福島県南相馬市からの報告を続ける。
福島第一原発から20キロの立ち入り禁止ゾーン境界線に行ってみた時のことだ。幹線道路である国道6号線が田んぼの真ん中で封鎖され、検問ができていた。見慣れた電光掲示板に「災害対策基本法により 立ち入り禁止」という文字が流れ、10人ほどの警察官が立って車を止めている。
「ここから先は行けないんですか? 報道記者なんですが」
私も聞いてみた。
「申し訳ないのですが、ダメです」
「京都府警」(応援だろう)の文字がヘルメットに読める若い警官がそう言った。
検問の風景を写真に撮ることにした。ちょうど夕方6時ごろだった。西の稜線に日が沈む。野桜が満開だ。あたりが茜色に染まって美しい。
立ち入り禁止地域から出てくる土木作業服の若者たち
続きは『原発と離婚できない福島 住民の生活とあまりにも深く絡み合った原発産業』 via JBpress (日本ビジネスプレス)から。