「世直し」を掲げる新人か、「実現力」を誇る現職か−−。任期満了に伴う知事選が20日、告示された。立候補したのは、新人の小児科医、尾崎望氏(59)=共産推薦=と、4選を目指す現職の山田啓二氏(60)=公明推薦、自民府連、民主府連推薦=の無所属2人(届け出順)。知事選としては3回連続となる「共産対非共産」の一騎打ちとなった。両陣営とも低投票率への懸念を示す中、消費増税に備えての経済対策、地域間格差の解消、人口減や少子高齢化が進む中での福祉・医療施策、自然災害や原発事故への備えなどについて、17日間の舌戦が始まった。投開票は4月6日。
尾崎氏は、共産を中心に京都総評や医師、弁護士らが加わった「府政転換 世直し京都府民ネットワーク」が選挙母体。昨年11月に立候補表明して以降、府内を3巡して小規模な対話集会を重ねたほか、2月には京都市内で約8500人を集めた大集会も開いた。
「自公政権の構造改革路線を追従、先取りしている」と山田府政を批判。小児科医の経験から子供の貧困に危機感を示し、中小零細企業の支援などで「貧困の連鎖を断ち切る」と訴える。また、府内の一部自治体は福井県内の原発から30キロ圏内にあり、「原発即時ゼロ」を掲げる。
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