3号機の蒸気と日本海側の空間線量率の上昇 via カレイドスコープ

BBCニュース 7月23日に3号機の水蒸気に関する記事が少しあります。

Energy NewsにあるBBCニュース 7月23日の要約

3号炉の内部で沸騰している!「冷温停止状態」ではなかったの?

東電によると、3号機建屋の5階屋上付近で蒸気が確認されたとのこと。
しかし、蒸気の原因は明らかになっていない。
蒸気の噴気は、3号機の内部のどこかで水が沸騰していることを示しており、東電関係者は原因究明を急いでいる。

損壊した原子炉は、「冷温停止状態」にあるはずで、それが事実なら、冷却水の温度は沸点よりずっと下でなければならない。しかし、水蒸気は出ているのだ。

つまり、原子炉の中で、東電が想像もしていないことが起こっているということである。

[…]
当初、雨水が原子炉の蓋部分に触れて水蒸気になっていると東電は発表していましたが、あくまで推測に過ぎません。
もし、原子炉内部から漏れ出ているとするなら、核燃料の崩壊熱が活発に出ていることを示していることになります。

野田内閣時代に声明を出した「事故収束宣言」の根拠は、「圧力容器底部の温度がおおむね100℃以下になって安定した状態=冷温停止状態=を維持し続けていること」でしたが、現に沸騰して水蒸気が出ている以上、「冷温停止状態」の根拠はなくなったわけです。

[…]
ただ、原子力規制委員会(2013/04/01から)のデータを使用して作成している全国の空間線量率のグラフには、7月24日の日中に線量が増えたことがはっきりと記録されています。

7月24日の各エリアの空間線量は以下の通り。

関東・甲信越では「長野」が突出しています。ただし、急激に増えたのは大町市で、どちらかという日本海に近いところ。

北陸・東海では、「新潟」と「福井」が突出。ただし、新潟は佐渡島が特に顕著です。

近畿・中国では、「大阪」「兵庫」「京都」「滋賀」が顕著です。

[…]
九州・四国では、線量の増加はほとんど見られないので、韓国の原発からの放射能漏れ、あるいは、北朝鮮での核の事故によるものであると考えることは難しいでしょう。
これは、福島第一原発由来のものであると考えるのが妥当です。
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