原発関連のメーカーや電力会社、研究機関などでつくる社団法人「日本原子力産業協会」(原産協会、今井敬会長)は25日、海外向けにホームページ(HP)で公開していた「日本の原発は安全で高品質」とPRする内容の冊子をHPから削除した。理由は「指示した者が不在で答えられない」としている。
冊子は「日本原子力購入ガイド2011」。東日本大震災後の4月19日に原産協会の英語版HPに掲載された。東京電力福島第1原発事故で安全性への懸念が高まる中、事故に触れずに「日本の原発は7000時間当たりの緊急停止割合が世界一低く、最高水準の安全性を実証している」などと原発輸出の宣伝を続ける姿勢に、海外から批判も出ていた。