清水建設は勤怠管理用IDカードで個人を特定し、被ばく線量モニター(自動測定装置)の検査結果を記録していく体表面放射能汚染検査管理システムを開発した。放射性物質の除染や放射性廃棄物取り扱い現場に義務づけられている「体表面放射能汚染検査」の検査作業を自動化し、個人の被ばく線量をデータベース化できるようにした。福島県大熊町で進める本格除染工事に試験適用した。
これまで現場から作業所に戻ってきた作業員の体表面放射能汚染検査は、放射線測定器を持った検査員による手作業で行っていた。しかも記録は作業班単位で、汚染が確認された場合も人数だけにとどまっていたという。
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廃炉にすらかかる年月を思うと、被曝線量が正確に記録されることはもちろん必要です。気になるのは記録されたデータはどう使用されるのか。作業員ひとりひとりの健康が実際に重視されるのならともかくですが、「測られている」、「記録されている」ことで社会も当事者までもが被曝労働という実態に馴らされていく装置になりかねないような気がします。
研究対象のデータにもなりうるでしょう。これはまた複雑な現象です。