愛媛)原発避難者訴訟の記録を書籍化 原告や支援者らvia朝日新聞

東京電力福島第一原発事故で福島県から愛媛県に避難し、国と東電に損害賠償を求める裁判を松山地裁に起こしている原告と支援者が、訴訟でのやりとりなどを収めた本「裁判という生き方 福島第一原発損害賠償愛媛訴訟口頭弁論記録」を出した。故郷を離れることを余儀なくされた避難者が身近にいること、震災から長い時がたっても苦しみが続いていることを知ってほしいという。

 訴訟は2014年に始まった。原告は10世帯25人で26日に判決が出る予定だ。本では訴訟に至る経緯、福島県南相馬市から避難した原告代表の渡部寛志さん(40)ら7人の意見陳述や本人尋問を載せた。

 福島から愛媛に自主避難し、これまで縁のなかった土地でぎりぎりの生活が続く原告の女性は、避難生活を「苦難の連続だった」と述べている。「『自主避難者』という扱いは、勝手に避難したかのような印象付けをされ、心理的にも社会的にも経済的にも追い込まれている」と訴えた。

原文

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