被災地現状伝えたい 福島帰還困難区域ツアー via 中日新聞

10月下旬 小矢部の男性ら計画

 東京電力福島第一原発がある福島県大熊町の住民や、被災地での支援活動を続ける富山県小矢部市の男性らによる市民団体「大熊町ふるさと応援隊」 が、立ち入りが制限されている帰還困難区域に一般の人が入る「スタディーツアー」を十月下旬に計画している。政治家やメディアが区域に入ることはあっても 一般向けツアーが組まれるのは「おそらく初めて」(被災地自治体)。「被災地の現状を伝えたい」との現地の切なる思いが込められている。

 計画によると、東京を発着地に一泊二日の日程で福島県内を回る。初日は大熊町の同区域を三時間かけバスで周遊。福島原発から一・五キロの地点も通 り、降車せずに車内では一般的なマスクを装着。町で見守り活動を続ける六人組「じじい部隊」の一人がガイドを務め、町を出た後は富岡町のスクリーニング場 で被ばく線量を測定する。

 二日目は、大熊町が仮庁舎を構える会津若松市で、同町の児童の仮設小学校を見学。町民経営の喫茶店などで被災者の話を聞く。

 同団体事務局で、震災後、福島県での支援を続ける小矢部市の川嶋茂雄さん(53)は二〇一二年ごろから仲間とツアーを構想。東京の旅行会社や国、 大熊町との相談も重ねて七月中旬にはコースを下見した。独自に測った放射線の積算量は三時間で約一〇マイクロシーベルトだった。

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