福島県相馬市の相馬双葉漁業協同組合(佐藤弘行組合長)は22日、相馬市内で会合を開き、9月初旬から計画していた福島県沖での試験操業の延期を決めた。東京電力福島第1原発事故後の本格操業を目指し、約1年3カ月かけて試験操業を続けてきたが、放射性汚染水問題の深刻化で中断に追い込まれる事態となった。
試験操業は昨年6月、松川浦漁港を拠点にタコやツブ貝など3種で開始。これまで16魚種に拡大し、放射性物質検査で検出限界値未満(ND)の魚介類を出荷してきた。
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相双漁協などは今後、国と東電の汚染水流出防止策、海水や魚介類の検査、消費者の反応などを踏まえて再開時期を探る。佐藤組合長は「現状では消費者の理解を得られない。一歩一歩前進してきたのに、足踏みを強いられるのは本当に残念」と話した。【高橋秀郎】
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