伊で原発再開問う国民投票 初日の投票率は41% via 中日新聞

【ローマ=清水俊郎】1986年の旧ソ連・チェルノブイリ原発事故を契機に全廃した原子力発電の再開の是非を問うイタリアの国民投票は12日、2日間の投票が始まった。同国内務省の集計によると、投票率は初日に約41%に達し、国民投票成立条件の50%を超える可能性が高い。

福島第1原発事故を受けてイタリア国内の世論は反原発に傾いており、再開反対の票数が賛成を上回るのは確実な情勢。事故後に原発再開計画を無期限で凍結したベルルスコーニ政権は、将来の原発再開も難しくなる。

投票は13日午後3時(日本時間同10時)に締め切られ、即日開票される。国民投票の実施を求めてきた中道左派の野党「価値あるイタリア」のディピエトロ党首は12日、「K2(世界第2の高峰)に登ったようなものだが、さらに高みを目指す」と投票率の伸びに自信を示した。

一方、投票率を下げて無効に持ち込みたい原発推進派は「原発再開は計画凍結で既に10年先送りされており、国民投票は意味がない」(連立与党の一角のボッシ北部同盟書記長)と反発した。

イタリアでは低投票率による国民投票の不成立が1995年から続いている。前回(2009年)は選挙制度改革を争点に行われ、投票率は初日が16・4%、2日間全体でも23・5%にとどまった。

伊で原発再開問う国民投票 初日の投票率は41%

This entry was posted in *日本語 and tagged . Bookmark the permalink.

Leave a Reply