内閣府原子力安全委員会は3日、福島県の一部地域では泥や落ち葉が蓄積した側溝や雨どいなどで放射線量が比較的高くなる傾向があるとする調査結果を、政府や同県の原子力災害対策本部に伝えた。同県浜通り、中通りの市町村に対し、側溝の掃除をする際は短時間で行うよう、住民に注意喚起することを求めた。
調査は、同委の調査機関である緊急事態応急対策調査委員が福島市内で5月24~25日に実施。県庁周辺の落ち葉がたまった側溝数カ所の放射線量を調べた。
その結果、市内の空間線量率の毎時1~2マイクロシーベルトに対し、落ち葉や泥のたまった側溝の上では数倍になったという。【岡田英】