福島第1原発で、ダクトに溜まっている水の放射性物質濃度が大幅に上昇しているのが見つかり、不安が広がっている。
放射性物質の濃度が大幅上昇
東京電力は9日、福島第1原発の廃棄物処理建屋近くにある地下トンネルのダクトにたまった水の分析結果を発表した。分析結果は以下の通り。
セシウム-134 : 9万2000ベクレル/L(昨年12月は27ベクレル/L)
セシウム-137 : 39万ベクレル/L(昨年12月は94ベクレル/L)
全ベータ : 50万ベクレル/L(昨年12月は120ベクレル/L)
トリチウム : 6700ベクレル/L(昨年12月は310ベクレル)
セシウム-134とセシウム-137を合わせた放射性セシウム濃度が48万2000ベクレルと、昨年12月採取分の約4000倍に。また、ストロンチウムなど「ベータ」線を出す放射性物質とトリチウムの濃度も大きく上昇していた。
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東京電力「外部への流出はない」と説明
ダクトにたまった汚染水が外部に流出することはないのだろうか?東京電力は、周辺の地下水に含まれる放射性物質の濃度に変化が無いことから「外部への流出はない」と発表。
また、汚染水が流出する危険性について次のように説明。
当該ダクトの水位は、当該ダクト周辺のサブドレン水位より低い位置にあること、また、当該ダクト近傍のサブドレン水分析結果に有意な変動がないことから、当該ダクトの滞留水が外部へ流出することはないと考えている
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