九州電力玄海原発を抱える佐賀県玄海町の岸本英雄町長は1日、定期検査で停止中の同原発2、3号機の運転再開について、「6月中旬頃、九電に町として運転しても差し支えないと伝える」と語り、再開を認める考えを示した。
同日開かれた町議会原子力対策特別委員会の後、読売新聞の取材に答えた。特別委では、「安全性に対する国の担保がとれた」など再開を容認する意見が多数を占めており、議会の意向を踏まえた判断とみられる。
運転再開にあたり、九電は地元の玄海町や佐賀県の了解を重視しており、同町の容認方針が固まったことで再開に向けた一つの条件が整った。ただ、佐賀県の古川康知事はこれまで再開への慎重姿勢を崩していない。特別委では、委員長を除く11人のうち、運転再開について容認7人、慎重・反対4人だった。