東京電力福島第一原子力発電所で5日、3号機の事故で溶け落ちた核燃料を冷やすための水を送るポンプが作業中のミスで停止し、一時、注水が止まるトラブルがありました。注水は1時間後に別のポンプで再開され、周辺の放射線量などに変化はなかったということですが、東京電力は再発防止策を進めることにしています。
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東電が謝罪
東京電力福島第一廃炉推進カンパニーの増田尚宏代表らは、5日午後、福島県庁を訪れ、樵隆男危機管理部長に対して、「人為的なミスが原因で大切な注水機能を止めてしまい大変申し訳ありません。しっかり対策を取ります」と謝罪しました。
そのうえで、増田代表は、トラブルを通報したのがおよそ1時間後の注水再開1分前だったことについても、「通報や連絡についても決してうまくいったとは言えない状況だった」として謝罪しました。
これに対して、福島県の樵部長は「冷却機能が止まったことへの県民の不安は大きい。いきさつを詳しく調べて対応を検討してほしい」と述べ、再発防止の徹底を申し入れるとともに、今月中に対応策について報告するよう求めました。
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