Daily Archives: 2020/12/10

商業用の核燃料工場“審査合格” via NHK News Web

使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを使って、新しい燃料を作る六ヶ所村の商業用の核燃料工場について、原子力規制委員会は、規制基準の審査に合格したことを示す審査書をとりまとめました。 日本原燃が六ヶ所村に建設中の核燃料工場は、原子力発電所の使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを使って、MOX燃料と呼ばれる核燃料を作る国内初の商業用の工場です。核燃料を再利用する国の核燃料サイクル政策の重要な施設のひとつで、原子力規制委員会は、ことし10月、新しい規制基準の審査に事実上、合格したことを示す審査書案をとりまとめていました。そして、9日の会合では、一般からの意見で、地震などにより放射性物質の漏えいが起きるのではないかなどの声があったことが報告されました。これについて規制委員会は、事業者の対策で安全性は保たれるなどとし、規制基準の審査に合格したことを示す審査書を正式にとりまとめました。 […] 全文と動画。

Posted in *日本語 | Tagged , | 5 Comments

今明かされる極秘避難計画 子ども6千人、原発事故直後 via 朝日新聞

2011年3月中旬、東京電力の福島第一原発で事故が起きた直後、60キロほどの福島県郡山市で、子ども6千人を避難させる計画が急きょ練られた。市民にも議会にも極秘にされた。  当時市長だった原正夫氏(77)、教育長だった木村孝雄氏(74)とともに、ことし11月半ば、猪苗代湖畔の廃校を訪れ、記憶をたどってもらった。  「原発がさらに爆発したら、ここへ避難させる計画でした」と原氏。「せめて温かい食事を出せるよう、調理室にプロパンガスを運びました」と木村氏。校庭に残る雪を職員らと払い、雑草を刈った。  原発事故を想定した避難計画はなかった。計画づくりを政府から義務づけられていたのは、原発8~10キロ圏だけだった。  郡山市内は切迫していた。大震災で約2万4千戸が全半壊。3月15日にかけ、1、3、4号機の原子炉建屋が爆発し、毎時8・6マイクロシーベルトの放射線量を市内で記録した。国が追って避難指示の目安とした値の2倍超。派遣されてきた自衛隊員は防護服を着ていた。  原発の周辺から避難者が押し寄せた一方、5千人超の市民がマイカーなどで市外に避難し始めた。動くに動けない市民から、怒り、戸惑う声が殺到した。  原氏は16日、地元の参院議員、増子輝彦氏の訪問を受けた。「問題なのは(爆発していない)2号機なんですよね」 (略) 爆発がさらに続くリスクは、想定していなかった。被曝(ひばく)の影響を強く受ける子どもたちの避難は「国からの正式な情報を待っていては手遅れになりかねない」と判断した。  避難先に決めた湖南地区は西に二十数キロ。奥羽山脈で隔てられ、放射線量が低かった。旧月形小学校など五つの廃校に電気や水道を通した。子どもを運ぶバス約60台を手配した。2週間ほどの急ごしらえだった。  市内の児童は1~4年生だけで1万3千人ほど。廃校に収容できるのは、うち6千人。「市にできる限界だった」  パニックを恐れて計画は公開せず、数千万円の予算は市長の専決処分とした。事故はさらなる爆発には至らず、計画を実行に移すことはなかった。  「どのような事態になっても、教育長と私は最後まで残りますよ。そのつもりで」。原氏の言葉に、木村氏は息をのんだのを忘れない。(関根慎一、編集委員・大月規義) 全文は今明かされる極秘避難計画 子ども6千人、原発事故直後

Posted in *日本語 | Tagged , , | 9 Comments

絵筆で戦争に抵抗した男が日本にいた 「四国五郎」英文サイトで世界へ via 毎日新聞

中島昭浩 戦後の広島でゲリラ的な反戦文化運動などに身を投じた画家・四国五郎(1924~2014年)。抑留されたシベリアから半死半生で帰国後、最愛の弟を原爆に奪われたと知り、「二度とこんな戦争が起こらないように」と絵筆を握り続けた。今、再評価が進むその生涯と作品を教材として紹介する特設の英文ウェブサイトが開設された(https://scalar.oberlincollegelibrary.org/shikoku/index グーグル・クロームなどインターネット・エクスプローラー以外のブラウザーで閲覧可)。手がけたのは、10年前に広島で作品に出会い、心を動かされた米国の大学教授。表現活動を通じて平和を希求した四国のメッセージが世界へ広がっている。 原爆ドームで描いたたくさんの物語  米軍による原爆投下から65年たった2010年秋。米オハイオ州にあるオーバリン大のアン・シェリフ教授(65)=東アジア学=は、原爆文学の研究のため訪れていた広島市の書店で1冊の本に目を奪われ、手に取った。「にんげんをかえせ」の一節で知られる峠三吉の「原爆詩集」の復刻版。黒っぽい背景の中に、揺らめく赤い人影がいくつも描かれた四国の表紙絵を見て「原爆投下直後の広島にタイムスリップしたような気持ちになった」という。 (略) シェリフさんは日本語や日本文学を学ぶ大学生だった20歳の時に旅行で来日し、初めて見てから35年以上、原爆ドームは被害の象徴だと考えていた。しかし、この絵をはじめ、原爆ドームのさまざまな表情を描いた四国の作品を通して「背後にたくさんの物語があるドームは、核兵器の非人道性を訴え続けている場所なんだ」と気付いたという。  何度も日本を訪れて原爆文学の研究者や四国の遺族とも交流するうち、「反戦と反核を訴えた四国の遺産を広めたい」という気持ちが膨らみ、研究成果を英文の特設サイトにまとめて「戦後日本における民衆の抗議 四国五郎の反戦芸術」とタイトルを付けた。「芸術には戦争も核もない社会の実現に貢献する力があると考えた四国のような人々が戦後の日本にいた。その理解に役立ててほしい」と語る。 (略) シベリアで抑留 原爆に最愛の弟奪われ  四国は旧満州(現中国東北部)でソ連軍との戦闘を経験し、シベリア抑留後の1948年に故郷・広島に戻った。最愛の弟直登の被爆死を知ったのを機に反戦運動に身を投じ、連合国軍総司令部(GHQ)による言論統制下で、文化活動を通じて反戦反核を訴える運動の先駆けとなった。峠たちと辻詩を制作したのは、朝鮮戦争で原爆が使われる危機が高まった頃だ。  「おこりじぞう」が描かれた時期は、その後の冷戦のさなか。「ひろしまのスケッチ」では穏やかな街並みや被爆の爪痕を描き、出征前に軍需工場の広島陸軍被服支廠(ししょう)で働いた青年時代の思い出もつづった。シェリフさんは「被爆地ヒロシマとしてだけでなく、広島がとても複雑な都市だと想像するのに役立つ」と、作品の多面性にも注目する。  「おこりじぞう」のパートでは、2019年11月に急逝した女優・木内みどりさんも紹介している。この年の終戦の日に広島市であった催しで、少女が水を地蔵に乞う場面を木内さんが朗読する動画を載せた。シェリフさんは「米国の学生は、児童書なのに少女が被爆して死ぬ様子を描くことに驚いた。原爆投下について『戦争の加害者である日本からの解放』という歴史認識を持っている中国や韓国からの留学生も、核兵器の非人道性を理解できる」と語り、視点の違いを超える作品の力強さを指摘する。 米国やオーストラリアの大学で教材に  サイトは海外のSNSなどで拡散され、米国内の複数の大学やオーストラリア国立大の教授が教材として使うことを決めた。米国の著名な歴史学者で、早くから四国に着目してきたマサチューセッツ工科大のジョン・ダワー名誉教授は「四国は戦後日本における草の根の抗議活動の模範。70年以上も日本の民主主義を支えてきた市民運動の伝統の窓を、このサイトが開いてくれる」との推薦文を寄せた。 全文は絵筆で戦争に抵抗した男が日本にいた 「四国五郎」英文サイトで世界へ

Posted in *日本語 | Tagged , | 6 Comments

Local despair over Fukushima’s radioactive mushrooms via NHK World Japan

Yabe Makiko An autumnal delight that used to attract tourists to Fukushima Prefecture still grows in the region’s mountains and forests, but these ones are forbidden to eat. Wild mushrooms continue to record high levels of cesium almost a decade since the … Continue reading

Posted in *English | Tagged , , | 8 Comments

中間貯蔵施設の共同利用を検討 via NHK News Web

関西電力は原発の使用済み核燃料を保管する中間貯蔵施設について、福井県から県外の候補地を提示するよう求められています。これに関連して電気事業連合会などは、東京電力など2社が青森県に建設中の中間貯蔵施設を、他の電力会社も共同で利用できないか検討していることがわかりました。 青森県むつ市に東京電力と日本原子力発電が建設中の中間貯蔵施設は、原発の貯蔵プールにたまり続ける使用済み核燃料を一時的に保管する施設で、来年度(2021年度)中の操業開始を見込んでいます。この施設について大手電力会社で作る電気事業連合会などは、経済産業省と調整しながら、他の電力会社も共同で利用できないか検討していることがわかりました。 (略) ただ、青森県の施設を東京電力など2社以外の電力会社が利用するには、青森県やむつ市など地元の理解が必要で、今後の調整が課題となりそうです。 【使用済み核燃料保管の課題は】。関西電力など電力各社の原発の貯蔵プールには、使用済み核燃料がたまり続ける状態になっています。 廃炉になる福島県内の原発を含めて、全国の原発の貯蔵プールの容量はあわせて2万1400トンありますが、電気事業連合会のことし9月時点の集計では、およそ75%にあたる1万6060トンがすでに埋まっています。 電力各社は使用済み核燃料を青森県六ヶ所村にある再処理工場に運び、処理する予定ですが、工場はトラブルや不祥事で完成時期の延期が繰り返され、現在の完成予定は再来年度(2022年度)上期となっていて、まだ処理はできない状況です。 原発の貯蔵プールがいっぱいになると、原子炉から燃料を取り出せなくなり、運転の継続ができなくなります。 このため一定の期間にわたって、冷却された使用済み核燃料をプールから取り出し、金属製の容器に入れて一時保管する新たな施設、「中間貯蔵施設」が必要になりました。 ただ、すでに青森県むつ市で建設中の中間貯蔵施設は、東京電力と日本原子力発電の使用済み核燃料が対象です。 この2社以外の電力会社でも貯蔵施設の確保に動いていますが、福島の原発事故後、すでに原発が再稼働している関西電力、九州電力、そして四国電力は問題がより切実です。 (略) また、九州電力と四国電力は当面、原発の敷地内に保管場所を増設するなどして対応する方針です。 全文は中間貯蔵施設の共同利用を検討

Posted in *日本語 | Tagged , , | 5 Comments