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A nuclear power plant in Byron, Illinois. Taken by photographer Joseph Pobereskin (http://pobereskin.com). カレンダー
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Tag Archives: 民主主義
想田和弘監督、政治的発言を行う理由を明かす「きっかけは震災」via シネマトゥデイ
最新作『牡蠣工場』が上映中のドキュメンタリー映画監督・想田和弘が、安倍政権批判など社会問題に鋭く切り込む“論客”としての活動の出発点について明かした。 「観察映画」と銘打った独自のドキュメンタリー作品を手掛ける傍らで、「日本人は民主主義を捨てたがっているのか?」や1月に発売された最新刊「観察する男 映画を一本撮るときに、 監督が考えること」などの著書を出版するなど、現在の日本の政治や社会のあり方に警鐘を鳴らす想田監督は、「いつの間にかこんな役割に」と苦笑する。 きっかけは2011年の東日本大震災だった。ニューヨークの自宅で原発事故のニュースを見ていたときに「日本で報じられていることと海外のメディアの内容が全然違う」と感じたという。「例えば日本では大学教授が『全然大丈夫です』みたいに安全を強調していたけれど、CNNでは最初からメルトダウンという言葉を使って大惨事として報道していた。そのギャップに疑問を持って、自分で調べてツイッターに投稿し始めたんです」。 気鋭の映画作家として注目されていた監督の発言は反響を呼び、新聞の取材を受けたり雑誌から原稿を依頼されるようになった。「日本の状況が悪化するばかりでやめられなくなった感はあります。映画作家としては、政治的発言をすると『選挙』のような作品は自民党批判のために撮られた映画だと思われてしまう。実際は同級生が立候補したことが面白くて撮った映画ですから、誤解なんですけどね。先入観で観てもらえないとしたらデメリットしかないので、震災までは政治的発言をすることは極力控えていました」。 「成り行きで」と謙遜しつつも言葉の端々に本気の覚悟をにじませる。「学生のときは東大新聞で政治の問題を扱って『ペンで社会を変えてやる!』くらいの気持ちでいました。でも特に原発問題なんかは誰にも届かなかったというか、虚しくなったんです。だからその後映画の道に進んでからは、市民としての責任を果たすのは選挙に行く程度で、基本的にはサボっていた。でもその間も小出裕章先生のような方はずっと闘っていらっしゃった。福島で原発事故が起きたときには、僕自身、ずっと恐れていたことが起きたと思いましたし、自分も何かせずにはいられなかった」。 続きは 想田和弘監督、政治的発言を行う理由を明かす「きっかけは震災」
『放射線被ばくの理科・社会』を批判する-著者らの考え方と人格権-via 福島原発事故後の日本を生きる
琉球大学名誉教授 矢ヶ崎克馬 第1章 誰が人格権を守るのか? (1)はじめに この論考は人権…特に人格権に視点を当て、放射線被ばく防護の考え方に限定して議論する。 なぜ人格権に基づく議論が必要か? 福島第一原子力発電事故は、国家的戦略上で原子力発電がもたらした公害である。それに今我々は直面している。原子力発電は必然的に漏れ出す放射線によりシステム的に(必然的に)発がん等の健康被害、犠牲者を生み出す。それをどう評価すべきかで国家戦略・核戦略上の都合や発電産業としての企業的功利主義が渦巻く。 特に原子力産業は世界的な支配力を誇る国際放射線防護委員会(ICRP)のALARA原則などにより手厚い「思想的保護」を受ける特殊産業である。必然的に放射線被害の受忍を強要する功利主義と、その中で生命を守り生活を維持するという人格権の根幹部分がどう守られるかのせめぎあいが展開する。 現状では、日本政府の姿勢を見る限り、民主社会における主権者が主権者としての声を上げない限り人格権は守れない。一見科学上の問題に見える健康被害の問題でも、今福島で、日本で起こっていることを経験的に見ると人道的視点無くしては正しい評価はできない。 その意味で、単なる「科学上の認識が問われる」だけでなく人権擁護の立場で論ずるかどうかが決定的に真の社会的意味を生じるところとなる。科学的に「都合のよい側面だけを取り上げる」ことにより、「科学」が人権そのものを破壊することと密接にかかわる。科学は誠実で正直でなければならない。 この分野で圧倒的な支配体制を持つ国際放射線防護委員会(ICRP)の考え方を『放射線被ばくの理科・社会』の著者たち、主として野口邦和氏がどう考えているかを確認しながら論考する。核兵器禁止運動に指導的な役割を果たすような著者たちが、民主主義の基本理念である人権を尊重し「個の尊厳」を大切にする立場で議論しているかどうかが、本論の課題である。 野口氏は第1章「福島は人が住めないのか」の項でICRPの「計画被曝状況」、「緊急被曝状況」、「現存被爆状況」等の概念を紹介し、ALARAの原則なども紹介する。それらは「美味しんぼ」の「危ないところから逃げる勇気を持ってほしい」を非難する等に用いられていることからICRP的世界観は野口氏の信念とするところと解釈される。 […]【1】行為の正当化についてであるが、人が放射線に被曝する行為は、それにより、個人あるいは社会全体に利益がもたらされる場合でないと行うことはできないとするものである。行為の正当化を判断するには、被曝させる行為が健康被害(死亡も含む)などの害に比べて利益(公益)が大きいか、また経済的に適性であるかなどについて検討される、とする。 この原則の真実の意味は、害…すなわち発がんによる死亡などがシステム的に生じることを認知し、その上に立って、「害に比べて公益が大きい」あるいは「経済的に適正である」と一発電産業の営業行為による経済的利益とその行為による構造的健康被害・結果…殺人等の価値判断を対等物として天秤にかけて論じるという功利主義そのものである。功利主義思想の民主主義思想に対する大胆な挑戦であり、核産業の開き直りである。 […] もっと読む。
放射能恐怖という民主政治の毒 (1)放射線と政治 via Yahoo!ニュース
小野昌弘| イギリス在住の免疫学者・医師 今の日本には白昼堂々おばけが歩き回っている。放射能おばけというおばけが。おばけは人々に恐怖を吹き込み、恐怖は毒となって社会の全身を巡り、放射線問題の解決を困難にするばかりか、民主政治を麻痺させている。 […] 2.放射能おばけ ネット上には放射能おばけがいる。「どんなに少ない放射線でも人 体に影響がある」「放射性物質は人体に入ったら内部被曝として二度と出てこずにいつまでも細胞を破壊しつづける」「内部被曝は少ない量でもやがて白血病・ がん・先天奇形を引き起こす」「東京の汚染は深刻である」ー誰しもこうした記事や警告を目にしたことがあろう。 科学的知識が十分でないままこの考えに取り憑かれたら、大抵のひとは低線量放射線および内部被曝に対する無限の恐怖を持ってしまうだろう。そしてしばしばこうした危険を煽る文章は、グロテスクな写真とともにばら撒かれる。 しかし少し冷静に考えれば、ほとんどの人に影響を与えないレベルで決められた法的上限値より小さな放射線被曝量で、こうした過酷な障害が多 発することはおよそ考えにくい(特に、公衆の被曝量は、原発労働者のものよりも低く設定されていることに注意)。なぜなら、放射線による生体効果は閾値 (しきいち)がないとはいっても、物理的作用である以上、基本的にはより少ない量ならば、多い量に比べればより安全であるはずだからだ。年齢や妊娠による 感受性の違いは存在するが、それらを考慮しても、現状は過剰なまでに恐怖を煽るような状態ではない (1)。 ここで私は、内部被曝や低線量放射線の影響を否定しているのではない。これらは科学的に調査・検証されるべきものである。ところが一方で、 こうして見えないものに対する恐怖を植え付け、ひとの感情に取り憑く力をもったこの思念は、「おばけ」としかいいようがない。しかも、このおばけは人を驚 かすだけの良性なものではない。国民が正当に参加するべき政治プロセスから、恐怖の力で人々を追い出し、また人々のあいだの理性的な合意を妨害している。 そうして、全く奇妙なことに、このおばけのせいで放射性物質による汚染問題がかえって混乱し、解決が遠のいている。だから私はこの思念を「放射能おばけ」 と呼ぶ。 もちろん、外部・内部被曝とも、 十分注意する必要があるものであり、不必要に晒されることのないようすべきだ。そしてこのように薄く広く放射性物質が撒き散らされた以上は、この汚染によ る影響がないか、注意して観察するべきである。しかしそれは、あらゆる放射線を過剰に恐怖して被曝の無い「完璧に清潔な」世界だけを求めて他を拒否するこ ととは違う。 […] この現実を受け入れた時、われわれが考えるべきことは、現在の問題に対する最適解をいかにして見つけるかだということがようやく見えてく る。この大問題を誰も一人で解決できない以上、社会の幅広い人のあいだで合意を形成することが致命的に重要だ。しかも、いくら国中の人が集まって考えたと しても、予算・技術・人的資源にも限りや限界はあるのだから、どういう作業手順で、どのようにして問題を片付けるかを、数字に基づいた政治的交渉で理性的 に決めなければならない。総論としては、無茶ではない程度に最善を尽くすということになるだろうが、詰めるべき各論は山のようにある。 この作業をするためには、社会における関係者がなるべく幅広く話し合いに参加して合意事項を作っていかなければならない。ところが実際には みな自分の仕事があるわけだし、日本は大きな国なので、全員がそういう作業に直接参加することは現実的ではない。しかし幸い日本は民主主義だ。国民が選挙 で代表を選んで議員を議会に送り、議員同士の話し合いでこの合意を間接的に行うことができる。また関係団体(企業・学会・NPO)などを通じてその話し合 いに間接的に影響することもできよう。あるいは行政が積極的に国民の意見を求めたり、政治参加を求めることもあろう。 3.おばけが吹き込む毒 こうして人々が助け合って新しい公共の仕組みを作り上げるべき時に、おばけが社会に毒を吹き込んでいる。見えないものに対する恐怖をかきたてて、人をこうした政治的なプロセスから脱落する方へと追いやろうとしている。 数は少ないだろうが、「日本は終わった」と国の先行きに大きく悲観している人は、問題解決のための地道な作業には参加する気もおきないだろ う。行政・科学者・医師らの言うことを全く信じられなくなった人もまた、話し合いに参加することができない。どちらも底にあるのは、深い絶望である。 また、被曝恐怖は、市井の人々と、 原発の技術者・労働者とのあいだに溝を作る。普通に人々が暮らしている場所での被曝(公衆被曝)に過剰なまでの恐怖を持っている人は、福島原発施設内で働 く原発技術者・労働者の被曝問題に目を遣ることはできない。原発で(法定限度内でも公衆と比べて)相当な被曝をしながら働いている人の目には、微々たる公 衆被曝に大騒ぎしている人々は自分たちの存在を無視しているように映ろう。原発技術者・労働者こそが、危機の前線で国民を救うべく働いているというのに。 今後少なくとも30年かかると言われる原発の後処理のため、原発労働者は相当な延べ人数になることが予想されるというのに、まるでこの問題はなかったかの … Continue reading
【都知事選】 マスコミが伝えない 脱原発二候補・敗戦の弁 via 田中龍作ジャーナル
東京都知事選はきょう投開票が行われ、分裂選挙となった脱原発2候補は共に敗れた。二人ともマスコミの争点そらしを厳しく批判した。 午後8時33分、細川候補が平河町の選挙事務所に姿を現すとカメラのシャッター音が滝のように鳴り響いた。細川氏は17日間の厳しい選挙戦を闘った疲れを見せる様子もなく、よく通る声で敗戦の弁を語った。 開口一番出てきたのはマスコミと原子力村に対する批判だった。「原発が争点に取り上げられなかった。原発を争点にさせまいとする力が働いていた」。細川氏は無念さをにじませた。 […] 細川氏の街頭演説はどこに行っても盛況だった。聴衆の目が真剣だった。昨夏の参院選で山本太郎候補(現議員)の演説に集まった聴衆と同じ目だ。山本氏同様、当選するのではないだろうかと思わせるほど迫力があった。 この熱気が票に結びつかなかったのはマスコミの争点そらしのためだった。テレビニュースはそもそも都知事選挙を大きく取り上げなかった。とりあげても福祉やオリンピックなどを優先した。 […] テレビ局は人気のない舛添候補の演説会に、聴衆で溢れかえる細川候補の演説会の映像をつないだ。 […] 舛添氏の当選確実をNHKが8時ちょうどに速報してからおよそ10分後、宇都宮候補は共同インタビューに臨んだ。宇都宮氏も細川氏同様マスコミを強く批判した。 「討論会が開かれる機会があったのになかった。精いっぱい政策の宣伝をやったが、メディアを通しての政策討論会が必要だった。NHKでも公開討論会をやるべきだった」。 「1080万人の都民がいる。メディアはこれからの選挙戦の扱いを考えて欲しい。民主主義の危機を感じる。都民にきちっとした情報を届けるのがメディアの役割だ」。 宇都宮候補がインタビュアーの質問に鋭く切り返し、マスコミの不作為を非難すると支持者達から割れんばかりの拍手が巻き起こった。 マスコミがいくら “盛り上がらない都知事選” と書こうと、「左翼でなくても原発は要らないと言っていい」ことに市民は気付いた。脱原発をタブー視する風潮が消えていき、街頭に人が増えていった。細川氏が立候補し、小泉元首相が連日選挙カーに乗った意味は計り知れないほど大きかった。 宇都宮、細川両氏の上記のコメントがマスコミに載ることは決してないだろう。 続きは 【都知事選】 マスコミが伝えない 脱原発二候補・敗戦の弁
2014都知事選日記。via 黒森庵の、こんくらい
どの大手メディアも、 今回の都知事選を大きく取り上げることはなかった。 取り上げるとしても端の方に申し訳程に、 あたかも 「盛り上がらない都知事選」 として。 争点としての「脱原発」も同様。 果たしてそうだったのか? 街頭演説の場、 すなわちネットではなく、 リアルな場では「脱原発」はどのように捉えられていたのだろう? 細川護煕・小泉純一郎さんは「原発即ゼロ」を前面に押し出し、 選挙戦を闘ってきた。 それを聴衆はどう捉えたのだろう。 ぼくは全日(大島は除きます)彼の街頭演説を追った。 [… 連日の街頭演説の写真多数] ぼくの目からは、 彼らの選挙戦後半に、 聴衆に対する求心力が落ちたとはまったく感じられなかった。 最後の数日は氷雨、あるいは雪が降りだし、 最終日は猛烈な吹雪・猛烈な寒さになったが、 それでも人びとは彼らの街頭演説に集まり続けた。 […] 細川さんそして小泉さんの脱原発演説にたいする聴衆の態度は、 ほんとうに真剣そのものだった。 今まで言えなかったことを、 やっと言ってくれる人びとが現れた、 しかも元総理大臣が、 そういうある種の安堵ともとれるような、 しかし最後の一字一句まで聞き逃さないぞ、 という緊張感も同時に漂う「場」だった。 だから、演説場所が繁華街にも関わらず、 その場がむしろ、逆に静かだったことが、 じつに不思議な感覚として印象に残っている。 … Continue reading
舩橋淳 今は平時でなく、戦時になりつつある〜圧倒的な危機感という視点〜 via ポリタス
都知事選さまざまな論点、パースペクティブがあり、日々議論が尽くされている。それらをだいたい追いながら、私自身がここ2カ月考え続けて最重要だと信じるに至った視点を、その過程とともに辿りたい。 これは前回の都知事選から支持者を変えてまで論陣を張るようになった多くのリベラル派の諸氏と共鳴するところだと思う。 結論から言おう。その視点とは「戦時のごとき圧倒的な危機感」である。 […] 11 【真の争点とは】 都知事選挙の真の争点とは何か。それは、都政を通して、今の国がひっそりとかつ全力で向かっている戦争と原発再稼働に対して、強烈なNOを突きつけ ることである。ご存じの通り、安倍号機関車はちょっとやそっとでは止まらないほど盤石だ。だから、小粒の石ではなく、巨大な岩を投げ込まないと止まりっこ ない。だからこそ一時、多くの知識人が宇都宮=細川陣営の一本化を望んでいたのだ。乱暴な言い方をすれば、巨大な岩を投げ込んで機関車をまず止めて、混乱 している隙に、皆の力で機関車を解体して新たな市民エネルギーの動力車を最後尾にくっつけ、逆方向へと発進させる。そのために投げ込む岩はできるだけ大き くないといけない。 列車が逆方向に走り出しさえすれば、あとは安定した走りを実現できる腕利きの運転士が必要となるだろう。猛スピードの暴走機関車に狙いを定め巨大な 岩を投げつける人間と、着実に安定した走りを実行する人間。言い換えれば、緊急時・戦時のリーダーと、平時・安定期の指導者を見分ける眼力が都民に求めら れているのだ。前者が細川=小泉陣営、後者が宇都宮陣営だと私には思える。 12 【内ゲバから遠く離れて】 先日、金曜の国会前デモに訪れた細川氏、宇都宮氏それぞれにヤジが飛び交った。認めたくないが、脱原発派の亀裂が現れていた。また、小泉氏の首相時 代のイラク派兵支持、規制緩和をあげつらい批判する人間も多くいる。現に私も決して評価していない。しかし、視野狭窄の批判合戦は体制派を利する自殺行為 であることを私たちはもう一度確認するべきだ。ケンカしている場合じゃない。 脱原発も反戦も、この都知事選の後もつづく長く苦しい闘いである。大げさでなく、この国の平和と生命が脅かされている今、内ゲバを大きく包み込んで 一緒の方向に向かって歩んでいこうと励ましあう市民の声が一番求められている。三宅洋平氏が宇都宮陣営にも、細川陣営にも頻繁に通っていると聞く。その意 図は痛いほどよくわかる。 […] 14 【小泉劇場に乗っかる愚?】 2005年郵政民営化において小泉劇場を批判し、いま新たに小泉劇場2014に乗っかることに嫌悪を示す人も少なくない。政策重視で候補者を語るべきであり、政局の流れに左右されるべきでないという人も多い。 しかし、私は敢えて言いたい。その方々はこの国がもう「戦時」になりつつある危機感が不足しているのではないか。ファシズムの政権が走り出したら、まったく手の届かないところで、知らぬうちに戦火が切られてしまうという凄まじい恐怖のことだ。 権力のウソを暴くためにその一生を捧げてきた反骨の写真家・福島菊次郎氏が、今はなんと小泉氏を支持するという衝撃の報を一昨日聞いた。小泉劇場を あれだけ痛烈に批判し、攻撃してきた福島氏が翻意するには相当の熟慮があっただろう。彼はそれだけ今の日本の状況に危機意識を持っているのだ。 15 【肉を切らせて骨を断つ闘い】 煽動的な小泉劇場にあえて乗っかるのは批判も覚悟のことで、肉を切らせて骨を断つ決意が迫られる。もし選挙に敗北すれば、「小泉に騙された」とは決して口にしてはならない。我々はいま主体的な意思で、小泉劇場に乗っかるのだ。だからその責任はもちろん我々にある。 その裏には、暴走機関車にできるだけ大きな岩をいま投げつけなければ、取り返しのつかない悲劇が始まるという逼迫した危機感がある。政策原理主義だ けでは勝てない(ほぼ)戦時の局面に我々は立っているのだ。選挙で大きな民意を直接ぶつければ、暴走機関車は脱線するかもしれない。混乱の隙に全力で用意 しておいた政策を整え、逆方向に旋回できるよう勢力を束ねてゆくのだ。 劇場は最大限盛り上がるよう(=投票率を上げ、若者や多くの無関心層に興味を持ってもらうよう)ラッパを吹き鳴らしつつ、裏では全力で持続可能な政 策を議論し、選挙後の市民活動のため分裂を避ける布石を打ってゆくこと。選挙後の本当の闘いに向け手に手を携え、連帯意識を共有してゆくこと。脱原発派 は、大きな目標の為に小異を乗り越えて共に歩んでゆく共同体意識を、選挙期間のいまこそ作り上げてゆかねばならない。 それが、壊死状態から民主主義を蘇生させるための、ギリギリの覚悟だと思う。 肉を切らせて骨を断つ闘いがいよいよ始まった。 … Continue reading
「脱原発」実現しつつある日本 小熊英二 via 朝日新聞
2013年10月31日 福島第一原発事故後に、もっとも劇的に脱原発した国はどこか。そう質問すると、多くの人が「ドイツ」と答える。しかしドイツは、政府が脱原発を宣言したが、実際には多くの原発を動かしている。 では、政府は宣言していないが、実質的に脱原発した国はどこか。いうまでもなく日本である。いま日本では、一基の原発も動いていない。 ではこの状況を作ったのは誰か。政治家がリーダーシップをとったのか。賢明な官僚が立案したのか。財界やマスコミの誘導か。アメリカの「外圧」か。いずれでもない。答えはただ一つ、「原発反対の民意が強いから」だ。それ以外に何かあるというなら、ぜひ挙げてみてほしい。 民意は脱原発を望み、政官財の抵抗を押し切り、実質的な脱原発を実現しつつある。この明白かつ平凡な事実を認識できない人々、というより認めたがらない人々がいる。政界や財界など、狭いムラ社会の住人たちだ。彼らの内輪では、異論を排除して島宇宙を作り、「脱原発など極論だ」とうそぶくことはできるだろう。しかし、強大な権力を持っていると思い込んでいる彼らさえ、それならなぜ再稼働すら進まないのかと問えば、「民意の反対が強いから」としか答えられないではないか。 昨年来の選挙結果は何か、と問う人々がいる。即席で脱原発を唱えた政党が信用されなかったのは、むしろ健全というべきだ。自民党の比例区得票数は大敗した2009年の数を回復しておらず、09年の民主党の約6割である。自民党は棄権の多さと野党の分裂で、少ない得票で漁夫の利を得たにすぎず、基盤強固とは言えない。しかも自民党の得票の約7割は脱原発支持者のものだ。(小熊編著『原発を止める人々』参照) 民意など冷めやすい、と称する人々がいる。しかし震災以後の世論調査では、一貫して脱原発支持が約7割である。しかも11年6月には「段階的に減らして将来は止める」が約7割という程度だったものが、13年6月には「再稼働に反対」が約6割を占めた。つまり民意の脱原発要求は、水準が上がっているのだ。 思い起こしてみよう。震災直後の時点で、稼働原発ゼロという事態が実現しうると予測した人は、ほとんどいなかったはずだ。電力の3割を担う原発を 止めれば経済も生活も崩壊する、と思われていたからだ。しかし人々は、原発の危険性を知り、原発をめぐる政治経済の構造を知った。その結果として節電が進み、デモがおこり、原発は止まってゆき、それでも生活に支障はなかった。すでに関西電力管内以外は原発なしで二夏をすごし、稼働原発ゼロは既成事実になりつつある。この既成事実は、時間が経てば経つほど定着し、支障がないのになぜ原発が要るのかという意見が強まる。事故から時間がたてば脱原発の民意は弱まるだろうといった見方は、この事実に比べれば根拠薄弱な臆測といえる。 […] 「日本には偉大なリーダーはいないが、民衆の実行力はすごい」というのが、高度成長期から一貫した日本評価である。政治家が脱原発を華やかに宣言したドイツとは対照的に古い既得権に足をとられた政官財の抵抗を押し切り、脱原発を実質的に実現しつつある震災後の日本は、こうした評価がよくあてはまる。あとは政治家が、この明白な趨勢(すうせい)を認識し、応えられるかの問題だ。 全文は 「脱原発」実現しつつある日本 小熊英二 (無料登録が必要です)
秘密保全法案って?via 藤原紀香 Norika’s Diary
みなさん、「秘密保全法」 って知っていましたか? 知らない人が多いので、今日はダイアリーに書いてみます♪ http://www.nikkei.com/article/DGXDZO59415920X00C13A9EA1000/ […] 秘密保全法案を、各所で読んでみたらその適用範囲が曖昧なので、 そのようなスパイ行為にあたるものだけでなく、国が‘この案件は国家機密である’と決めたことに関しては、国民には全く知らされないことになり、 放 射能汚染、被爆などのことや、他に、もし国に都合よく隠したい問題があって、それが適用されれば、私たちは知るすべもなく、しかも真実をネットなどに書い た人は罰せられてしまう。。。なんて恐ろしいことになる可能性も考えられるというので、とても不安です(>_<) もちろん、日本を陥れるべくスパイ行為を働いた輩には罰を与えるべきだと思うし、そのようなスパイ行為が起きないよう なんらかの法案が必要となるとは思います。 が、原発の問題や放射能の問題は、国民が知るべきことだと思うので、その国家機密にあたる範囲がどこまでなのか、曖昧なのが問題なのだと思います。 上記のURLの日経新聞の社説にも書いてありますが、「国の情報は公開が大原則のはず。」 そうですよね、国民は知る権利があると思います~ 大好きな日本にずっとずっと住んでいたいし、いま一人一人が自分の声をあげないと、 秋の臨時国会にはこの法案がこのまま通ってしまうとのことで、これはきちんと国民の一人として意見しなければと調べましたら、 意見提出期限は9月17日(火)必着です。と電子政府の総合窓口に書いてありました。 こんなに大切な事柄なのに、たった2週間受け付けるパブリックコメントで、この法案を決めてしまうの?! あと4日足らずなので、それぞれ、賛成、反対などの意見を書きましょう […] ↓次のいずれかで日本語にて提出してください。 1)電子メールの場合以下のメールアドレスに送信してください。 tokuteihimitu@cas.go.jp ※ 文字化け等を防ぐため、半角カナ、丸数字、特殊文字は使用しないでください。 (2) 郵送の場合以下の宛先に送付してください。 〒100-8968 東京都千代田区1-6-1 内閣官房内閣情報調査室「意見募集」係宛 (3) FAXの場合以下のFAX番号・宛先に送信してください。 03‐3592‐2307 内閣官房内閣情報調査室「意見募集」係宛 ちなみに、「秘密保全法」ってなに?という方は、こちらのサイトをご覧ください。 日本弁護士連合会「秘密保全法とは?」 http://www.nichibenren.or.jp/activity/human/secret/about.html このまま施行されてしまうと、「日本の国土がどれくらい汚染されたのか明らかにしたい」ということさえ、タブーになってしまう可能性があるとのこと。 国が、これらを「特定秘密」に指定すれば、反対の声を挙げている人たちや、真実を知ろうとして民間で調査している人やマスコミ関係者などが逮捕されてしまう可能性があるって。。。日本は民主主義国家ではなくなってしまうのかな(T_T) […] ここからも書き込めますよ … Continue reading
首相の考えを聞けないの? 参院選演説で聴衆のボード没収(東京新聞:ニュースの追跡)via 阿修羅
「原発廃炉に賛成?反対?」。安倍晋三首相の街頭演説で、女性(40)がこんな質問ボードを掲げようとして、没収された。掲げる前に、自民党スタッフや警 察官を名乗る男性4人に取り上げられた。この様子の動画はインターネットで公開され、「言論封殺か」と疑問の声が噴出する騒ぎになっている。(出田阿生) […] 「連絡先をしつこく聞かれ、本当に怖かった。逮捕されるのではと思うくらいだった」と女性は振り返る。ボードは一週間後の11日、教えていないはずの女性の勤務先宛てに、郵送で返却されてきた。 動画がアップされると、「言論の封殺ではないか」などと批判が噴出。弁護士有志が、自民党本部や警察庁、福島県警に抗議文を提出した。事実関係を確認する 質問状も送ったが、一切回答はないという。梓澤(あずさわ)和幸弁護士は「表現の自由の侵害だ。参院選初日で国民の政治意識が高まる時に、市民が首相に声 を届けようとした行為を与党や警察とおぼしき人々が妨害した」と憤る。 全文は 首相の考えを聞けないの? 参院選演説で聴衆のボード没収(東京新聞:ニュースの追跡) 当サイト内関連記事: 自民党、女性からプラカードを取り上げて住所氏名を聞き出す via NAVERまとめ 「いいですか、ここが大事なんです。 表現もしないうちに 警察官と思われる男性が公権力を行使して、その表現をさせなかったんです」7/9表現の自由侵害行為についての記者会見(文字起こし) via みんな楽しくHappy♡がいい♪ ◇弁護人自民党への抗議文 ◇福島県警察本部申入書
自民党、女性からプラカードを取り上げて住所氏名を聞き出す via NAVERまとめ
※ 2013年7月4日、福島県で首相演説会が開かれました。この演説会で「原発廃炉に賛成?反対?」と書いたプラカードを掲げた女性から、自民党スタッフらがプラカードを取り上げ、この女性の住所、氏名、電話番号を聞き出しました。 http://www.youtube.com/watch?v=nRpZiNR48Ds […] ※ 以下は書き起こし。発言者の同定は正確でないかもしれない。 男A「…となりまして、関係者の方ですから、これは演説会であって質問、国会の場所で、国会とかそういう質問して応答する場所でないですから。自民党の方には…(聞き取れず)ちょっと。」 自民党員「(名刺を出しながら)すみません。いったん、これ、私、間違いなくお預かりしますので、あとでお返ししますので…(聞き取れず)。」 男A「すみませんが、ここはそういう場所でないんですよ。」 自民党員「ご協力いただいて、ありがとうございます。」 男A「すみませんねえ、本当に…(聞き取れず)。」 男B「あれですか。(聞き取れず)質問を投げるんですけど、プライバシーに当たるんですが、プライバシーに当たるんですけど、どういったあれなんです。どちらから来られたんです?」 女性「私は、あの二本松市っていうところ、二本松市っていうところ。」 男B「二本松市、はい。(二本松市)の、どちらですか。」 女性「反対は、しに来たんじゃなくて、あのー、聞きに来て、総理大臣がどういう風に考えてるのかなって、私知りたかったんです。」 男B「(女性の声を遮り)あー、なるほどね。はいはいはいはい。」 男A「失礼ですが、あの、お預かりした関係で、あの、住所とお名前、自民党の方に、すみませんがちょっと教えていただけますか。」 女性「はい、二本松市○○○…。」 男A「お名前が?」 女性「佐々木○○と申します。」 男A「佐々木…。○○様、どう書くの?」 女性「ひらがなで○○です。」 男A「○○さんですね?」 女性「はい。」 男A「ええと、連絡先(電話番号)教えていただけますか?」 女性「それは、なんで?」 男A「あ、いいですか。いや、先ほど、あの、プラカードを預かった関係で、あのう、もしも連絡付かなかったらお返しできないなあと思って。」 女性「じゃあ、私、今(プラカードを)持ってこの場から出て行けば(電話番号を教えなくても)いいですか?」 男 A「出て行けばっていうか、いや、話は聞いてもらっていいですからね、もちろん。ただ、そういう質問とかね、そういう、そういうあれじゃないですよってい う、それだけ、ですね。あの、みなさん要は、話を聞きに来てるんですから。要は(聞き取れず)一日ね、あのう、総理が一人一人の質問に答えるっていう場で はないんですよ。で、そういうことを理解していただければ、全然話を聞いていただいて結構ですから。」 女性「じゃあ、私、そのカードを持って、あの、もう帰ります。」 男B「いや、一応、あの聞いててもらって結構ですよ、うん。」 男A「それで、先ほどの青いジャンパーを着た方が自民党の方ですから、自民党の方に、あのう、言っていただければ。えー、その、プラカードなり何なり返していただけるようになりますから。」 女性「(何か語りかけようとする)」 男B「大丈夫ですか、大丈夫ですか。」 女性「そんなに大事なものでもないので、それをいただいて…(声を詰まらせる)。」 男B「大丈夫、大丈夫、大丈夫。いいえ、いいえ。どうぞ、どうぞ大丈夫。あの、聞いてます。大丈夫ですよ。」 女性「あの、大丈夫?帰ります。」 … Continue reading