シール材加工販売会社「ニュークリアテクノロジー」(美浜町金山)は、原子力災害時に使用する放射線防護服と遮蔽(しゃへい)機能を持つ段ボールシェルターを、横浜市の研究会社と共同開発した。佐倉俊治社長(71)は「子どもや高齢者、病人など避難弱者の不安を和らげることにつながれば」と期待する。
防護服がなく、外出する度に被ばくしているという福島県の子どもの話を聞き、開発を決めた。
防護服はポンチョやパーカのように羽織る九種類で、親しみやすいよう、柄はチェックや水玉にした。子どもや女性でも着やすいよう、軽量と伸縮、柔軟性を重視したのが特長。
鉛を組み入れた過去の防護服に加え、近年は金属のタングステンを使用している種類もある。佐倉さんらはタングステンと樹脂を混ぜ合わせて薄いシート状にした。薄くすると遮蔽効果は下がるが、シート表面を波打つよう加工することで防いだ。日本でも珍しい技術という。従来の防護服は二十キロを超えるものもある一方で、新製品は最軽量で一・二五キロ。
[…]
もっと読む。
再稼働を許さないほうが手っ取り早いのでは。