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The Hanford Plaintiffs/黙殺された被曝者の声

The Hanford Plaintiffs: Voices from the Fight for Atomic Justice by Tricia T. Pritikin Foreword by Richard C. Eymann and Tom H. Foulds University of Kansas Press, 2022 『黙殺された被爆者の声』(明石書店)の刊行に際しまして、著者のトリシャ・T・プリティキン氏よりお話しいただきました。 政府はなぜ核被害を隠蔽し続け、認めないのか……。これはアメリカだけの問題ではない。 1940年代からアメリカ国内で度重なる核実験が行われ、核施設の風下住民は慢性的に放射性物質に曝され続けていたが、40年以上この公害は調査されず、政府に巧みに隠ぺいされてきた。本書は核被害で障害や重病に苦しむ無辜の人々の悲しみと怒りの記録である。 書誌情報: 『黙殺された被爆者の声:アメリカ・ハンフォード 正義を求めて闘った原告たち』 トリシャ・T・プリティキン=著 宮本ゆき=訳 定価4,950円(本体4,500円+税) 四六判/上製/404頁 ISBN:978-4-7503-5556-6 詳しくはコチラ⇒ https://www.akashi.co.jp/book/b625267… Amamzon⇒ https://www.amazon.co.jp/dp/4750355569/

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原爆は悪ではないのか。では原発は? via 北海道新聞

 原爆と原発は、いずれも核分裂で発生する巨大なエネルギーを使う。米国では広島、長崎への原爆投下を正当化する世論が根強いが、原爆は絶対悪ではないのか。被爆国・日本では戦後、原発が国策として推進され、東京電力福島第1原発事故後も原発を手放さない。原発は必要なのか。26日は「原子力の日」。道内で核のごみ(高レベル放射性廃棄物)の処分問題が注目される中、日米の「核」への意識について識者に聞いた。(編集委員 関口裕士) 全文

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(うねり 核兵器禁止条約から:1)「核は強さ」米国の壁、越える声を via 朝日新聞

 原爆投下後に疎開先から長崎の自宅に戻り、被爆した長崎市の森口貢(みつぎ)さん(81)。当時8歳。家も木もなくなった爆心地近くで遺体を焼く白い煙が立ち上るのを目の当たりにし、そのにおいが今も忘れられないという。 3月上旬、原爆のプルトニウムが作られたハンフォード核施設の地元、米ワシントン州リッチランドなどを訪れ、被爆証言を交えて講演し、施設による放射線被害を訴える住民らとも交流した。 キノコ雲をシンボルマークにする地元高校は春休み中だった。校長に被爆証言集の英訳版を手渡した。再び訪ね、生徒らと語り合いたいと願う。「『核は良いもの』という概念を崩していくのは途方もないこと。でも、米国にいる人たちと手を組んで頑張っていきたい」 森口さんの訪問の受け止め方は様々だ。支援したホイットマン大教授のシャンパ・ビスワスさんは「講演に多くの聴衆が涙を流した。核軍縮の小さな一歩だったが、とても重要な一歩だった」と振り返る。 一方、元リッチランド市長のジョン・フォックスさん(90)は森口さんの話に理解を示しつつも、「原爆が戦争を終わらせてくれたおかげで私は徴兵を逃れ、命が救われたと思う。米国が日本本土に侵攻していれば、日米双方の多くの人が殺されたはずだ」と語った。 訪問を取り上げた地元メディアの記事には、好意的な意見の一方で、批判も寄せられたという。 核に対する意識をどう変えていくか。訪問を支援した米国のNPOの宮本ゆきさん(50)は「壁の厚さ」を感じながら模索を続けている。 広島市出身の被爆2世。渡米し、核兵器や平和に対する認識に日米間の隔たりを感じた。米シカゴのデュポール大で、核の歴史などを教える准教授も務める。[…]     全文

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原爆投下正当化論、米の若い世代に変化の兆しも via TBS

[…] 戦後50年の節目に、博物館はエノラ・ゲイとあわせて、被爆資料を展示する原爆展を企画します。しかし、退役軍人を中心に、日本は一方的な被害者ではないと批判が巻き起こり、結局、事実上の中止に追い込まれました。 「アメリカの人たちにとって、キノコ雲の下で何があったのかということが消えてしまう」(被爆者 沼田鈴子さん〔故人〕) […] 「日本では原爆の話が、炸裂した午前8時15分に始まる。原爆開発施設を保存することで、日本の人たちは、なぜアメリカが化け物のようなものをつくらざるを得なかったか、理解できるでしょう」(アトミックヘリテージ財団 シンディー・ケリーさん) ただ財団は広島・長崎の被害に関する資料は、ほとんど収集できていないと言います。 「さまざまな見方があることを考えなければなりません。71年後の現在の見方に偏ることなく、私たちがどこに向かおうとしているか考えなければいけません」(アトミックヘリテージ財団 シンディー・ケリーさん) アメリカで重視されてこなかった原爆による被害。しかし、ニューヨークで原爆投下について聞くと、意外な答えが返ってきました。 「米メディアは第二次世界大戦をロマンチックに語る傾向があります。メディアが伝えることを検証し、疑問をもつことが常に必要です。私は罪や責任が全くないとは思いません」(大学生) 去年、イギリスの調査機関が発表した世論調査では、原爆投下を正当だったとするアメリカ人は、誤りだったという人を大幅に上回っています。しかし、世代別に見ると、40代半ばより若い世代は、その割合が逆転しています。若い世代になるほど、誤りだったという認識が広がっていることがわかったのです。 シカゴにあるデュポール大学です。ここで学ぶ学生は、若い世代の原爆観の変化をどのように考えているのでしょうか。 「第二次世界大戦中、私の祖母は私と同じくらいの年齢で、そのころ、日本はアメリカの敵国でした。そしてメディアも、そういった報道をしていました。今の私たちはもう少し中立的な立場です。なぜなら、戦後世代の人たちとも話し合う機会があるからです」(学生) 「今ははるかにグローバルなコミュニティーがあります。インターネットでも調べられるし、さまざまな情報がYouTubeにもあります。上の世代は、『これが正しい』『こうしなければいけない』と言われてきました。私たちはもっとリベラルに育ち、広い視野をもって育てられています」(学生) 広島市出身の被ばく2世で、デュポール大学の宮本ゆき准教授は、就職など現在や将来に不安を抱えるアメリカの若い世代が、従来の固定概念に疑問を持ち始めていると指摘しています。 「原爆に対して懐疑的に見る。上から来る大きな物語に対して、懐疑的に見られるようになった」(宮本ゆき准教授) もっと読む。 動画はこちら。

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