環境省:除染目安の空間線量を緩和 via 毎日新聞

環境省は、 東京電力福島第1原発事故による追加被ばく線量を年間1ミリシーベルト以下に抑えるための除染の目安を見直すことを決めた。これまで掲げてきた推計の空間 線量「毎時0.23マイクロシーベルト」に代わり、実測値に即した「毎時0.3〜0.6マイクロシーベルト」とする。除染作業の効率化が期待される一方 で、従来の目安を「安全基準」と受け止めてきた住民の戸惑いも予想される。

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環境省は 2011年、除染を行う地域を指定する際、「1日のうち屋外で8時間、屋内で16時間過ごす」「家屋(木造)の遮蔽(しゃへい)効果で屋内の線量は屋外の 0.4倍」を想定。「長期目標である年間追加被ばく線量1ミリシーベルトを空間線量に換算すると毎時0.23マイクロシーベルトに相当する」との目安を示 した。

これに従い、福島市や郡山市などの自治体は、汚染土をはぎ取るなどして空間線量を毎時0.23マイクロ シーベルト以下に減らす目標を計画に掲げた。しかし、低線量の場所ほど除染の効果が少ないことが明らかとなり、除染後も目標値を下回らない例が続出。住民 からは計画通り再除染を求める声が上がっていた。

一方、伊達市や相馬市は住民に個人線量計を配布し、空間線量と実際に浴びた被ばく線量を比較した。環境省がこの数値を分析したところ、空間線量が毎時0.3〜0.6マイクロシーベルトの場所でも住民の追加被ばく線量の実測値はおおむね年間1ミリシーベルトを下回っていた。このため、環境省は「実態に即した対応をする必要がある」と方針転換に踏み切った。【阿部周一、岡田英、渡辺諒】

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