Tag Archives: 健康被害

甲状腺検査で1人がん診断 丸森町が3回目の結果公表via 河北新報

 宮城県丸森町は22日までに、東京電力福島第1原発事故当時18歳以下だった町民らを対象とした3回目の甲状腺検査の結果を公表した。1人が甲状腺がんと診断された。町の検査では4人目。  2018年6月から今年3月まで、対象者の55%に当たる1270人が受診した。要精密検査が6人、経過観察は106人だった。がんの発症が放射線の影響かどうかは判断していない。  検査は町民の不安解消を目的に、町が独自に実施。12年3月に1回目を開始した。事故当時18歳以下の町民のほか、事故直後の転入者や出生者も対象に含め、3年ごとに行っていた。4回目以降は今後検討するという。 原文

Posted in *日本語 | Tagged , , | 3 Comments

被ばく医療の体制強化 千葉 量研がセンター発足via 茨城新聞

東京電力福島第1原発事故を教訓に国が強化した被ばく医療体制で、人材育成などを担う「基幹施設」に指定された千葉市の量子科学技術研究開発機構(量研)が7日、「高度被ばく医療センター」の発足式を開いた。1999年の東海村ジェー・シー・オー(JCO)臨界事故などに対応してきた放射線医学総合研究所(放医研)を再編。量研が被ばく医療の司令塔となり、原子力災害が発生した場合には、強い放射線を浴びた患者の診察も行う。 発足式には、医師や看護師ら25人が出席。量研の平野俊夫理事長が「被ばく医療のオールジャパンの体制を構築していく」とあいさつ。センター長に就任した山下俊一・福島県立医大副学長は、福島第1原発事故で多くの住民が被ばくした際に、対応する医療従事者が不足したことに関連し、「国内外の専門家と協力し、人材育成と社会貢献に努める」と述べた。 国内の被ばく医療体制は、JCO臨界事故をきっかけに本格的に整備が始まった。しかし、福島第1原発事故では放射性物質の広域拡散が想定されておらず、被ばく医療が機能不全に陥った。国は、原発関連施設30キロ圏の24道府県に原子力災害拠点病院の指定を義務化。本県には、県立中央病院(笠間市)と水戸医療センター(茨城町)、筑波大附属病院(つくば市)の3カ所が指定されている。 量研によると、高度被ばく医療センターの関連部署や職員約70人は、量研に属している放医研から集約。患者を受け入れて治療方針を決める「被ばく医療部」▽国内外の被ばく事故現場に医師らを派遣する「放射線緊急事態対応部」▽被ばく線量の推定に関する基礎研究をする「計測・線量評価部」-などに分かれる。 国が強化した被ばく医療体制では、量研のほか、弘前大(青森県)と福島県立医大(福島市)、広島大(広島市)、長崎大(長崎市)の全国5カ所を被ばく患者の治療に当たる「高度被ばく医療支援センター」に指定し、うち一つの基幹施設が同センターの医師や看護師、技術者らを育成する。(三次豪) 原文

Posted in *日本語 | Tagged , , | 3 Comments

**南相馬市立総合病院における白血病・がんその他の疾患推移 (2) via 渡辺悦司**

  **現在、南相馬市立総合病院は、ここに示された数字の正確な意味を問われています。病院側の発表があり次第、このサイトにも掲載する予定です。** 井戸謙一 October 7 at 3:01 AM ·  (重要・拡散希望)衝撃のデータが出てきました。私たちは、フクシマが、住民に健康被害が拡がったチェルノブイリのようになる恐れがあるのではないかと心配していました。しかし、国も福島県も、小児甲状腺がんを除き、健康調査をしてきませんでした。この度、南相馬市議会議員の大山弘一氏が南相馬市立総合病院から病名ごとの患者数推移のデータの提供を受けました(医事会計システムから主傷病名を抽出したもの)。事故前の平成22年度と平成29年度を比較すると、なんと、成人の甲状腺がんが29倍、白血病が10.8倍、肺がんが4.2倍、小児がんが4倍、肺炎が3.98倍、心筋梗塞が3.97倍、肝臓がんが3.92倍、大腸がんが2.99倍、胃がんが2.27倍、脳卒中が3.52倍です。確かにデータ数は多くはなく、一病院のデータだけから全体の傾向に短絡するのは注意が必要です。周辺の医療機関の閉鎖や規模の縮小、住民の高齢化、津波や原発事故に伴う心身の疲れや精神的ストレスなどの影響も検討するべきです。しかし、同病院の外来患者数は、平成22年度の82954人と比較し、平成29年度は81812人で決して増えていません。南相馬市の65歳以上人口は、平成22年が18809人であったのに対し、平成27年は18452人で、これも増えていません。またストレスは、初期の方がより深刻だったと思われますが、患者数は、この7年間、一貫して増え続けています。私たち、子ども脱被ばく裁判弁護団は、次回口頭弁論期日(10月16日)にこの証拠を提出して、問題提起をする予定です。   【原発事故後の白血病・がんなどの疾患推移】 (総合病院事務課提供、2018年) [以下の表はクリックで拡大] *小児癌は脳腫瘍、神経芽腫、腎臓癌等   ◇OurPlanet-TV南相馬の患者データ〜裁判で証拠提出へ 南相馬市では原発事故後、人口も病床数もともに半減した。南相馬市立総合病院の入院及び外来患者数も、2010年度には約6万2000人にのぼったが、2015年には5万人以下に減っている。このため、市内の病院の減少が、市立病院の患者数増加に直結しているとは考えにくいと弁護団は指摘する。[…] 井戸謙一弁護団長は「この裁判の最大の争点は、今の福島の被曝環境が子供の健康にリスクがあるのかないのか。しかし、国や福島県が健康調査を怠っているため、県民健康調査の甲状腺検査の結果以外には、事実が出てこず、大変もどかしい思いをしていた。」とした上で、「ようやく事実の一端を示すデータが出てきた。これを裁判に提出して問題提起をしたい。」と意義を語る。今後、南相馬市以外の市町内の総合病院の患者数の推移も調査して、明らかにするよう求める方針だ。[…]  ◇大山弘一議員 南相馬市議会一般質問 (2018年9月12日) https://www.youtube.com/watch?v=WpjXc9KycC8 ◇このデータの英訳はこちら ◇Part 1の日本文と英文    

Posted in *English | Tagged , , , , , | 17 Comments

11.10(土) 第11回新宿デモ 子どもを被ばくから守ろう! 家族も、自分も!via 脱被ばく実現ネット (旧ふくしま集団疎開裁判の会)

[…] 11.10(土) 第11回新宿デモ 子どもを被ばくから守ろう! 家族も、自分も! 日時:11月10日(土曜) 1時~ アピール 2時~ デモ行進スタート 会場: JR新宿東口 アルタ前広場 デモコース: 新宿駅左回り1周コース(約40分) […] コメント ◆崎山比早子さん 脱被ばく子ども裁判に南相馬市立総合病院のデータが提出されたことは大変なインパクトがあると思います。但し、これはあくまでも、その年の患者数でしょうから新規の患者がどのくらい増加しているのかのデータも明らかにしなければなりません。 この件が契機となって県立医大からも種々の疾病の罹患率が明らかにされればと思います。 それには、やはり福島県民の皆様が多くの議員を動かす必要があるでしょう。   本来ならば病気が増える前に予防策、即ち避難がなされるべきだったのに、それがなされない、あべこべに避難している住民を帰還させるという、とんでもない政策がまかり通っているのが現状です。 除染と称して集めた汚染土をフレコンバックに詰めて、今度はそれを置く場所がないといって、路盤や堤防、農地に再利用する・・、狂っているとしかいいようがありません。 誰の目にも明らかなこの狂気が、それを遂行している政府の役人達には見えないのです。 そして彼らはきわめてまじめに、自分達の役割を果たしています。 この異常な世の中を元に戻さなければなりません。 子ども達、未来のために力を合わせてゆきましょう。   もっと読む。

Posted in *日本語 | Tagged , , , | Leave a comment

「全国がん登録」最新データ公表 福島県で胃がんは3年連続で「有意に多発」していた via Level 7 News

明石昇二郎   最新の2014年「全国がん罹患モニタリング集計」データが9月15日に公表された。このモニタリングデータは、東京電力福島第一原発事故で被曝した福島県民に、健康面での影響がみられるかどうかを検証するためにも使われるとされている。最新データを使い、さっそく検証してみることにした。   「全国がん登録」最新データ公表 『週刊金曜日』2018年3月9日号に拙稿「福島で胃がんが多発している」が掲載されてから、半年が過ぎた。 この記事は、国の「全国がん登録」(全国がん罹患モニタリング集計)データを検証したところ、東日本大震災とそれに伴う東京電力福島第一原発事故が発生した2011年以降、福島県で胃がん患者が多発していることが確認されたため、その事実を報じたものだ。 検証したのは、2008年から2013年までの6年分のデータである。単に患者数が増えているだけではなかった。統計的に有意な多発状態にあった。 当該記事ではデータの出典も明らかにした。つまり、疫学や統計学の基礎知識があれば、誰でも記事の真贋(しんがん)を確かめることができる。筆者が行なった検証作業とは、全国の「胃がん年齢階級別罹患率」と福島県の同罹患率を比較し、「標準化罹患率比」とその「95%信頼区間」を求める――というものだ。 しかも、福島県のがん登録データを精査してみると、注意を払うべきは「胃がん」だけではなかった。例えば、被曝労働で労災認定する際の対象疾患である「悪性リンパ腫」や「白血病」も増えていたのである。今後のがん登録データの公表を待って、さらなる検証を続ける必要があった。 […] 胃がんは3年連続で「有意に多発」 最新の2014年「全国がん罹患モニタリング集計」データが、国立がん研究センターのホームページ上で公開されたのは、9月15日(土)のことである。 日本のがん罹患率は、5歳ごとの年齢階級別に集計されており、人口10万人当たり何人発症しているかという「人数」で表わされる。 まずは、2013年の段階ですでに多発が確認されていた「胃がん」について、改めて検証することにした。全国の「胃がん年齢階級別罹患率」と福島県の同罹患率を比較してみたのが、次の【表1】だ。男女ともにさまざまな年齢層で全国平均を上回っている年齢階級が散見される。 […] 2011年を境に、男女とも全国平均を大きく超えてしまっている。ちなみに国立がん研究センターでは、SIRが110を超えると「がん発症率が高い県」と捉えているようだ。 そこで、このSIRの「95%信頼区間」を求めてみた。いよいよ疫学の専門領域に突入するわけだが、一般向けに分かりやすく言えば、それぞれのSIRの上限(正確には「推定値の上限」)と下限(同「推定値の下限」)を計算して出し、下限が100を超えていれば、単に増加しているだけではなく、「統計的に有意な多発」(=確率的に「偶然」とは考えにくい多発)であることを意味する。 その結果は次の【表3】のとおり。福島県では、2012年と2013年に引き続き、2014年も胃がんが男女ともに「有意に多発」していた。3年連続の「多発」である。  […]           全文

Posted in *日本語 | Tagged , | 1 Comment

「住民の被ばく線量の基準の考え方示すべき」審議会で意見 via NHK News Web

福島第一原発の事故のあと、除染の基準になっている1時間当たり0.23マイクロシーベルトという放射線量について、28日に開かれた国の放射線審議会で、委員から、除染で数値がなかなか下がらず、住民の帰還が進まない状況を踏まえ、審議会として基準の考え方を示すべきだという意見が相次ぎました。 国の放射線審議会は福島第一原発の事故を教訓に、除染や食品に関する被ばくの基準などについて議論していて、28日の会合では、事務局の原子力規制庁が再び原発で事故が起きた場合の放射線から住民を守るための考え方の案を示しました。 このなかでは、現在、除染は被ばく線量を年間1ミリシーベルト以下になることを長期的な目標に、1時間当たり0.23マイクロシーベルト以上の地域で進められていますが、実際に測定された住民の被ばく線量はこれより低い傾向であることなどを例に、基準が本来意図する目的とはかけ離れて使われているなどと説明されています。 また、事故直後の緊急時から状況が変化していくことを踏まえ、基準の数値が余裕を持って定められていることを説明する必要があると指摘しています。 これについて委員からは、0.23マイクロシーベルトという値について被災地に住民の帰還が進まない状況を踏まえ「0.23は、住民にとって安全かどうかの固定観念になっている」とか、「除染をしても線量が下がらないなかで、0.23が大きな問題として残っている」など、審議会として住民の被ばく線量の基準の考え方を示すべきだという意見が相次ぎました。 […]         全文

Posted in *日本語 | Tagged , , | 2 Comments

南相馬市立総合病院の患者統計(1)via 渡辺悦司

南相馬市議の大山弘一さんが、南相馬市立病院の患者統計を 何とか公表させることができたそうです。 添付はその第1部です[下記貼り付け]。 事故前の2010年度から2017年度の間に、患者数は、 肥満: 28倍 高血圧: 1.86倍 糖尿病: 1.83倍 脂質異常(低HDLコレステロール): 2.08倍 慢性腎臓疾患: 3.65倍 肝機能障害: 3.88倍 多血症: 4.5倍 心房細動: 3.79倍 脳卒中: 3.52倍 に急増しています(わずか7年間です)。 もちろん、これは、一病院のデータにとどまりますが、あまりにも 衝撃的な事実です。 なお、福島県県民健康調査は、これら疾患の増加を「避難生活」 によるものと断定して、(もしそうだと仮定しても十分考えられる) 被曝影響を全く認めていません。 その報告書は、以下で見ることができます。 https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/255421.pdf 大山さんの市議会での追及の様子は、以下の動画で見ることが できます。 http://smart.discussvision.net/smart/tenant/minamisoma/WebView/councilorsearchresult.html?speaker_id=4&search_index=99 地方議員の皆さま、地方議員がお知り合いにおられる皆さま、ぜ ひ市立病院、県立病院など公立病院の患者統計を公表させるよう 活動してくださるようお願いいたします。 このような傾向は、福島県の他の地域においても、さらには関東・東 北の広範な市町村においても、出ているものと思われます。 ◇ 英文はこちら。

Posted in *日本語 | Tagged , | Leave a comment

福島県外の放射能汚染に関する意見交換 via レイバーネット

2018/08/30 申込み 【8/30(木)】福島県外の放射能汚染に関する意見交換──茨城県と栃木県での市民活動の経験から(茨城大学) 【8/30(木)】「福島県外の放射能汚染に関する意見交換──茨城県と栃木県での市民活動の経験から」開催のお知らせ 茨城県や栃木県で放射能汚染に取組む、市民グループの意見交換会です。 関心をお持ちの方は、どなたでも参加できますが、席数に限りがありますので、下記のリンクからお申し込み下さい。 福島県外の放射能汚染に関する意見交換──茨城県と栃木県での市民活動の経験から」 日 時:2018年8月30日(木)14:00~17:00(開場13:30~) 場 所:茨城大学(水戸キャンパス)図書館3階 セミナールーム 茨城県水戸市文京2-1-1 図書館は、正門から見て正面の建物です。 アクセス→http://www.ibaraki.ac.jp/generalinfo/campus/mito/index.html 内 容: (1)茨城の市民グループの活動紹介 ・自主測定する茨城農民の会(石岡市の有機農業者グループ) ・こつこつ測り隊(ひたちなか市で放射線測定活動を続けるグループ) ・阿部功志さん(東海村議会議員) ・大石光伸さん(常総生協・副理事長、「関東子ども健康調査支援基金」の共同代表) コメント:原口弥生(茨城大学人文学部、ふうあいねっと代表、 原子力市民委員会アドバイザー) (2)栃木の市民グループの活動紹介 ・矢板市の井田紫衣さん(甲状腺検査矢板実行委員会、 子供の未来を考えるハチドリの会) ・那須塩原市の手塚真子さん(那須塩原放射能から子どもを守る会) コメント:清水奈名子(宇都宮大学国際学部、 原子力市民委員会福島原発事故部会) (3)原子力市民委員会からは、福島県以外の地域における東電福島事故の被害や影響 についての認識およびこれまでの調査結果を紹介し、今後の課題や市民どうしの 連携について議論したいと思います。 原子力市民委員会(福島原発事故部会)からの参加者: 島薗進、満田夏花、細川弘明ほか 参加申込み(下記リンク内の申込みフォームにご入力下さい): https://kokucheese.com/event/index/532710/ 主 催:原子力市民委員会 http://www.ccnejapan.com/?p=9222 共 催:茨城大学 人文社会科学部 市民共創教育研究センター 宇都宮大学 … Continue reading

Posted in *日本語 | Tagged , , , | 8 Comments

「被曝リスク不安視する人々の受け皿に」。日本女医会が「甲状腺ガン患者を孤立させまい」と子ども基金に150万円寄付。連携し「困ったら女性医師へ」via 民の声新聞

福島第一原発の事故後に甲状腺ガンと診断された患者たちや、避難の有無にかかわらずわが子への健康影響を懸念する親たちを孤立させまいと、女性医師たちが立ち上がった。115年の歴史がある公益社団法人「日本女医会」(東京都渋谷区)。6月には「3・11甲状腺がん子ども基金」に150万円を寄付。無料電話相談にも協力するなど、連携を深めつつある。国からの支援もなく、経済的にも精神的にも苦しい甲状腺ガン患者の救済だけでなく、被曝リスクへの不安を抱える人々の受け皿になる事を目指す。奔走する女性医師たちは「困ったら女性医師に相談して」と呼びかける。 【「困っている人へ確実に」】 「150万円寄付したと言っても、わずか15人分(基金の給付額は10万円)ですから」。この3月から日本女医会の会長を務める前田佳子さん(52)=昭和大学病院医師、泌尿器科=は謙遜する。しかし、甲状腺ガン患者や家族へ息の長い支援を目指している「3・11甲状腺がん子ども基金」(以下、子ども基金)にとって寄付はもちろん「女医会との連携が強化された事の意義は大きい」と関係者は口を揃える。 子ども基金代表理事の崎山比早子さん(78)は「日本女医会から多額のご寄付を頂いた事、本当に感謝しております。加えて電話相談にも対応して下さっており、大変心強く感じております」と語る。「甲状腺ガンと診断されたり、手術を受けたりされた患者さんの中には病気や将来についての心配や悩みを抱えていらっしゃる方もあり、親身になって相談に乗って下さるお医者さんがいらっしゃるだけでも安心できるのではないでしょうか」。 きっかけは今年5月、埼玉県さいたま市で開かれた日本女医会の定時総会だった。子ども基金顧問を務める牛山元美さん(60)=神奈川県相模原市、さがみ生協病院内科部長、循環器内科=が、福島県の県民健康調査や小児甲状腺ガンなどについて発表した。元々プログラムには無く、昼休みのわずかな時間を利用しての発表。与えられた時間は3分間だったが、10分間にわたってサポートを呼びかけた。それを熱心に聴いていたのが前田会長だった。午後のプログラムの中でも子ども基金に触れた。牛山さんは「子ども基金を応援、後押しするようなコメントを前田会長からもらえてうれしかった」と振り返る。 「実は、子ども基金の存在をそれまで知らなかったんです」と前田会長。「原発事故以降、なぜ公的に避難させないのかも含めて私にも思う所はありました。ずっと国に騙されている感覚はあった。でも、日々の仕事に追われていると、何かしたいと思ってもアプローチやアクセスの方法が無いんですね。牛山さんの発表を聴き、子ども基金なら困っている人のために確実に使ってもらえると考えました」 […] これまで阪神大震災(1995年)や新潟中越沖地震(2007年)など災害復興に携わって来たが、福島第一原発の事故について「こんなに酷い災害は初めてだ」と指摘する。「見えない物(放射性物質)がこんなにも人々の生活の中まで入っていって、それと闘い、やがて社会とも闘わなければならない。経済的に豊かか否かでは無く、避難したくても出来ない人がたくさんいた。逃げるか逃げないかだけでなく、社会的に何を選んで何を捨てるかという事を福島の人々は短時間のうちに考えなければならなかった。そんな災害など今まで無かったですよね」。 子ども基金はこの春、療養費の給付を受けた甲状腺ガンの患者や家族を対象にした電話相談を実施。9月24日には、対象を受給者以外にも広げて無料電話相談会を行った。いずれも青木さんら日本女医会の女性医師が全面協力。子ども基金によると、9月の電話相談には28件の相談が寄せられた。相談内容は手術後の体調に関するものや避難先での甲状腺検査について、子どもだけでなく大人の健康被害を懸念するものまで多岐にわたったという。療養費の給付対象地域は福島県を含む1都15県だが、それ以外の地域からの相談にも応じたという。 「誰にも相談できず鬱々としているような方々をどうやって面で支えるか。まだ始まったばかりだし全国の女性医師に浸透するには確かに時間はかかります。でも、仲間の女性医師が患者さんなどと実際に話したとなると、他人事、遠い存在だった原発事故が身近になるんです。個々の医師は少しは関心はある。でも、福島で起こっている事は自分とは関係ないと考えてしまう。今回、女医会のトップが共感して寄付したわけですから、その効果は大きいですよね。いつか、全国の人々が被曝による健康不安について『女性医師に相談しに行ってみよう』と考えてくれるようになったら最高ですよね」 青木さんはうれしそうに語った。     全文

Posted in *English | Tagged , , | 7 Comments

トモダチ作戦、称賛の陰で 元空母乗組員ら健康被害訴え via 朝日新聞

核と人類取材センター・田井中雅人 東日本大震災で「トモダチ作戦」にあたった米国の原子力空母「ロナルド・レーガン」が1日、米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に配備された。作戦から4年半。当時の乗組員たちは今、健康被害を訴えて米国で訴訟を続けている。称賛された支援活動の陰で何があったのか。 […]  トモダチ作戦に従事した元海軍大尉のスティーブ・シモンズさん(37)に会うため、記者は米国ユタ州ソルトレークシティーを訪ねた。  ロナルド・レーガンの元乗組員たちは事故から約1年9カ月後の2012年12月、「東京電力福島第一原発事故で東電が正しい情報を示さず、被曝(ひばく)した」としてカリフォルニア州サンディエゴの連邦地裁に提訴。当時、艦載機部隊の管理官だったシモンズさんも訴訟に加わっている。 「空母では当初、海水蒸留装置の水を飲んだり、その水で調理した食事をとったりしました。現場海域に着いてから3日後の2011年3月15日、艦長が『水を飲まないように』と命じました。だが、すでにシャワーを浴びたり、水を飲んだりしたあと。その後も、甲板の洗浄には汚染された海水を使っていました」 […] 「11年末、車を運転中に突然気を失いました。高熱が続き、リンパ節がはれ、足の筋力が衰えました。髪の毛が抜け、体重も十数キロ激減。トモダチ作戦前は登山をするなど健康体でしたから、症状が現れたときには打ちのめされました」  「筋肉を切り裂くような痛みは腕や胸に広がり、全身のはれや囊胞(のうほう)、発汗、膀胱(ぼうこう)不全などを発症。通院するソルトレークシティーの退役軍人病院の医師は『放射能の影響だろう』としています」  米国防総省は昨年、連邦議会へ報告書を提出した。乗組員らが受けた放射線量は一般の米国人が自然界から受けるより低いとし、健康被害との因果関係は考えられないと主張している。 「。。。」 もっと読む。

Posted in *日本語 | Tagged , , , , | Leave a comment