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Daily Archives: 2019/06/20
甲状腺がん患者が福島県へ要望書〜県民の意見の反映求めvia OurPlanet-TV
福島県内の小児・若年甲状腺がん患者や家族がつくる当事者団体「甲状腺がん支援グループあじさいの会(以下、あじさいの会)」のメンバーらが18日、福島県庁を訪れ、甲状腺検査などについて要望書を提出した。東京電力福島第一原発事故当時中学生だった甲状腺がん患者も県との意見交換に参加。患者や県民の意見を反映する仕組みを整備すべきだなどと訴えた。甲状腺検査でがんと診断された患者本人が県と直接、意見交換するのは初めて。 福島原発事故に伴い急増している小児・若年甲状腺がん患者に関する要望書https://www.ajisainokai.net/post/20190618 県庁を訪問したのは、内科医で、「あじさいの会」代表の牛山元美さん、同事務局長の千葉親子さんのほか、甲状腺がん患者本人と患者家族の計4人。県民健康調査課の菅野達也課長ら県の担当者に要望書を手渡し、およそ1時間にわたって意見交換した。 県民健康健康調査で甲状腺がんが見つかり、手術を受けた女性は、今月3日に甲状腺評価部会が公表した甲状腺検査2巡目に関する報告書(案)について、「被曝との影響がないと結論づけるのは時期尚早だ」と指摘。初期被曝のデータはわかっていないことが多いとした上で、個人線量をきちんと把握してほしいと要望した。 また、5巡目以降の甲状腺検査の「お知らせ」や「同意書」が検査のデメリットを強調していることを厳しく批判。「私自身のがんは小さかったが、気管に近く、検査で早期に見つけなければ、肺転移する可能性もあった。実際、1年間で1センチも腫瘍が増大した」と自身の経験を述べ、「被曝による甲状腺がんは、がんの進展が早い可能性があるということも考慮にいれるべき。私だけでなく、ほかの患者も、早くがんが見つかって良かったと思っている」と検査縮小に異議を唱えた。 そして、3巡目から、同意書に「次回以降の検査のお知らせをは不要」とするチェック欄が設けられていることを問題視。県民の検査の機会を奪うことは見直すべきだと主張した。 […] 県によると、患者本人が県との意見交換に参加するのは初めてだという。職員のひとりは終了後、貴重な意見を聞かせてもらったと感想を述べていた。「あじさいの会」と県との意見交換は、3月に次いで今回が2回目。前回は世話人と患者家族が参加したが、今回は、患者本人の参加が実現した。同会では、患者の意見が取り入れられるよう、今後も、継続的に面会を求めていきたいとしている。 関連動画甲状腺がん「放射線関連なし」 〜一度も議論せず報告書公表http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2402 全文
甲状腺がん子ども基金149人に給付〜福島での再発転移12人 via OurPlanet-TV
投稿者: ourplanet 投稿日時: 月, 06/17/2019 – 02:48 甲状腺がんの子どもに経済支援を行っているNPO法人3・11甲状腺がん子ども基金」は、14日に開催された通常総会で、2016年の事業開始から今年3月までに、東京電力福島第一原発事故当時18歳以下だった149人に療養費を給付したと報告した。 付を行ったのは、原発事故時年齢2〜18歳、手術時は8歳から25歳の子どもたちで、福島県97人、次いで東京都が9人、埼玉県と神奈川県各7人、宮城県6と続く。男女比は福島県内は男性45人、女性42人。福島県外が男性11人、女性41人だった。 […] 福島県の再発・転移は12%同基金は、再手術患者などに対し、昨年度から追加の給付を行っている。その結果、福島県14人で、福島県外は5人が再手術を受けていることが分かった。 福島県内で再手術を受けた患者14人のうち、12人が再発・転移によるものだった。甲状腺がんと診断されて給付を受けた97人のうちの実に12%に当たる。一方、福島県外は、再手術を受けた患者が5人で、うち再発例が1人とわずか2%だった。福島県内の再発数は、福島県外と比べると格段に多い。 これについて、3.11甲状腺子ども基金は、「県外は、臨床症状が出るほど進んだ段階で見つかった例が多いとはいえる」とする一方、「申請ベースであることに加え、がんの種類や術式の違いもあり、県内と県外の単純比較は困難」であるとの見方をしている。 RI治療は福島県5例のみ甲状腺がんは、がん細胞の残存が疑われたり、肺転移した場合、高濃度の放射性ヨウ素を服用して甲状腺細胞を破壊するRI治療(アイソトープ治療)を井行う。この治療を受けている患者は、福島県がわずか5例、福島県外は19人にのぼった。福島県内では、検査による「過剰診断」が指摘されているため、アクティブサーベランス(非手術経過観察)の導入を始め、臨床の現場では、治療を最小限に抑える傾向にある。全摘手術をするケースは極めて少なく、ホルモン補助療法やRI治療も積極的に取り入れていない。 福島県内で、小児・若年甲状腺がん患者を多数手術している福島県立医大の鈴木眞一教授は、子どもたちは将来があるため、一生薬を飲まざるを得ない治療はなるべく避けているとしたうえで、「医大での再発はそれほど多くない。10%はなく数%。対象者が異なるから違うのだろう」と回答。また自身の再手術症例の中には、再発ではなく両側性のものもあるとしている。鈴木教授は5月に開催された「日本内分泌学会」で昨年12月までに、180例の小児・若年の甲状腺がん患者と手術したと発表している。 同基金では、事故から8年が経過し、遠方の病院に通院している患者もいるとして、今年4月から通院にかかる交通費の支給も開始した。 全文