刈羽村は3日、東京電力柏崎刈羽原発の事故に備えた広域避難計画案を公表した。東電福島第1原発事故を受け、計画策定を求められた県内9市町村では柏崎市に続いて2番目。計画案では、県が示した広域避難先自治体の大規模公共施設に集合し、現地自治体の指示で避難所に再移動するとした。再移動先や避難ルートについては「災害時に臨機応変に対応する」などとして指定を見送った。
刈羽村は飛び地も含め、全域が原発から半径5キロ圏内の即時避難区域(PAZ)として扱われている。対象者は約4800人。柏崎刈羽原発で事故が発生した場合、放射性物質の放出前に避難を開始する。
県がことし2月に示した刈羽村の広域避難先は村上市と糸魚川市で、計画では、全村民が災害状況や風向きなどに応じていったん村上市の神林総合体育館か糸魚川市民総合体育館に避難することを明記した。移動手段は基本的に自家用車とし、自家用車で避難できない高齢者らは自宅近くの指定集合場所から県が確保したバスなどで移動することとした。自家用車の避難では乗り合いを呼び掛ける。
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◇ 柏崎原発 再稼働中止を要望
「自家用車で避難できない高齢者らは自宅近くの指定集合場所から県が確保したバスなどで移動することとした」とあるが、その自宅「ちかくの師弟集合所」までどうやっていけばいい、というのだろう。