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福島での経験に学ぶ地域医療教育の可能性 via Huffington Post

(抜粋)

一つは福島県猪苗代町で行なわれた復興支援活動での経験です。全国から参加した大学生がスタッフとなり福島県内の中学生から高校生までの子どもたちと交流 しながら学習を行なうというものです。そこでは担当の大学生が講師となり放射線についてのワークショップが行なわれました。企画の内容を聞いた私は、「こ のテーマなら原発事故を受けた福島の子どもたちは関心があるだろう」と思っていました。ところがいざワークショップを行なってみると福島の子どもたちから は「学校で教わったからだいたい知ってた。」「ガラスバッジなんて福島に住んでれば誰でも知ってるよ。」といった声が挙がりました。ワークショップの際中 に居眠りをしてしまっている中学生も見られ、参加者の興味を充分に引けていない様子が見て取れました。その一方で福島県外からの参加者にとっては初めて知 る事柄も多く、茨城から参加した大学生は「普段の生活の中ではガラスバッジの話なんて聞く機会がないから勉強になった。」と語りました。スタッフにとって は非常に高評価なワークショップとなったものの、現地の子どもたちのニーズを捉えられてはいなかったことに気づかされました。

(略)

二度の福島訪問はその内容、反応共に対照的でした。この違いは現地のニーズを把握できていたかどうかに依って生じたものです。今回のワークショップは県外 の大学生が企画立案し、それを福島に持っていくという形を採っていたのに対し、相馬健診は相馬市の事業として行なわれました。普段から現地の住民とともに 生活する先生方だからこそ、現地では何に関心が寄せられているのかを見極められるのです。特に放射線に関しては、「関心がゼロになったとは言えないが、関 心の優先順位は下がってきているように感じる。」と相馬市内の病院に勤務している医師は語っています。健診で誰一人、私や他のスタッフに放射線に関する相 談を持ちかけてこなかったことがその証拠と言えるでしょう。

(略)

この夏の福島訪問を通じて、現状の大学での地域医療教育には限界があると痛感しました。私は大学で震災後の福島県や地域医療について学びましたが、その上 で住民のニーズに合っていると思っていた活動が、実際は住民の関心を引く内容になっていなかったという現実に直面しました。これでは独り善がりの押し付け にしかなりません。現場に足を運ぶことのない教育では地域医療をしっかり学べないどころか、こうした見当はずれな思い込みを生んでしまうことが懸念されま す。

全文は福島での経験に学ぶ地域医療教育の可能性

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One Response

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  1. yukimiyamotodepaul says

    「健診で誰一人、私や他のスタッフに放射線に関する相 談を持ちかけてこなかったことが」「関心がゼロになったとは言えないが、関 心の優先順位は下がってきている」証拠かどうかは、それこそ、地域にしっかり根ざして見ていかなければならないでしょう。



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