薄れる記憶、不信感も見え隠れ=被ばく量「何の説明もなし」-福島の全県民健康調査 via 時事ドットコム

福島県の全県民を対象とした健康管理調査の柱である被ばく線量の推計は、東京電力福島第1原発事故後の行動を住民自身が記憶に基づいて問診票に記入、返送 することで成り立っている。県は行動を思い出す手掛かりとして当時の主な出来事を記したカレンダーを問診票に同封するなどしているが、事故から1年半が経 過し、頼みとなる住民の記憶は薄れていくばかりだ。
放射線量が比較的高いにもかかわらず、政府の避難指示が遅れた浪江町と飯舘村、川俣町の山木屋地区。先行調査地域として県内で最も早く、昨年6月末から7月中旬に問診票を配布したものの、1年後の今年7月末時点での回収率はようやく半数を超えたという状態だ。
問診票に記入する4カ月のうち、昨年3月11日から25日までの15日間は滞在場所や屋内外の区分などを1時間単位で細かく書き込む必要がある。浪江町か ら東京都江東区に避難している石川真吾さん(29)は「(事故直後の)数日間のことは鮮明に覚えていたが、その後は記憶があいまいになっていた」と記入時 を振り返る。
飯舘村から昨年8月、福島市内の仮設住宅に移った田中シノブさん(64)は「結果が届くまで1年近くかかった上、(被ばく線量について)何の説明もない」と行政への不満をにじませた。

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