政府説明は「全部うそ」…反原発派沸かせた小泉節 批判の矛先は安倍首相にも via Sankei Biz

東京電力福島第1原発事故後、脱原発社会を掲げ、講演活動を続けている小泉純一郎元首相(73)。松山市内のホテルで16日にあった講演会でも脱原発の持 論を展開した。政府や電力会社が説明する原発の安全性やコストの安さについて「全部うそ」と痛烈に批判。一方で、「ピンチをチャンスに変えるべきだ。日本 は原発ゼロでやっていける」と政府が脱原発に舵を切るよう訴えた。1時間以上立ちっぱなしで、約600人を前に熱弁をふるった元首相。首相在任中の原発推 進から立場は変わったが、“小泉節”は健在だった。

原発神話「全部うそ」

「松山空港から会場まで天ぷら油の廃油で走る車で来た。天ぷら油で車が走ってしまう。たいしたものだ。まさにバイオだ」

講演の“つかみ”でこう語りかけた小泉元首相。その後も、簡潔で明快な言葉を巧みに使う独特のフレーズで参加者の関心を引き寄せた。

政府や電力会社などが説明する原発の安全性や環境への配慮、コストの安さという優位性については「全部うそ」とばっさり。「一度事故が起きれば取り返しがつかない。環境や農産物、故郷なども…。損害賠償などに多額の税金が投入される」と訴えた。

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首相在任中は原発を推進しながら、退陣後は脱原発というのは無責任だ-。自身に向けられたそんな批判に対しては、『過ちを犯したことを知っていなが らも過ちを認めないのが本当の過ち』とした論語を引用し、「それは承知。勉強すればするほどうそだと分かった」と語り、会場を沸かせた。

再稼働を進める政府の方針にも批判を向けた。「核のごみ」(高レベル放射性廃棄物)の最終処分場の候補地を国が選定する方式に変更したが、「自治体も住民 もOKしない。再稼働すれば、また核のごみが増える。見通しが甘い」。原子力規制委員会が世界最高水準としている新規制基準についても、「他国と比較して いないのにどうして世界一と分かるのか」と苦言を呈した。

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批判の矛先は首相にも

講演後には記者会見も行い、「伊方(原発)であれ、どこであれ、原発を再稼働すべきではない。再稼働すれば核のごみが増える。発想が分からない」と、改めて再稼働反対を訴えた。

また、「これほどピンチをチャンスに変える時代はない。首相が原発ゼロに舵を切れば、多くの国民が協力してくれる。考えを変えないようで残念だ」と、批判の矛先は安倍晋三首相にも。

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