11月1日 0時31分
トラブルで原子炉が自動停止した佐賀県にある玄海原子力発電所4号機について、九州電力は、数日後 の運転再開に向けて、先月31日夜から準備作業に入ったことを明らかにしました。東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、トラブルや定期検査で止まっ た国内の原発で運転を再開したケースはなく、周辺の自治体から反発が出ることも予想されます。
玄海原発の4号機は、先月4日、タービンを回した蒸気を水に戻す「復水器」と呼ばれる設備で内部の 圧力が通常より高くなり、原子炉が自動停止しました。九州電力は、運転中にもかかわらず、停止中とほぼ同じ手順書を誤って使っていたことが原因だとする報 告をまとめ、先月31日、原子力安全・保安院から「報告と対策はおおむね妥当だ」とする評価を受けました。これを受けて九州電力は、4号機の運転再開に向 けて、31日夜から準備作業を始めたことを明らかにしました。運転再開までに数日かかるということです。
◇ 当サイト英文記事:
・Kyushu Electric Plans to Restart Reactor After Repairing Fault via Bloomberg Businessweek