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Tag Archives: ハンフォード
The Hanford Plaintiffs/黙殺された被曝者の声
The Hanford Plaintiffs: Voices from the Fight for Atomic Justice by Tricia T. Pritikin Foreword by Richard C. Eymann and Tom H. Foulds University of Kansas Press, 2022 『黙殺された被爆者の声』(明石書店)の刊行に際しまして、著者のトリシャ・T・プリティキン氏よりお話しいただきました。 政府はなぜ核被害を隠蔽し続け、認めないのか……。これはアメリカだけの問題ではない。 1940年代からアメリカ国内で度重なる核実験が行われ、核施設の風下住民は慢性的に放射性物質に曝され続けていたが、40年以上この公害は調査されず、政府に巧みに隠ぺいされてきた。本書は核被害で障害や重病に苦しむ無辜の人々の悲しみと怒りの記録である。 書誌情報: 『黙殺された被爆者の声:アメリカ・ハンフォード 正義を求めて闘った原告たち』 トリシャ・T・プリティキン=著 宮本ゆき=訳 定価4,950円(本体4,500円+税) 四六判/上製/404頁 ISBN:978-4-7503-5556-6 詳しくはコチラ⇒ https://www.akashi.co.jp/book/b625267… Amamzon⇒ https://www.amazon.co.jp/dp/4750355569/
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産学官民で浜通り復興 福島の教育機関など連携組織を設立 via 河北新報
東京電力福島第1原発事故からの復興を地域の経済発展に結び付けようと、福島県浜通り地方の教育機関や民間企業などが6日、産学官民の連携組織を設立した。放射性物質による環境汚染から脱し、繁栄した米国ハンフォード地域の取り組みをモデルに、地元企業や人材の育成などに力を入れる。 名称は「福島浜通りトライデック」。ワシントン州ハンフォード地域の発展に貢献した非営利団体「トライデック」にならった。地元の大学や企業、NPO法人などの43人が設立メンバーとして名を連ねた。 軍事用プルトニウム精製によって放射能に汚染されたハンフォード地域は、環境浄化の過程で多くの研究機関や関連企業が集積。雇用や生活環境が充実し、復活した。関係機関の利害調整や地元要望の取りまとめを担ったのがトライデックだった。 浜通りトライデックは米トライデックの知見を参考に、草の根レベルから被災地域の復興に関する提案や情報発信をする。今後の復興を担う若い世代の人材育成も柱。地域に呼び込むための新たな魅力づくりに取り組み、復興を加速させたい考えだ。 具体的な活動を展開する七つの委員会を設けた。廃炉作業や福島イノベーション・コースト構想、国際教育研究拠点といった大きなプロジェクトとの接点を探り、地元に経済効果をもたらす復興の枠組みの構築を目指す。 ハンフォード地域の現地調査や現地の大学や短大との交流事業も計画する。今後は農業や観光、環境といった分野も調査・研究対象として検討する。 (略) 専務理事に就いた同大の中村隆行副学長は「自分たちの運命は自分たちで決める思いだ。浜通りの発展に結び付く草の根の意見、提言を出していきたい」と話した。 全文は産学官民で浜通り復興 福島の教育機関など連携組織を設立
「浜通り版トライデック」設立へ会合 産業再生や企業誘致推進 via福島民友
いわき市の東日本国際大と企業が中心となり、浜通りの産業再生や企業誘致を推進するための民間組織づくりが始まった。モデルは、米国のワシントン州ハンフォードで、放射能汚染事故を乗り越えて経済再生をリードした民間調整組織「トライデック」。19日には設立に向けた初会合が開かれ、関係者が「福島浜通り版トライデック」の設立に向けて決意を新たにした。 プロジェクトに賛同しているのは、同大など19の団体や個人で、来年中にも新組織の発足を目指す。米国のトライデックが、産業や教育、医療などの需要を把握して関係機関の利害を調整、地域再生を加速化させた事例を踏まえ、同様の活動ができるように体制を整える。民間の視点を生かした行政への政策提言も目指していく。 19日の会合では、共同代表に同大の大西康夫福島復興創世研究所長らを選任。同大やいわき商工会議所などでつくる作業部会を設けることも決めた。 10月から活動を本格化させ、組織の全体的な構想の検討などを進めていく。また、政府が浜通りに整備を検討している「国際教育研究拠点」について、地域の需要に見合った施設となるよう要望書の作成などにも取り組む。 […] 全文
「私の初恋」 12歳だった彼は、原爆で死んだ 渡辺美佐子さんインタビュー詳報 via東京新聞
戦後75年の終戦の日の特集は、俳優の渡辺美佐子さん(87)のインタビューです。34年間、休むことなく、原爆や空襲で亡くなった子どもやその両親らの声を語り継ぐ朗読劇を続けた原動力には、幼いころ淡い心を抱き、原爆で死亡した少年への思いがありました。(聞き手=社会部長・杉谷剛) ◆「戦争って、人間らしさが全部奪われる 生きるのに必要なことが取られちゃう」 ―広島の原爆で国民学校の同級生が亡くなったんですね。 私が東京・麻布の笄こうがい国民学校(現港区立笄小学校)3年の時、太平洋戦争が始まりました。5年の途中から、疎開で1学年に何百人もいた生徒が15人ぐらいになった。そしたら入ってきた子がいたんです。珍しいなと思って。小麦色の肌でね、歯が白くて。家に帰る方向が同じで、行き帰りもだいたい一緒。でも、そのころの小学生の男の子と女の子ね、絶対口きかないんです。「おはよう」とか「さよなら」の一言もない。目も合わせないですね。そしたら1年たたないうちに、いなくなっちゃったんですよ。どっか疎開したんだなって。 […] 戦後50年のときに、長崎の原爆に使われたプルトニウムを作った工場がある米ハンフォードで、原爆詩の朗読をしました。その町の高校バスケ部のジャンパーの背中が全部キノコ雲なんですよ。震えました。世界で一番強い物は原爆で、僕たちは世界で一番強いチームになりたいから背負っているんだって。 […] 全文
福島の国際教育研究拠点、沿岸部復興の司令塔に via 日本経済新聞
東日本大震災と東京電力福島第1原子力発電所事故で被災した福島県沿岸部の復興に向け、国立の国際教育研究拠点の計画づくりが本格化している。国の有識者会議は6月、震災後に開設が相次いだ研究開発施設間の連携を生み出す「司令塔」の役割を提言した。福島大学などは拠点への機能の一部移転を検討。立地場所は年内に決まる見込みで、複数の自治体が誘致に名乗りを上げている。 有識者会議(座長・坂根正弘コマツ顧問)の提言によると、拠点の研究分野は原発の廃炉、ロボット、再生可能エネルギー、情報通信技術を使ったスマート農業など多岐にわたる。研究者らの人員は600人規模を見込み、2023年春に一部、24年度に本格開所を目指す。 国などは震災後、沿岸部で新産業創出を目指す「福島イノベーション・コースト構想」を推進。「楢葉遠隔技術開発センター」(楢葉町)、「福島ロボットテストフィールド」(南相馬市、浪江町)、「福島水素エネルギー研究フィールド」(同町)などが次々と整備された。 (略) モデルケースは米ワシントン州の核施設「ハンフォード・サイト」周辺のまちづくりだ。軍事用プルトニウム精製による放射能汚染からの再生に向け、研究機関や企業が集積。産業が発展し、1990年に約15万人だった人口は30年で倍増した。 大学は拠点への参画のあり方を検討している。福島大は6月、教授らでつくるワーキンググループを設置。8月末をメドに機能の一部を移転する計画をまとめる。東北大は既に分校を設ける構想を公表した。筑波大、お茶の水女子大も進出を予定する。 拠点の立地場所も焦点となる。有識者会議は原発事故による避難指示が出された地域で、分散せず集約するとの2要件を提示。浪江町や富岡町が誘致に意欲を示し、南相馬市は相馬地方、双葉町は双葉地方への立地を希望する。ただ「拠点の規模などがわからず具体的な準備は進めづらい」(浪江町)との声もある。 全文は福島の国際教育研究拠点、沿岸部復興の司令塔に
放射能汚染地域を研究 福島の復興に活かす via 日テレ24
放射能汚染がありながらも発展を遂げたアメリカの地域を研究し、福島の復興に活かそうと、東日本国際大学といわき市、双葉郡8町村が協定を結んだ。 この協定は、核施設の放射能に汚染されたアメリカのハンフォード地域が発展を遂げるまでの取り組みを研究し、原発事故後の福島のまちづくりに役立てようと結ばれたもの。 (略) 夏ごろには大学と自治体関係者で現地を視察し、ハンフォードの取り組みを福島で活かすことができるか検証していくと言う。 またハンフォードからも関係者を招き、除染作業の過程や現在の状況などについて学ぶ国際シンポジウムも行われた。 全文は放射能汚染地域を研究 福島の復興に活かす
【動画あり】きのこ雲を誇れますか? 大牟田の高3動画で訴え話題 米留学先ロゴに異議via西日本新聞
「きのこ雲の下にいたのは兵士ではなく市民でした。罪のない人たちの命を奪うことを誇りに感じるべきでしょうか」-。福岡県大牟田市の高校3年生、古賀野々華さん(18)が、米国の高校に留学していた5月、校内向けの動画で、原爆のきのこ雲を模した高校のロゴマークに異を唱えた。動画はインターネット上で拡散し、広く話題に。1年間の留学を終え、6月に帰国した古賀さんは「批判を恐れずに、自分の意見を伝えることの大切さを学びました」と振り返った。 […] 「原爆を、こんなふうに扱っていいの?」。留学後に町の歴史を知り、日々を過ごすうちに膨らんだ違和感が問題意識に変わったのは半年が過ぎた頃。米国史の授業で、多くのクラスメートが「原爆のおかげで戦争が終わった」との考えを示していたからだ。 そんな古賀さんの様子に気付いた教師から、校内放送に出演し、メッセージを伝えることを勧められた。読み上げる英文作りには、ホームステイ先のホストマザーも協力してくれた。 帰国を間近に控えた5月30日、校内放送に出演した。原爆投下で大勢の市民が犠牲になったこと。日本では原爆の恐怖を学び、犠牲者を悼む「平和の日」があることなどを紹介。「きのこ雲は、爆弾で破壊したもので作られています。きのこ雲に誇りを感じることはできません」と締めくくった。 歴史あるロゴマークに愛着を持つ人も多い中、同級生から「あなたを誇りに思う」「あの動画がなければ日本側の意見を知ることは一生なかった」と勇気ある行動を称賛された。地元紙でも取り上げられ、古賀さんのメッセージをきっかけにさまざまな場所で議論が生まれた。 「ここまで反響があるとは思いませんでした。私はロゴマークを変えさせたかったわけではありません。ただ、(原爆を)投下された側の気持ちを知ってほしかった」。いま、古賀さんはそう振り返る。将来は、米国で学んだことを生かした仕事に就きたいという。 全文
核廃絶活動家招き中学で平和授業 via NHK News Web 長崎
平和教育に取り組む長崎市の中学校で、核軍縮について学ぶ大学院生を講師に招いて、生徒たちと一緒に平和のあり方を考える授業が行われました。 授業が行われたのは、対話や討論を重視した平和教育に取り組んでいる長崎市の深堀中学校で、12日は核軍縮について学びながら核廃絶に向けた活動を続けている長崎大学大学院の光岡華子さんを講師に招きました。 授業には、平和の発信をテーマに学んでいる中学3年生の生徒およそ40人が参加し、この中で光岡さんは、原爆の材料プルトニウムを製造した核施設があるアメリカのリッチランドを去年訪れた際に、核兵器を製造したことを肯定的にとらえる人が多く、原爆の被害についてはほとんど理解されていないことを説明しました。 その上で、地元の高校生に被爆地の写真などを使って原爆の悲惨さを伝えたところ、核兵器を使うべきではないと理解し合えたということで、光岡さんは「価値観が異なる相手に話すことは怖いことだけれど、伝えなければ理解し合うことはできない」と語りかけました。 続きは核廃絶活動家招き中学で平和授業
原爆キノコ雲のロゴに疑問 日本人留学生の行動に反響 米西部 via NHK News Web
2019年6月13日 14時44分 アメリカ西部ワシントン州の地方紙に、ある日本人留学生の勇気ある行動を伝える記事が掲載され反響を呼んでいます。留学先の高校のロゴマークに原子爆弾でできたキノコ雲のデザインが使われていることに1人、疑問の声を上げたのです。 ワシントン州のリッチランドは、長崎に投下された原子爆弾に使われたプルトニウムが生産された町で、地元の高校のロゴマークにキノコ雲のデザインが使われるなど、住民の多くはその歴史を誇りとしてきました。 福岡県の高校3年生、古賀野々華さんは、こうした背景を知らないまま、交換留学で現地の高校に通うことになりました。 しかし、学校に通う中で、ロゴマークや町の歴史について知り、地元の人たちの原爆に対する考え方を学ぶ中で、みずからが原爆についてどう感じているかを伝えたいと思うようになったということです。 そして、学校の教師やホストファミリーの後押しを受けて、先月30日、放送を学ぶ生徒たちが、校内向けに制作する動画に出演し、自分の意見を伝えました。 動画で古賀さんは「リッチランド高校では、キノコ雲のロゴは皆に愛され、いろんな所に掲げられています。自分にとってのキノコ雲は犠牲になった人と今の平和を心に刻むものです。キノコ雲の下にいたのは、兵士ではなく市民でした。罪のない人たちの命を奪うことを誇りに感じるべきでしょうか」と問いかけています。 古賀さんの勇気ある行動は、地元の新聞などが報じ、ツイッターではロゴマークの是非をめぐり議論が起きるなど反響を呼びました。 留学を終えて帰国した古賀さんは「私1人だけが周りと全く違う意見を持っていて、英語もパーフェクトに話せない中、本当に伝わるのかとか、どんなリアクションが返ってくるのか考えてしまい、動画を公開する前の日は恐怖や緊張を感じました。あの動画がなければ、日本側の意見は一生知ることがなかったと言われ、本当にやってよかったと思いました」と話しています。 ツイッターには、古賀さんの行動をたたえる声や、キノコ雲のロゴマークへの批判が投稿されるなど反響を呼びました。 英語のツイートの中には、「ロゴマークを変える時が来たのではないか。これは平和のために活動する人への侮辱になる」とか、「今は1945年ではない。このロゴマークに違和感を覚えない人はあわれだ」などといったキノコ雲のデザインに批判的なコメントが目立ちます。 一方、「長崎や広島につながりのある人たちにとっては受け入れがたいことかもしれないが、あれらの爆弾は、他の多数の日本人の命を救うことにつながった」とか、「戦争を終わらせたというのは誇りに思ってよいことだと思う」という投稿もありました。 また、アメリカ在住の被爆2世だという女性は「学校のロゴについての議論を通じて、私の母や家族のように、あのキノコ雲の下にいた人たちの存在を伝えてくれた日本人留学生のことを誇りに思います」と古賀さんの行動をたたえました。 ビデオを見る。
(うねり 核兵器禁止条約から:1)「核は強さ」米国の壁、越える声を via 朝日新聞
原爆投下後に疎開先から長崎の自宅に戻り、被爆した長崎市の森口貢(みつぎ)さん(81)。当時8歳。家も木もなくなった爆心地近くで遺体を焼く白い煙が立ち上るのを目の当たりにし、そのにおいが今も忘れられないという。 3月上旬、原爆のプルトニウムが作られたハンフォード核施設の地元、米ワシントン州リッチランドなどを訪れ、被爆証言を交えて講演し、施設による放射線被害を訴える住民らとも交流した。 キノコ雲をシンボルマークにする地元高校は春休み中だった。校長に被爆証言集の英訳版を手渡した。再び訪ね、生徒らと語り合いたいと願う。「『核は良いもの』という概念を崩していくのは途方もないこと。でも、米国にいる人たちと手を組んで頑張っていきたい」 森口さんの訪問の受け止め方は様々だ。支援したホイットマン大教授のシャンパ・ビスワスさんは「講演に多くの聴衆が涙を流した。核軍縮の小さな一歩だったが、とても重要な一歩だった」と振り返る。 一方、元リッチランド市長のジョン・フォックスさん(90)は森口さんの話に理解を示しつつも、「原爆が戦争を終わらせてくれたおかげで私は徴兵を逃れ、命が救われたと思う。米国が日本本土に侵攻していれば、日米双方の多くの人が殺されたはずだ」と語った。 訪問を取り上げた地元メディアの記事には、好意的な意見の一方で、批判も寄せられたという。 核に対する意識をどう変えていくか。訪問を支援した米国のNPOの宮本ゆきさん(50)は「壁の厚さ」を感じながら模索を続けている。 広島市出身の被爆2世。渡米し、核兵器や平和に対する認識に日米間の隔たりを感じた。米シカゴのデュポール大で、核の歴史などを教える准教授も務める。[…] 全文