関西電力は十七日夕、高浜原発4号機(福井県高浜町)を再稼働させた。稼働は約一年三カ月ぶり。関電の「稼働原発ゼロ」状態は終わった。国内の稼働原発は九州電力川内1、2号機(鹿児島県)、四国電力伊方3号機(愛媛県)と合わせ、四基となった。関電は六月中旬の営業運転開始を目指す。
使用済み核燃料を再処理して取り出したウランとプルトニウムを混合酸化物(MOX)燃料にして一般の原発で使うプルサーマル発電を、高浜4号機として初めて行う。プルサーマル発電は伊方3号機でも実施している。
順調に進めば十八日午前六時ごろ、核分裂反応が安定的に持続する「臨界」に達し、二十二日に発電と送電を始める予定。