イギリスで原発などから出る核廃棄物の最終処分場を建設する計画が地元の反対によって白紙に戻り、最終処分場の候補地がなくなりました。原発増設を含むイギリス政府のエネルギー計画に影響が出る可能性があります。
イギリスでは、原子力発電所などから出る高レベル核廃棄物の最終処分場を地下深くに建設する計画で候補地を募集したところ、中部・カンブリア州の二つの 郡が手を挙げていました。そのうちの一つ、コープランド郡の議会では、建設に向けた地質調査などを進めることが認められましたが、30日、二つの郡を管轄 するカンブリア州の議会が観光地である湖水地方への影響を懸念して計画案を否決したため、最終処分場建設は白紙に戻りました。
「雇用などの経済効果だけではなく数十億ポンドの地域にもたらす相乗効果を考えれば、他にもたくさんの人が協力を申し出ると思います」(イギリス エド・デイビーエネルギー大臣)