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Tag Archives: 六ヶ所村
青森県は核のゴミの最終処分場になるか via Aomori Civic Journalists Association
9月18日県庁に出向きました。「議会と県知事会見のオープン化に関する陳情書」を 提出するためです。同時に、原子力立地対策課の方に取材してきました。「県が事業者や国と交わした覚書や確約書は、青森県が核の最終処分場とならない担保 となるか」ということです。アポなしで行ったのですが、立地調整グループマネージャーの小嶋さんが快く対応してくださいました。 Q.青森県が最終処分場にならない担保はあるかを調べているのですが。 A.結論から言うと、法的な拘束力のあるものはありません。ですが、覚書や確約書は事業者や国の責任者が文書で約束を残すのですから相当の重みがあります。 Q.県が国や電力10社から受けている確約書と、県・六ヶ所村・日本原燃の三者で結んだ覚書はどのような性格ですか? A.確約書とは、青森県を「再処理した後の高レベル放射性廃棄物」の最終処分場にしないというものです。覚書は、「再処理する前の使用済み燃料」を置いたままにしないという約束です。 Q.なるほど、高レベル放射性廃棄物の確約書があれば再処理事業の存続の有無に関係なく最終処分場にはならないと思っていましたが違うのですね? A.そうです。あくまで使用済み燃料は資源と見られてきました。それが再処理が行われないとなると廃棄物になるので、知事は覚書を持ち出して、再処理が行われないときは使用済み燃料を搬出してもらうと言っているわけです。 Q.三村知事はこれまでことあるごとに国や事業者に約束を確認してきました。効力を続かせるためにはそうするしかないのでしょうか?最終処分場拒否条例などもっと法的に継続性・拘束力のあるものがあったほうが県民は安心すると思うのですが。 A. はい、知事がこれまで幾度となく確認をしてきたのには、約束の対象にもれをなくすためという意味もあります。例えば国に低レベル放射性廃棄物の貯蔵もお願 いされたときも「低レベルも最終処分地にしない」ことを確認しました。また、もし条例を作ったとしてもそれは国を拘束するものではありえないし、例えば最 終処分地を誘致したい考えの知事が当選することがあれば、県民の意思と反するその条例は改訂されてしまうでしょう。 Q.法的に拘束力があって、継続性のある担保はないということですね? A.現実的には難しいと思います。今の知事が次の知事の行動を規定することもできませんし、大臣が次の大臣の行動を規定することもできません。ですが、これまでこうだったという経緯は引き継ぎできます。 続きは青森県は核のゴミの最終処分場になるか
復興予算 原子力ムラに もんじゅ運営独法 核融合研究、42億円流用 via 東京新聞
政府の二〇一二年度予算の復興特別会計のうち、高速増殖原型炉「もんじゅ」などを運営する独立行政法人・日本 原子力研究開発機構(原子力機構)の核融合エネルギー研究費に四十二億円が計上されていたことが分かった。文部科学省は一三年度予算の復興特別会計でも、 四十八億円の研究費を概算要求している。東日本大震災の被災地復興のため、国民に新たな負担を求めた復興予算が復興とは直接関係のない「原子力ムラ」の事 業に使われた。 原子力機構に対し、一二年度予算の復興特別会計からは百億円超が支出された。このうち、東京電力福島第一原発事故の収束や除染に関する技術開発費 などを除く四十二億円は、日本や欧州連合(EU)、米国、中国など七カ国・地域が核融合エネルギーの実用化を目指して共同で進める国際熱核融合実験炉 (ITER)の研究事業に充てられた。ITERは、日本国内では、青森県六ケ所村と茨城県那珂市に研究拠点がある。 復興とは無関係との指摘について、原子力機構は「被災地の研究拠点を通じて、復興を支える技術革新を促進できる」と強弁。文科省も「被災地の産業振興だけでなく、日本全体の復興につながる」と説明している。 京都大原子炉実験所・小出裕章助教は「被災地の復興を最優先に考えるならば、むしろ原子力機構の不要不急な研究事業を削減して財源を確保する取り 組みが不可欠だ。核融合エネルギーは、実用化のめどが立っておらず一般会計も含めて研究予算を付けること自体が無駄遣いだ」と批判している。 政府は、東日本大震災の復興財源について、所得税や住民税の増税などで一一年度から五年間で計十九兆円を確保した。だが、津波で甚大な被害を受け た沿岸部の被災地へ十分に回っていないことや、被災地以外の公共事業などに使われていることに疑問の声が上がっており平野達男復興相は実態調査を財務省に 要請している。 原子力機構は原発推進の経済産業省や文科省の幹部らが天下りしOBが再就職した企業・団体と多額の取引を行っていることなどに批判が集まっている。 […] <国際熱核融合実験炉(ITER)> 太陽で起きている核融合と同様の状態を人工的につくり出し、発電に使えるかどうかを実験する装置。実験炉の建 設地をめぐっては、日本と欧州連合(EU)が誘致合戦を展開したが、2005年にフランス国内への建設が決定した。実験炉の運転開始は20年を予定してい る。 全文は 復興予算 原子力ムラに もんじゅ運営独法 核融合研究、42億円流用
下北半島が「原発ゼロ」に怒るわけ via マガジン9
(抜粋) 六ケ所村にとって再処理工場は、村を二分する激しい対立の末、苦渋の決断で受け入れた重みがある。「国策」という大義名分があるからこそ成立した選択だった。20年以上の年月を重ねるうち、村民の多くがその存在を受け入れ、共存する形でのまちづくりが定着した。 3・11で核関連施設の危険は十分に認識した。でも、1万1千人の村民のうち約2000人が核燃料サイクル関連の仕事をしているとも言われる現状がある以上、再処理をやめた後の道筋や展望が全く示されないまま、おいそれと今の生活を放棄するわけにはいかないのだ。 もちろん、これまで再処理工場に2兆円以上が投資されたにもかかわらず、1997年の稼働開始の予定がいまだに試運転にとどまっている状況は、強く批判されなければならない。しかし、批判が向かうべき先は国や原子力ムラであって、決して地元住民であるべきではない。 「原発ゼロ」をめざし、使用済み核燃料の再処理をやめるのなら、そこから先のこともセットで考えていかなければならない。最終処分場をどこに確保するのかはもちろんだし、前回の当コラムで指摘したような立地自治体の地域振興に向けた法制度をつくることも必要不可欠だ。原発の停止がゴールではないことを、しっかり確認しておきたい。 地元住民の不信感は、政府だけでなく、電気の消費地たる都会にも向いているのだと思う。国策の背後にいて、地方に原発や関連施設を引き受けさせてきたのは、他ならぬ都会の住民だからだ。 全文は 下北半島が「原発ゼロ」に怒るわけ
東電、六ケ所村に2.7億円 経産省「寄付に近い」via 朝日新聞
東京電力が福島第一原発事故後、青森県六ケ所村に約2億7千万円を支払い、隣接する同県東通(ひがしどおり)村の東通原発の建設費として処理していたこ とがわかった。経済産業省は、東電の電気料金値上げ申請を受けた審査で、この支出を寄付金に近いと判断。今年度分以降について、電気料金算定の基礎となる 経費「原価」に組み込むことを認めなかった。 東電は、福島事故賠償に向けたコスト削減策として寄付金の原則廃止を表明したが、原発建設費という別の名目で事実上、寄付を続けていた疑いが強まった。 朝日新聞が入手した資料によると、東電は2011年5月末と12年5月末、1億3340万円ずつを六ケ所村に支払った。東電は支出について、六ケ所村の 漁業振興対策事業の助成が目的で、原発建設に関連すると説明している。一方、原発建設に伴う漁獲量の減少などに応じた補償については、すでに東電が各漁協 に支払っている。 東電は長年、地域振興などの名目で原発立地自治体などに年間20億円程度の寄付金を出し、原価に組み入れてきた。今年5月9日に、実質国有化される内容 の総合特別事業計画が政府に認められ、その中で「寄付金は原則的に廃止」と明記。7月に家庭向け電気料金の値上げが決まった際、原価から寄付金は除かれ た。 […] 《東電広報部の話》 六ケ所村への支払いは、いわゆる寄付金とは考えていない。寄付金は原則的に廃止しており、この支払いはその対象ではない。公表を前提としていないため、相手先との関係上、詳細の説明は控えたい。 《経産省電力システム改革専門委員会委員を務める八田達夫・学習院大特別客員教授の話》 福島事故の賠償のために東電を存続させるとして国民負担を増や したのだから、東電は賠償にできるだけ多くの資金を回すべきだ。今回の六ケ所村へのカネは、原価には入っていないものの、建設の見通しが立たない原発のた めの不必要で不透明な支出で、許されない。実質国有化された以上、こうした余計な支出をチェックする仕組みが必要だ。 全文は 東電、六ケ所村に2.7億円 経産省「寄付に近い」 (無料登録が必要です)
六ヶ所再処理工場 - いま、私たちが知るべきこと via patagonia
(抜粋) この再処理工場を稼動することで、毎日さまざまな放射性廃棄物が発生します。実際にはアクティブ試験中の現在、すでに放射性廃棄物が発生し始めて います。そして固形の低レベル放射性廃棄物は施設内の専用貯蔵施設で保管され、高レベル放射性廃棄物についてはガラス固形化されて一時的に施設内で保管さ れるものの、最終処分地は受け入れる自治体がまだ決まっていません。一方、放射性の気体廃棄物や液体廃棄物からは、放射能がそれぞれ気体は高さ150mの 排気塔から大気中に、液体は太平洋の沖合3km、水深44mにひかれた放水管から海中に放出されます。どちらも放射能を低減処理したうえではありますが、 運営主体である日本原燃の事業許可申請書に記載された数値から市民団体が積算したところによると、こうして大気中に放出されるクリプトン85や海中に放出 されるトリチウム、ヨウ素129などの放射能は、通常の原子力発電所1基分の年間排出量に匹敵する量を1日で排出することになります。これについて事業者 側はその安全性を、「海水は直接人間が飲まないから大丈夫」、「大量の海水で希釈されるから影響はない」、「人間が宇宙や自然界から日常的に浴びている放 射能より少ない」といった説明を六ヶ所村にある見学施設の原燃PRセンターやサイト上でおこなっています。これに対して、豊かな漁場や農場を抱え、海洋汚 染や農水産物への汚染を懸念している周辺の漁業協同組合や農家、またいつまでも安全な食べ物を消費者に提供することを望む生活協同組合や有機食材の宅配会 社、さらに季節を問わず海に入って活動しているサーファーなどからは放射能汚染を懸念する声が高まっています。 全文は六ヶ所再処理工場 - いま、私たちが知るべきこと
MOX工場の建設再開へ 日本原燃、六ケ所村 via 47News
日本原燃の川井吉彦社長は30日、青森市での記者会見で、東日本大震災の影響で中断していた青森県六ケ所村のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料工場の建設工事を来週にも再開すると発表した。 国のエネルギー政策を検討する原子力委員会では、使用済み核燃料の再処理中止も含めた議論をしている。原燃は今年1月には再処理工場の試験も開始。今回の建設再開と合わせ、原燃の対応には異論も出そうだ。 続きはMOX工場の建設再開へ 日本原燃、六ケ所村
脱原発してもゴミは存在 via 日経ビジネスonline
日本に存在する放射性廃棄物、いわゆる「核のゴミ」は、福島第1原発事故に由来するものだけではない。深刻なのが、この40年間に原発で燃やした使用済み 燃料から生じる高レベル放射性廃棄物だ。今日も、日経ビジネス2012年1月30日号の特集『原発の後始末』の内容を再録し、核のゴミの問題に迫る。 日本は、使用済み燃料を再処理して、燃料中に残ったウランや、核分裂によって生成したプルトニウムを再利用する「核燃料サイクル」を進める立場を 取る。高レベル放射性廃棄物は、言ってみれば燃料の燃えかすだ。再処理の過程で、高レベル放射性廃棄物を分離。ガラスで固めた「ガラス固化体」として最終 処分する。ただし、再処理しても最終的なゴミの量は大して減らない。 だが、六ケ所村の再処理工場は相次ぐトラブルで、既に稼働時期を18回延期。本格稼働には至っていない。2008年にトラブルで中断していた最終試験は、1月10日に再開に向けた作業を開始したところだ。まだ稼働には時間を要する。 続きは脱原発してもゴミは存在
<六ケ所村>相次ぐトラブル 目標時期18回も延期 via yahoo.japan (毎日新聞)
作業が中断した再処理工場は核燃料サイクルの中核を担う。使用済み核燃料からプルトニウムとウランを取り出し、再び原発の燃料として使用することを目指している。日本はウラン資源が乏しいだけに、核燃料サイクルは国策として推進されてきた。 再処理工場は93年4月に着工し当初は97年の完工を目指した。だが、溶融炉内でガラス溶液の流下を促す金属棒が折れたり、高レベル廃液で作業員が被ばくするなどのトラブルが相次ぎ、目標時期は18回も延期された。 続きは<六ケ所村>相次ぐトラブル 目標時期18回も延期 ◇ 関連記事: ・<六ケ所村>溶融炉に不具合 核燃料再処理工場 via Yahoo Japan (毎日新聞)
青森・六ケ所村の核燃再処理工場:試験再開へ 知事、緊急対策を了承 via mainichi.jp
青森県の三村申吾知事は26日記者会見し、東京電力福島第1原発事故後に、県内の原子力4事業者が取った緊急安全対策を了承したと発表した。非常時の電源確保など地震・津波対策について十分と判断した。これを受け、日本原燃は、同県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場で、08年のトラブル以来停止している高レベル放射性廃棄物ガラス固化体の製造試験を年明けにも再開する見通し。 知事の了承を受け、震災後に工事が中断しているJパワー(電源開発)大間原発(同県大間町)やリサイクル燃料貯蔵の使用済み核燃料中間貯蔵施設(同むつ市)の建設も再開するとみられる。東北電力東通原発(同東通村)の再稼働については、国の安全評価(ストレステスト)の結果が出た後、関係閣僚が最終判断する。 一方、今年1月に着工し、震災後工事を中断した東京電力東通原発(東通村)については、東電が「福島第1原発事故の収束と安定化を優先させる」として緊急安全対策を出していない。 青森県は福島第1原発の事故を受けた各事業者の対策を検証する独自の専門家会議を6月に設置。「対策は妥当」とする報告を11月に受け、知事が県議会や立地市町村長らに意見を聞き、その是非を検討していた。【山本佳孝】 毎日新聞 2011年12月27日 東京朝刊 青森・六ケ所村の核燃再処理工場:試験再開へ 知事、緊急対策を了承
玄海原発廃棄物 六ケ所村へ搬出 via asahi.com
九州電力玄海原子力発電所(玄海町)は6日、発電所内から出た低レベル放射性廃棄物の搬出作業を報道陣に公開した。この作業の公開は9年ぶり。廃棄物は輸送船に積み込まれて、7日に出港。青森県六ケ所村にある日本原燃の低レベル放射性廃棄物埋設センターで埋設処分される。 (中略)輸送船は7日昼ごろ出港した後、九電川内原発、四国電力伊方原発に立ち寄って16日に青森県むつ小川原港に入港。六ケ所村まで陸上輸送される。 玄海原発からの低レベル廃棄物の輸送はこれで11回目。玄海原発では年間、ドラム缶約2500本分を排出。貯蔵庫には、約4万9千本の許容本数のうち9月末現在で約3万9千本が貯蔵されている。 全文は玄海原発廃棄物 六ケ所村へ搬出