モンゴルで 日本の原子力ムラの学者が「原発の設置と運用」というテーマで講義 via ざまあみやがれい!

2012年9月18日の「たね蒔きジャーナル」では、大阪大学准教授・今岡良子さんが出演し、モンゴルでの使用済み核燃料の最終処分場にまつわる話をしていました。
僕が気になったのは、日本の原子力関係の学者が、モンゴルの国立大学で「原発の設置と運用」というテーマで講演をしていたことです。

[…]

今 岡「そうですね、もしね、あの全部の原発を廃炉にするとしても、廃炉をすすめる技術っていうのはやっぱり原子力の基本的な技術ですよね。人材を育成しない といけませんよね。で、それを、福島の経験を反省して若者たちに、こういう大事な仕事をしていこうと。日本でね。それなら分かるんですけれども。9月に 入ってから、日本の、原子力関係の学者の先生たち、が、モンゴル国立大学で講義をされてます」

水野「ほお!」

今岡「で、原子力発電所の設置と運用というテーマでね」

水野「はあっ?」

今岡「あの」

平野「推進側の学者の」

今岡「そうです。」

水野「ええっ、設置と運用って。」

今岡「はい」

水野「モンゴルで原発作って、運用するに跛行したらいいって日本の学者が…」:

今岡「言ってるんですね。」

水野「っへええーーーっ」

今岡「小型の原子炉なので、危険も小さいし」

水野「はああっ!?」

今岡「水も使わないで鉛の化合物を使うそうですけれども。だから安全だと、いうことで。抗議をされたそうです。私は大変恥ずかしく思いますし。同じ大学の教員としてこんなことをしていいのかと、思いました」

水 野「ふうーん。日本でこの原発これほどまでの事故をまねいてしまった、やはりその研究者としての責任等かね、懺悔なさりたいようなお気持ちでいらっしゃる とばかり、思ってましたけど。推進する側の方の中には、まだ海外で推進しようという、(※聞き取れず)なさってる方が、いはるんだ…。こういうものがまだ モンゴルではまかり通っているんですか」

今岡「モンゴルの核エネルギーの研究所がありまして。その人達は、まあ、本当に純粋に自分たちの研究を進めていきたいし。安全な原子力発電所が来るのであれば、それも受け入れたいと思っています。」

水野「モンゴルのかたたち自身は電気が足りなくて困ってはるんですか」

今岡「いえ。停電することはありますけれども。モンゴルは石炭も本当に何百年ものせんざい量がありますし。」

水野「はあー、はい」

今岡「でその火力発電所があります。首都の中に発電所があって、停電しても修理しながら扱ってますから。」

水野「はあ。石炭がもうなんぼでもあるし、火力発電で十分いける。あの、ただ遊牧民の方々はね、移動もなさるし。あの方々の電気って言うのはどないになってるんですか」

今岡「私が行ったそのウラン鉱山があるところでも。2000年にすべての遊牧民が太陽光パネルを持って」

水野「ええ?」

今岡「はい。衛星テレビを見ているし。」

水野「はあ」

今岡「ラジオも聞いているし。で、伝統のある暮らしをしていますし。進んでいるんです」

水野「ええーっ。なんかあの、未来の住み方みたいですね」

今岡「そうですね」

[…]

平野「そうですね。まあ、そんな大量消費の電力が、必要無いですよね」

今岡「そうですね。」

水野「そうですね。だから自家発電でやっていける程度の電力消費でうまいこと自立してらっしゃる。でもそんな、方たちの地域にこそ、行ったらこの最終処分場が行くおそれがあるってことでしょ」

今岡「そうなんですね。ただね、あのすごく面白かったことは、あの、モンゴルの小学校では広島原爆のことをちゃんと教えてるんですね。で、折り鶴の歌も音楽の時間に教えていますから。あの、原爆も原発も同じだと、言う理解ができてるんです」

水野「できてるんですか」

今 岡「はい。で、千頭の家畜を飼って暮らしてる遊牧民の人がね。私に言ってくれたのは、私の故郷にウランがあると。で、まあ何マイクロシーベルトが危ないと かそういうのはわからないけども。学校で原爆のことを学んだ、ウランは唯一の核兵器の原材料になります。だから私の故郷からそういう人殺しの道具を掘り出 してはいけない、ということをハッキリおっしゃってました。でこれは、モンゴル人みんなが思ってることだと思います。」

水野「へえー。私も のすごく恥ずかしいですわ。これ原爆と原発が一緒だって言う基本的にはね。それも3.11以降小出先生のお話聞いて初めて知りましたし。モンゴルの方がそ んな高い意識を持っていらっしゃるにもかかわらず。まあ、ある種の経済格差っていう問題はあるでしょ。世界的な経済格差があるからモンゴルへ、最終処分場 が行くかもしれないという。」

平野「まあ、資源から見た平和教育という視点ですね。」

水野「そうですか、この問題めを話したら本当に恥ずかしいですね」

今岡「あのね。日本の人は、これをずっと注目して欲しいんですね。あの、モンゴルが燃料を受け入れたら、日本の原発止まらないと思います。捨て場所ができるわけですから。だからモンゴルで反対してる人、日本で反対してる人、一緒にならないといけないと思います」

水野「うちじゃないからよそやったらええねん、なんていうことでは全くないっていう理解を、私たちはしないといけないんですね。うわあ、目が話せないってことよくわかりました。大阪大学准教授今岡良子さんありがとうございました。」

全文、ラジオ音源は モンゴルで 日本の原子力ムラの学者が「原発の設置と運用」というテーマで講義

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