汚染水 少なくとも5種類 福島第一 via 東京新聞

一日、東京電力福島第一原発2、3号機の海側トレンチ(地下のトンネル)につながる立て坑(ピット)で、新た に大量の高濃度汚染水の存在が確認された。検出された放射性セシウムは、最大で一リットル当たり九億五〇〇〇万ベクレルと、放出が認められる濃度限度の五 百万倍以上と極めて高い値だった。これまでに確認された汚染水の特徴をみていくと、少なくとも五つに分類できる。 (清水祐樹)

 どの地点で採取された汚染水も、セシウム134と137の濃度比からして、事故発生当初にできたものであることは確実。

 ただ、地点により、セシウム濃度はほとんど検出されないもの==図中<1>=から、建屋地下の汚染水の百倍程度もあるもの=<2>=まで大きなばらつきがある。塩分も百倍ほどの開きがある。

 一日に確認された汚染水(七月三十一日に採取)では、2号機の立て坑=<4>=で最大九億五〇〇〇万ベクレルと、建屋地下にたまった汚染水の十倍 ほどの濃さだ。立て坑の底付近は塩分も高いことから、基本的には事故当初に発生した汚染水がたまっているものの、かなりの量の地下水などが注ぎ込んだとみ られる。

 一方の3号機の立て坑の汚染水=<5>=は、セシウム濃度は最大三九〇〇万ベクレル。建屋地下の汚染水と同程度だが、ほかの地点より圧倒的に高い のが塩分。塩分が濃い発生当初の汚染水が残っているとも考えられるが、逆に塩分の薄い建屋地下の汚染水に海水が流入している可能性もある。

(略)

<放射性セシウムの放出限度濃度> 放射性物質ごとに、海への放出が認められる濃度の上限値が定められている。セシウム134は1リットル当たり60ベ クレル、137は90ベクレル。2号機の立て坑の汚染水の場合、セシウム134は同3億ベクレル、137は同6億5000万ベクレルが含まれている。上限 値と比べると、それぞれ500万倍、約722万倍。いかに高濃度の汚染水かが分かる。

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