「エネルギー転換」 歴史社会学者の小熊英二氏 via 47 News

脱原発は避けがたい必然。方針決め、復興の議論を。

(抜粋)

脱原発が理想や夢だとはまったく思いません。「原発をやめれば経済成長が止まる」と主張する人もいますが、それは一昔前の考え方。北欧やドイツが 脱原発して自然エネルギーに転換しても、貧しくなるわけではないでしょう。自然エネルギーの技術は上がり、原発よりコストも安くなり雇用もあるという試算 もある。一方で原発は安全性配慮や廃棄物処理でコストが上がる。独自核武装を重視するフランスを例外として、フクシマ後では先進国で原発推進が軌道に乗っ ている国はない。そうでなければ、日本でも世論調査で脱原発支持が7割以上になることはなかったでしょう。

つまり脱原発は国内事情からいっても、国際的な時代の流れからいっても、避けがたい必然です。政府はこの現状を認めて、方針を決め具体的な計画を 作るべきです。1970年代の排ガス規制のように、方針が決まれば日本経済の適応力は高い。日本の自動車はそこから世界をリードする産業になりました。次 の日本の産業も脱原発から出てくるかもしれません。

全文は「エネルギー転換」 歴史社会学者の小熊英二氏

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