原発再稼働、村民が考える 東海村で初の「自分ごと化会議」 無作為抽出の18人是非議論via東京新聞

 日本原子力発電東海第二原発が立地する東海村で19日、無作為に選ばれた村民が原発問題を議論する「自分ごと化会議」の初会合が開かれ、参加者が再稼働の是非について率直な思いを披露した。村民の間で賛否が分かれる状況が続く中、原発問題に民意を反映できるか注目される。(松村真一郎)

無作為抽出の住民が地域の課題を話し合う手法は、政策シンクタンク「構想日本」(東京都)が提唱。原発をテーマにすえた会議は、中国電力島根原発を抱える松江市の市民団体が二〇一八年十一月〜一九年二月に四回にわたって開いた。一方、東海村の会議は村が主催。運営は構想日本に一任し、参加者の希望に沿って進めるとしている。 住民基本台帳から無作為抽出した村民千人のうち、趣旨に賛同した十九〜七十三歳の二十六人が参加を希望。この日は会場の村産業・情報プラザに十八人が集まった。子育て中の女性や男性会社員、女子大生のほか、原子力施設の関係者も複数いた。会議は公開され、約八十人が傍聴した。 山田修村長は冒頭、「自分が原発をどうしたいかを率直に話してほしい」とあいさつ。コーディネーターを務める「構想日本」の伊藤伸さんは「最終的に東海第二の再稼働について賛否を決める場ではない」と断った上で、「議論の中で賛成、反対と思ったら、ぜひ話してほしい」と積極的な発言を促した。 参加者の自己紹介では、女性参加者の一人が「原発に対して怖いと思っているが、何に対して怖いと思っているのかを考えたい」と意欲を見せた。再稼働にやや賛成という男性は「村の将来を考えるという観点で、原発が必要なのかを話し合った方がいい」と強調した。 谷口武俊・東京大名誉教授による講演や松江市の会議に参加した三人とのオンライン対談の後、参加者がさらに意見交換。子育て中の女性は「子どもたちの将来を考えると危険なエネルギーは使わないようにしたい」と訴えた。ほかの参加者からは、再稼働について「単純に原発は怖いと思う」「安全対策をした上で、再稼働するのはかまわない」と賛否両論が出た。

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