除染は今 1 小林香・福島市長 via 朝日新聞

(抜粋)

●目標値、国が示すべき

――福島市は、除染の目標を空間線量毎時0・23マイクロシーベルトにしている

除染費用を国費でまかなう汚染状況重点調査地域の指定に、国が使っている数字だ。現状で我々が示されているのは0・23という数字だけ。それを目標にせざるを得ないと思う。

――国は0・23は除染の目標ではないとしている

事実上、0・23は目標として使われているのではないか。「あれは除染の目標ではない」と言われても困るという気持ちはある。他に数字があるのか。市民の受け止めも事実上、0・23が除染の目標になっているということでは。

――福島市は4月、環境相に出した要望書で、空間線量ではなく個人線量などを踏まえた除染目標の考慮を求めた。目標の事実上の緩和を求めたということか

0・23というのは果たして危険ではないのか、毎時0・5マイクロなら危険なのか。人が受容できる線量は、ここまでなら安心だ、ということをはっきりさせて欲しい、ということだ。

――0・23の変更は求めるわけではないのか

市の目標として0・23を変えることはない。今の数字に何か問題があれば、国が専門家を集めてしっかり検討し、国民に対して説明するべきだと思う。我々には0・23について判断できる専門性はない。

――0・23以下まで除染を求める声は根強いか

一般的にはそうだ。ただ線量がある程度下がってきた。「もう(除染は)いいよ」「そこまでやる必要があるのか」という声もそれなりにあることも事実だ。

――除染よりは復興にお金を使った方がよいという意見も聞く

福島市においては除染はきっちりやる。もちろん、復興に向けた取り組みも併せてやらなければならない。除染か復興かではなく、両方。同時並行で進めるべきだ。

全文は除染は今 1 小林香・福島市長

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