福島第一原発事故が起きて4年になるのを前に、脱原発を求める市民団体が8日、東京都心で集会を開いたり、デモ行進をしたりして、「原発再稼働反対」などと訴えた。主催者の発表では、延べ約2万3千人が参加した。
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千代田区の日比谷野外音楽堂であった集会では、宇宙飛行士で、原発事故で福島県から避難した秋山豊寛・京都造形芸術大教授が再稼働の動きに触れ、「私たちは大事なところに立ち会っている。ここで踏ん張らないと、子孫への責任を果たせない」と訴えた。
参加者は国会までデモ行進し、国会正門前でも集会を開いた。精神科医の香山リカさんは「政権が原発から手を引き、自然エネルギーにシフトするというメッセージを打ち出せば、世界から支持を集められる」と語った。
デモに参加した神奈川県茅ケ崎市の会社員、伏見真希子さん(45)は「福島の事故に対応しきれていないし、核のゴミをどう処理するかも未解決。原発ではなく、自然エネルギーを使うようにしてほしい」と話していた。
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