福島市立図書館や市公会堂のある市有地(同市松木町)と、県立図書館と美術館のある県有地(同市森合)の敷地で、市のNPOが採取した土から1キロ 当たり10万ベクレル超の放射性セシウムが検出され、施設を管理する県と市は現場周辺を立ち入り禁止にした。緊急で除染も行う。【蓬田正志】
NPOは「CRMS市民放射能測定所福島」。8日、県庁で記者会見し発表した。それによると、1、2日 に、2カ所の計8地点で66〜102グラムの土を採取。ゲルマニウム半導体検出器で測定したところ、うち7地点から中間貯蔵施設への持ち込み対象となる1 キロ当たり10万ベクレルを超える放射性セシウムを検出したという。最高値は市公会堂駐車場の同43万3772ベクレルだった。7地点の空間線量は、毎時 0・6〜3・8マイクロシーベルト(高さ1メートル)だったという。
7地点の土は、いずれもアスファルトの駐車場の隅のくぼみに2センチ程度の厚さでたまっていた。原発事故後、市公会堂の敷地では雨どいの洗浄、県立図書館の敷地では芝生の表土はぎなどの除染をしていたが、駐車場は除染していなかった。
続きは東日本大震災:福島第1原発事故 県立・福島市立図書館敷地など、土から高濃度セシウム 立ち入り禁止、緊急で除染へ /福島