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<原発被災地で暮らす>(上) 住民自ら除染法探る via 中日新聞

(抜粋)

飯舘村は原発から飛散した放射能の汚染度が高く、現在もほとんどが居住制限区域に指定されている。比曽地区全八十世帯は村外に避難。標高六〇〇メートルにある水田や畑、牧草地は雑草が生い茂る。

 村内の除染は昨年始まったばかりで、住居周辺が中心だ。ところが、除染が済んだ所でさえ汚染された腐葉土が残り、線量は下がりにくい。環境省が定めた除染方法が「削り取る表土は深さ五センチ」「林や斜面では落ち葉などの堆積物を取り除く」とされているためだ。

 「線量が下がらなかったら、除染の意味がない」。啓一さんの近所の農業菅野義人(よしと)さん(63)は憤る。林と農地が隣接しており、林の除染が進まないと帰村や農業再開は難しいと感じている。

 「村内に三百ヘクタールある農地の除染がいつ始まるか分からないし、除染後に線量が下がるかどうかも分からない。このままでは農地がだめになって しまう」。危機感が二人を突き動かした。震災三カ月後から、大学や研究機関の研究者の協力で、自主的な線量測定や除染実験を始めた。

その結果、表土を削り取った林は線量が約七割下がることが判明。環境省担当者との会合で訴えたが、「除染方法を変えることはできない」と回答。「住民の自主性が生かされないことこそが復興の障害だ」と義人さんは落胆する。

(略)

着目したのが、水に溶けにくく、土の粒子に強く付着する放射性セシウムの性質。汚染土を地下数メートルに埋め、汚染されていない土で覆って飛散や土壌流出による汚染拡大を防ぐ方法だった。「かぶせた土で放射線を遮り、放射能の減衰を待てばいい」

 二〇一三年末に、義人さん所有の林で実験を開始。汚染土を埋めると地上の線量は三分の一に。地下水からこれまでに放射能は検出されていない。だが 昨年、村で開いた報告会で近隣住民は反発。「原発から出たものをなぜ自分らの土地に埋めなければならないのか」「新たな風評被害を招くのでは」。理解を広 げるには程遠かった。

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