トモダチ作戦の米艦船から搬出 断熱材などから低レベル放射線 via 東京新聞

 東日本大震災の米軍による救援活動「トモダチ作戦」で被ばくした米艦船から低レベルの放射性廃棄物が生じ、米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に保管されていることが分かった。廃棄物は二〇一五年に一度、東京電力が契約した業者によって運び出されたが、その後も艦船のメンテナンスの過程で新たに生じた。

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 説明によれば、廃棄物は、被覆材や断熱材などが入った段ボール箱六十二個と金属製の配管やバルブなど八個。こうした部品は、艦船内の通常は立ち入りが困難な場所にあり、メンテナンスの過程で取り外された。トモダチ作戦に参加し、横須賀基地に配備されている原子力空母ロナルド・レーガンなど八隻から今年一月までの間に船外に持ち出され、基地内に保管されていた。放射線レベルは著しく低く、人の健康や環境に影響するものではないという。

 トモダチ作戦で生じ、横須賀基地内に保管されていた低レベルの放射性廃棄物は、一五年五月と十月に、段ボール百七十個、ドラム缶十三個分などが基地外に運び出されたが、段ボール十六箱分の廃棄物は搬出されず、基地内に保管されたまま。今後、この十六箱と新たに出た段ボール箱六十二個などについて、日本政府が保管状況や放射線レベルを確認し、処分に向けた調整をする。

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