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Tag Archives: 最終処分場
2012-12-29 ワイドスクランブル「茂木大臣vs美輪明宏」文字起こし via vanacoralの日記
http://www.youtube.com/watch?v=BLtGNM4q96Q&feature=youtu.be (11:10〜) 美輪:「話は違うかも知れませんけど御免なさい。何故神様が政権を自民党に戻したのかと思ったら、後片付けをしなさいという事でね、反省という事で、とにかく借金だらけにして原発もそうですわね。全部自民党の時代の産物をたった3、4年で尻拭いしろったって無理な話よ。自分の尻は自分で拭きなさいよ、自分たちでしなさいよという事で政権が戻ってきたんだと思いますね。だから今の弊害はたった2、3年の民主党がやった訳ではなくて、その前の政権が全部積もり積もったものでしょ?」 寺崎アナ:「核燃料サイクルどうするのとか、原発を再稼動すると」 美輪:「話が本末転倒してるのは廃棄物の処理をどうするか。フランスみたいにシベリア、ロシアに捨てに行く。そうしたらフランスは頭が上がらない訳ですよ。そこら辺が本末転倒してるのは核廃棄物の処理の仕方をどうする、まず考えてから行動に移すべきだったんですよ」 寺崎アナ:「これどうされますか?」 茂木大臣:「これ一番大きな問題ですね。ただあの、この問題があるから再稼動が出来ないという問題ではなくて、既に使用済み核燃料があるんです。ゼロの段階ならこの処分場を決めなかったら稼動するしないという議論はあると思うんですけど、もう既に再稼動しようがしまいが一番大きな問題は残ると思うんです」 寺崎アナ:「これは自民党政権で決めていくと。最終処分場を」 茂木大臣:「これは決める方向で考えたいと思います。その処分地に対する理解、こういった問題があります。なかなか拙速には出来ないですし、色んな説明を果たしながらやって行かないと、民主党政権の辺野古じゃないですけどああいった事はしていきたくない」 岡田デスク:「茂木さん、先ほど美輪さんがおっしゃったのは責任論だと思いますけど、民主党は福島の原発の事故に対して誰一人謝罪してないんですね。自民党が長らく進めてきた原発の延長線上に事故があったと思うんですけど、党として国民に初めて謝罪出来ませんかね?明日安倍さんが福島に入りますよね」 茂木大臣:「安倍さんが総理になって初めて訪問先に福島、そういう思いがある。一昨日の未明に近い時間、20日になりまして安倍総理の方から、閣僚全員が復興大臣になったつもりでしっかり取り組んでほしいとそういう思いを共有してますし、非常に強い思いを持たれていると。ですから今回もですね、福島の復興大臣、更には森大臣、福島から大臣に起用しています。我々のこれまでの原発の政策、我々のした事に問題が無かったというつもりは全くありません。」 岡田デスク:「反省という言葉を繰り返してますけど、一歩進んで謝罪しないと、一からスタート出来ないと思うんですけど」 美輪:「潔さなんですよ。まず言い逃れとか詭弁で人のせいにして、民主党のせい、アレのせい、民主党が作った訳じゃないですか。原発なんて」 茂木大臣:「国の政策としてやってきましたから」 美輪:「だって潔さを一番求めてるんですよ、国民は」 茂木大臣:「ですから我々は、今度の規制委員会を作る時も、今までとは全く違う、民主党が出したのより更に厳しい」 美輪:「だから民主党民主党って全部民主党のせいにしようという、それがズルくて卑怯未練ですよ。全部自分たちが悪うございましたって一言言えばいいんですよ」 寺崎アナ:「茂木さんどうもありがとうございました。」 全文は 2012-12-29 ワイドスクランブル「茂木大臣vs美輪明宏」文字起こし
核のゴミ、とりあえず時間を買おう via 日経ビジネス
高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のゴミ」は、最終処分地の選定が一向に進まず、長らく宙に浮いたままだ。東京電力・福島第1原子力発電所事故によって、不透明さは一層増している。そんななか、日本学術会議は「時間を買う」ことを提案。国民的な合意が得られていないままに無理やり最終処分場を決めようとするのではなく、「とりあえず暫定的に保管して焦らずに合意形成しよう」という考え方だ。「日本学術会議高レベル放射性廃棄物の処分に関する検討委員会」で副委員長を務めた山地憲治氏に真意を聞いた。 […] そもそも、政府が原発ゼロを実行すれば、使用済み核燃料の再処理は不要になり、高レベル放射性廃棄物も生じないのではないか。 山地:政府がどこかの時期で原発 ゼロを選択すれば、再処理は不要になる。使用済み核燃料を直接、地下深くに埋設する「直接処分」が選択肢に上がってくる。将来にわたって、使用済み核燃料 を再処理するのかどうかが見通せないなかで、再処理によって生じる高レベル放射性廃棄物の最終処分場を決めようとする現在のスキームには無理がある。だか らこそ、暫定保管すべきだと指摘した。 日本学術会議は暫定保管と並んで、「総量管理」という考え方も打ち出している。これは、「日本が抱える核のゴミの総量を決めて原発を運用する」という意味なのか。 山地:それは違う。日本学術会議は、原発をどう使っていくのかは言及しない。あくまで、「きちんと管理する」ことをうたっているにすぎない。総量管理には、「上限の確定」と「増分の抑制」という2つの意味が含まれている。まず、上限の確定は、政府が原発ゼロを実行する場合の考え方だ。原発をゼロにすると決めれば、発生する核のゴミの総量は、おのずと上限が確定する。 一方、「増分の抑制」は、原発を使い続けるケースに相当する。多くの人々が、核のゴミが野放図に増え続けるのではないかと不安に感じている。そこで、たとえ原発を使い続けたとしても核のゴミの総量の増分は専門家が責任を持って抑制するという意味で、この言葉を入れた。例えば、同じ量の燃料からより多くのエネルギーを取り出す「高燃料化」や、半減期を短くする「核種変換」などの技術開発を進める。再処理も含めた放射性廃棄物のリユース、リサイクルも検討していく構えだ。 今後、原発をどうしていくべきだと考えているのか。 山地:原発は維持すべきというのが、私の考えだ。エネルギー資源に乏しい日本は、少しでも多くの電源オプションを持っているべきだ。原発をゼロにすると言った途端に、原子力に関する人材や技術が失われ始める。除染にも廃炉にも、原子力技術者は必要だが、未来のない産業に従事しようとする若者がいるだろうか。また、日米原子力協定の問題も表面化してくるだろう。 全文は 核のゴミ、とりあえず時間を買おう (無料登録が必要です)
10万年の安全は守れるか ~行き場なき高レベル放射性廃棄物~ via NHKクローズアップ現代
2012年10月1日(月)放送 10万年の安全は守れるか ~行き場なき高レベル放射性廃棄物~ 皆さんは想像できますか。 10万年という途方もなく長い時間を。 今、この10万年という時間が私たちにとって大きな課題となっています。 原発で核燃料を使用したあとに残される高レベル放射性廃棄物。 人が近づけば20秒で死ぬほどの極めて強い放射能が安全なレベルになるまで10万年もの時間を要します。 そのため、地下深くに埋めて人間社会から隔離する地層処分が国の方針となってきました。 しかし、去年(2011年)の東日本大震災は原発事故のリスクに加えこの地層処分にも大きなリスクがある可能性を浮かび上がらせました。 国の特別機関、日本学術会議が現代の科学では安定した地層を見つけるのは難しいと地層処分の方針を白紙に戻すべきだと提言したのです。 日本学術会議検討委員 「地層処分を(日本の)どこかでやるということは、非常に危険な賭けみたいなもの。」 10万年の安全が問われる高レベル放射性廃棄物の最終処分。 私たちはどう向き合えばいいのか考えます。 続き、動画視聴は 10万年の安全は守れるか ~行き場なき高レベル放射性廃棄物~
Posted in *日本語
Tagged 100,000年後の安全, エネルギー政策, オンコロ, 今田高俊, 六ヶ所, 地層処分, 廃棄物処理法, 放射性廃棄物, 日本原子力研究開発機構(JAEA), 日本学術会議, 最終処分場, 梅木博之, 植田和弘, 石橋克彦, 総量管理, 船橋晴俊, 近藤駿介, 高レベル放射性廃棄物
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あふれ出す高レベル放射性廃棄物!原発敷地も六ヶ所村も核のゴミ満杯 via J-Cast News
高レベル放射性廃棄物の放射能レベルが下がるまでに10万年かかるという。途方もない時間だ。キャスターの国谷裕子は「福島の原発事故も含めて、使用済み の核燃料から出る高レベル放射性廃棄物が増加し、その最終処分という未解決の難題が浮かび上がって来ています」と核のゴミ問題について語った。 (中略) 京都大学大学院・植田和弘教授は「断層だけの問題ではありません。地下水の問題もある。もし地中で高レベル放射性廃棄物が入った容器が破損して地下水に入り込み、その地下水が地表に出て来たらどうなるのか」と語る。 国谷が「なぜ高レベル放射性廃棄物の処理問題がこれまで放置されていたのでしょうか」 植田「これまでは原発敷地内で仮の処理をして、200年後に取り出して最終処理をするということになっていましたが、それでは追いつかない現状となっています。その一方で、最終処分場が見つからない。そうしたことからこの問題が浮上してきているのです」 全文は あふれ出す高レベル放射性廃棄物!原発敷地も六ヶ所村も核のゴミ満杯
青森県は核のゴミの最終処分場になるか via Aomori Civic Journalists Association
9月18日県庁に出向きました。「議会と県知事会見のオープン化に関する陳情書」を 提出するためです。同時に、原子力立地対策課の方に取材してきました。「県が事業者や国と交わした覚書や確約書は、青森県が核の最終処分場とならない担保 となるか」ということです。アポなしで行ったのですが、立地調整グループマネージャーの小嶋さんが快く対応してくださいました。 Q.青森県が最終処分場にならない担保はあるかを調べているのですが。 A.結論から言うと、法的な拘束力のあるものはありません。ですが、覚書や確約書は事業者や国の責任者が文書で約束を残すのですから相当の重みがあります。 Q.県が国や電力10社から受けている確約書と、県・六ヶ所村・日本原燃の三者で結んだ覚書はどのような性格ですか? A.確約書とは、青森県を「再処理した後の高レベル放射性廃棄物」の最終処分場にしないというものです。覚書は、「再処理する前の使用済み燃料」を置いたままにしないという約束です。 Q.なるほど、高レベル放射性廃棄物の確約書があれば再処理事業の存続の有無に関係なく最終処分場にはならないと思っていましたが違うのですね? A.そうです。あくまで使用済み燃料は資源と見られてきました。それが再処理が行われないとなると廃棄物になるので、知事は覚書を持ち出して、再処理が行われないときは使用済み燃料を搬出してもらうと言っているわけです。 Q.三村知事はこれまでことあるごとに国や事業者に約束を確認してきました。効力を続かせるためにはそうするしかないのでしょうか?最終処分場拒否条例などもっと法的に継続性・拘束力のあるものがあったほうが県民は安心すると思うのですが。 A. はい、知事がこれまで幾度となく確認をしてきたのには、約束の対象にもれをなくすためという意味もあります。例えば国に低レベル放射性廃棄物の貯蔵もお願 いされたときも「低レベルも最終処分地にしない」ことを確認しました。また、もし条例を作ったとしてもそれは国を拘束するものではありえないし、例えば最 終処分地を誘致したい考えの知事が当選することがあれば、県民の意思と反するその条例は改訂されてしまうでしょう。 Q.法的に拘束力があって、継続性のある担保はないということですね? A.現実的には難しいと思います。今の知事が次の知事の行動を規定することもできませんし、大臣が次の大臣の行動を規定することもできません。ですが、これまでこうだったという経緯は引き継ぎできます。 続きは青森県は核のゴミの最終処分場になるか
モンゴルで 日本の原子力ムラの学者が「原発の設置と運用」というテーマで講義 via ざまあみやがれい!
2012年9月18日の「たね蒔きジャーナル」では、大阪大学准教授・今岡良子さんが出演し、モンゴルでの使用済み核燃料の最終処分場にまつわる話をしていました。 僕が気になったのは、日本の原子力関係の学者が、モンゴルの国立大学で「原発の設置と運用」というテーマで講演をしていたことです。 […] 今 岡「そうですね、もしね、あの全部の原発を廃炉にするとしても、廃炉をすすめる技術っていうのはやっぱり原子力の基本的な技術ですよね。人材を育成しない といけませんよね。で、それを、福島の経験を反省して若者たちに、こういう大事な仕事をしていこうと。日本でね。それなら分かるんですけれども。9月に 入ってから、日本の、原子力関係の学者の先生たち、が、モンゴル国立大学で講義をされてます」 水野「ほお!」 今岡「で、原子力発電所の設置と運用というテーマでね」 水野「はあっ?」 今岡「あの」 平野「推進側の学者の」 今岡「そうです。」 水野「ええっ、設置と運用って。」 今岡「はい」 水野「モンゴルで原発作って、運用するに跛行したらいいって日本の学者が…」: 今岡「言ってるんですね。」 水野「っへええーーーっ」 今岡「小型の原子炉なので、危険も小さいし」 水野「はああっ!?」 今岡「水も使わないで鉛の化合物を使うそうですけれども。だから安全だと、いうことで。抗議をされたそうです。私は大変恥ずかしく思いますし。同じ大学の教員としてこんなことをしていいのかと、思いました」 水 野「ふうーん。日本でこの原発これほどまでの事故をまねいてしまった、やはりその研究者としての責任等かね、懺悔なさりたいようなお気持ちでいらっしゃる とばかり、思ってましたけど。推進する側の方の中には、まだ海外で推進しようという、(※聞き取れず)なさってる方が、いはるんだ…。こういうものがまだ モンゴルではまかり通っているんですか」 今岡「モンゴルの核エネルギーの研究所がありまして。その人達は、まあ、本当に純粋に自分たちの研究を進めていきたいし。安全な原子力発電所が来るのであれば、それも受け入れたいと思っています。」 水野「モンゴルのかたたち自身は電気が足りなくて困ってはるんですか」 今岡「いえ。停電することはありますけれども。モンゴルは石炭も本当に何百年ものせんざい量がありますし。」 水野「はあー、はい」 今岡「でその火力発電所があります。首都の中に発電所があって、停電しても修理しながら扱ってますから。」 水野「はあ。石炭がもうなんぼでもあるし、火力発電で十分いける。あの、ただ遊牧民の方々はね、移動もなさるし。あの方々の電気って言うのはどないになってるんですか」 今岡「私が行ったそのウラン鉱山があるところでも。2000年にすべての遊牧民が太陽光パネルを持って」 水野「ええ?」 今岡「はい。衛星テレビを見ているし。」 水野「はあ」 今岡「ラジオも聞いているし。で、伝統のある暮らしをしていますし。進んでいるんです」 水野「ええーっ。なんかあの、未来の住み方みたいですね」 今岡「そうですね」 […] 平野「そうですね。まあ、そんな大量消費の電力が、必要無いですよね」 … Continue reading
プルトニウム蓄積の恐れ、原発ゼロでIAEA事務局長 via 日本経済新聞
国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は17日、ウィーンの本部で山根隆治外務副大臣と会談し、2030年代に原発稼働ゼロを目指す日本政府の方針について「再処理やプルトニウムの扱いをしっかりと見ていきたい」と語った。日本が原発を止める一方、使用済み核燃料の再処理を続けた場合、核兵器の原料となるプルトニウムが日本国内に大量にたまる懸念があるため。 […] 原発の稼働をゼロにすれば、使用済み核燃料を再処理して取り出したプルトニウムを再び燃料の一部として使うことが不可能となり、核拡散の恐 れが出てくる。政府が原発を止める一方で再処理を続ける方針を決めたのは、再処理工場を持つ青森県の反発に配慮したため。原発の稼働をゼロにするためには 本来、地中などに使用済み核燃料の最終処分場をつくる必要がある。 全文は プルトニウム蓄積の恐れ、原発ゼロでIAEA事務局長
原発依存ゼロシナリオの「盲点」を話そう via 日経ビジネス
[…] そこで、「原発は維持すべき」と説く論客、豊田正和氏にインタビューをした。豊田氏は、一般財団法人日本エネルギー経済研究所の理事長。政府の総合資源エネルギー調査会・基本問題委員会(下の見取り図のD)の委員も務めている。 […] 山岡:ただ、一方で原発維持への国民の反発、懸念も大きいですね。まず本質的な問題として、原発を稼働させれば使用済み核燃料が出る。従来の「核燃料サイクル」路線では、とても処理できません。六ヶ所村の再処理工場が稼働しても、年間に再処理できるのは800トン。 これでは、40年稼動しても現在たまっている1.7万トンの半分程度しか再処理できません。高レベル放射性廃棄物の最終処分地もまったく決まっていない。原発を維持すれば、核のゴミが溜まり続け、リスクが拡大していきます。安全面での本質的矛盾が横たわっています。 豊田:原発はトイレのないマンションと 言われてきました。その懸念は、正当だと思います。だから、答えを見つけなければいけない。私は、答えを見つけた国から学ぶべきだと思います。たとえば フィンランドです。フィンランドは穴を掘って、高レベル放射性廃棄物の最終処分場をつくりつつあります。 フィンランドの人の話では、あの国に安全神話はない。しかしながら合理的にリスクを減らせるとフィンランド国民は考えているそうです。原子力発電所の周辺住民の6割以上が原発政策を支持している。だから最終処分場も原発の近くにつくることで合意できた、といいます。 山岡:周辺住民の6割が賛成する背景には、日本のように原発立地への寄付金や交付金、補助金といったお金が絡んでいるのでしょうか。 豊田:データがないので明言できません が、日本的な補助金ではないけれど、何らかの恩典は認められています。多くの場合が税の特別措置ですね。例えば、フィンランドの場合、施設の固定資産税を 高く設定し、税収の増大を認めるとか。一方で税を減免して産業の振興を期待する国もあるでしょう。 山岡:福島の原発被災地で最も頭が痛い のが、除染で出る放射性廃棄物の「仮置き場」の問題です。廃棄物を近くに持ってくるな、仮置き場をつくるなら周辺の地価を上げろ、といろんな意見が噴出し て、未だに本格的除染に手をつけられない。政府はやっと「中間貯蔵」の候補地を示したところです。核のゴミ置き場の合意形成は、とても難しい。加えて10 万年大丈夫なように穴を掘って核のゴミを埋めるという技術が、はたして確立できるものでしょうか。 豊田:日本だけですべて解決する必要は ないと思います。外国に持ち出すという意味ではなくて、フィンランドの経験を、多くの国の人びとが共有することが重要でしょう。フランスやアメリカとも議 論をし、IAEA(国際原子力機関)の考え方も聞き、核燃料サイクル、とくにバックエンドの放射性廃棄物の処分の議論は国際協力で解決するスタンスをもっ と全面に出すべきだと思います。 海外での貯蔵をあてにした議論は無責任 山岡:モンゴル政府とアメリカ政府の間 で「CFS(包括的燃料サービス)」構想が検討されているようですね。モンゴルで採掘、加工されたウラン燃料を日本や欧米、中東、アジア諸国などに販売 し、その使用済み燃料をモンゴルが引き取って、中間貯蔵するという構想です。日本の原子炉メーカーのトップが「CFSへの積極的関与」を示した書簡をアメ リカ政府高官に送ったことで、物議が醸されました。モンゴル外相は日本政府に使用済み核燃料の引き取りは「困難」と返答したと伝わっていますが……。 豊田:最初から国外への持ち出しを前提に議論を始めるのは、どうでしょうか。もちろんモンゴルがお受けいただけるのであれば、それも一つの選択でしょうけれど。むしろ10万年経っても大丈夫なように全世界の知恵を結集していかなくてはなりません。 全文は 原発依存ゼロシナリオの「盲点」を話そう(無料登録が必要です) 参考 映画「100,000年後の安全」(フィンランドに建設中の高放射性廃棄物最終処分場オンコロを扱ったドキュメンタリー映画)
「なぜ矢板」地元に困惑と反発 「指定廃棄物」処分場候補地で via 下野新聞
「なぜ矢板なのか」「国が言う『安全』は信用できない」。3日、放射性セシウム濃度1キログラム当たり8千 ベクレル超の汚泥など「指定廃棄物」の最終処分場候補地になったことが明らかになった矢板市。横光克彦環境副大臣に遠藤忠市長がただちに反対の意向を伝え たこの日、候補地の行政区や市民、同市の森林組合関係者からも困惑や不安、反発の声が一斉に広がった。 3日午前9時半ごろ。環境省の職員4人が突然、矢板市役所を訪れ、横光副大臣が遠藤市長と面会を希望していることを伝えた。遠藤市長は急きょ予定を変更し、同11時40分から約15分間、非公開で面会した。 「市民感情として到底受け入れられない」。遠藤市長は面会後に開いた記者会見で語気を強め繰り返した。「どこかにつくらなければならないという総論は分かるが、なぜ除染や風評被害に苦しむ矢板に持ってくるのか」 国の進め方に「寝耳に水。前もって相談があってしかるべき。こんな失礼な話はない」とぶ然とした表情を浮かべ、今後県と情報交換するものの「反対していく」と強調した。 […] 塩田行政区長の小野崎俊行さん(63)は「地元には一切話がなかった。国のやり方は乱暴。下流にも影響が及ぶだろう」と憤りを隠さない。4日にも役員を集め、反対の陳情書提出に向けた話し合いを始めるという。 たかはら森林組合参事の小川修市さん(58)は「どこかにつくらないと処理できないのも分かるが…」と複雑な胸中を明かしつつ、「国が言う『安全』は信じられない。ダムは農業用水の水源であり、米への影響が心配」と懸念する。 全文は 「なぜ矢板」地元に困惑と反発 「指定廃棄物」処分場候補地で ♢ 当サイト既出関連記事: ♦ 栃木は矢板市が候補地 汚染廃棄物の最終処分場 via 日本経済新聞
社説:使用済み核燃料 直接処分に道筋つけよ via 毎日jp
直接処分のための技術開発や制度の検討は、従来の政策の中で置き去りにされてきたものであり、早急に道筋をつけるべきだ。使用済み核燃料の乾式貯蔵も真剣に検討しなくてはならない。プール貯蔵のリスクを軽減するためだけではなく、直接処分を進めるための「中間貯蔵」を考える上でも重要となる。 直接処分への政策変更が日本原燃や地元に与える影響を懸念する声があるが、これを解決していくのは政治の責任だろう。日本原燃が廃炉など別の役割を担うことはできないか。受益者も使用済み核燃料保管の責任の一端を担うことはできないか、検討を進めてほしい。 高レベル放射性廃棄物の最終処分も、どの選択肢を選ぶにしても重要課題で、国が本気で取り組む必要がある。あてのないままに原発を動かし続けることは、子孫にツケを回すことに他ならない。 続きは 社説:使用済み核燃料 直接処分に道筋つけよ