(抜粋)
■社会システムの“代替案”をいかに提示するか
―昨年の早い段階から、「原発はなし崩し的に再稼働される」と“予言”していましたよね。なぜ、そう考えたのでしょう?
開沼 まず理解しておくべきなのは、現代の日本の社会システムは精密機械のように複雑だということ。もっとシンプルなシステムなら、比較的容易に原発の代替手段を見つけられたでしょう。
しかし、今の社会はシステムからひとつ部品を外せば、多くの人の生活と生命にその悪影響が出るようにできている。もちろん原発にしても然り、です。そのなかで現実的に何ができるか、時間をかけて議論していくしかない。にもかかわらず、それができていない。
―開沼さんは、原発立地地域での反対運動にも懐疑的ですね。
開沼 他地域から立地地域に来て抗議する人たちは、言ってしまえば「騒ぐだけ騒いで帰る人たち」です。震災前からそう。バスで乗りつけてきて、「ここは汚染されている!」「森、水、土地を返せ!」と叫んで練り歩く。
農作業中のおばあちゃんに「そこは危険だ、そんな作物食べちゃダメだ」とメガホンで恫喝(どうかつ)する。その上、「ここで生きる人のために!」と か言っちゃう。ひととおりやって満足したら、弁当食べて「お疲れさまでした」と帰る。地元の人は、「こいつら何しに来てるんだ」と、あぜんとする。
全文はデモや集会などの社会運動は本当に脱原発を後押しするか? 開沼 博「“燃料”がなくなったら、今の反原発運動はしぼんでいく」
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デモや社会運動の意義、社会変動についての考察が、先にあげた小熊英二氏のものとあまりに違うことが印象的です。また「代替案」についても、小沢健二氏の指摘を思い起させます。立地では、当事者はこうだ、という現地での聞き取りや体験に基づく話には素直に耳を傾け、考え直すべきところも大いにあると思いますが、他方で、それが立地や当事者全ての総意ではないということも考えます。あるいは立地における少数派の声を無視してしまうことにならないか、当事者ゆえにかえってあげられない声というものもあるのではないか、ということも。「非当事者」が何かできるとしたら、当事者の思いや立場にできうる限りの想像力をもって寄り添いながら、同時にそうした「当事者」という括りに違和感を抱いている人々にもつながっていくことではないかと、長年まさに立地において孤立しながら反原発運動に携わってこられた方たちのお話を聞くにつけ思います。
デモや集会などの社会運動は本当に脱原発を後押しするか? 開沼 博「“燃料”がなくなったら、今の反原発運動はしぼんでいく」―【私の論評】車社会の是正を考えてみると理解できる脱原発運動の無謀さ!!
こんにちは。現状の反原発デモや集会、特に即時原発廃炉などを声高に叫ぶものなど、全く社会を考えない無謀なものだと思います。それは、一見関係ないようにみえる、脱自動車社会など思い浮かべると良く理解できると思います。自動車の危険性を巡る論点には二つほどあります。一つは、自動車そのものの危険性です、もう一つは、自動車による廃ガス、二酸化炭素の排出です。化石燃料の大量消費です。これらは、短期的にも、長期的にも人間社会にとって脅威になるうるものです。しかし、交通事故撲滅運動は展開されても、自動車そのものの廃止を唱えるような運動はありません。なぜなら、自動車は社会に深く根を下ろしているため、全廃してしまえば、社会に大きな悪影響を与えるからです。本来原発も同じことです。詳細は、是非私のブログを御覧になってください。