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A nuclear power plant in Byron, Illinois. Taken by photographer Joseph Pobereskin (http://pobereskin.com). カレンダー
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Tag Archives: 原発
福島原発事故後の入社が27% 運転員24%は稼働未経験 via 東京新聞
原発を保有する電力10社の原子力部門の社員のうち、2011年3月の東京電力福島第1原発事故後に入社した人が27%に上ることが18日、各社への取材で分かった。原発の運転監視やトラブル対応を担う運転員の24%は、稼働原発での経験がなかった。事故発生から間もなく10年となり風化が懸念される中、事故を教訓とした安全教育の継続や運転員の技能維持が課題となっている。 昨年11~12月時点で、10社の原子力部門の社員計1万1405人のうち、事故後に入社したのは3026人。割合が最も高いのは北海道電力の38%で、各社とも20%以上だった。 原文
「想定外」の地震多発、見直し必須の原発の耐震基準 via Net IB News
想定を上回る揺れも 原子力発電所の耐震規制は、想定される地震のうち最大の揺れが基準とされるべきだが、安全性基準で想定される地震を超える大地震が多数起こっている。原発関係の訴訟は、地裁で下された判決が高裁で覆される事例もあり、その行方が注目される。現在係争中の原発関係の裁判は全国で34件(1月19日、脱原発弁護団全国連絡会調べ)を数える。 原発の耐震基準は最大で約600~1,000ガルの揺れを前提として設けられているが、1995年の阪神・淡路大震災以降、数多くの地震計が全国に設置され、基準よりも大きな地震が起こっていることがわかった。 ガルとは、地震の大きさを表す指標の1つである加速度を示す単位。2008年の岩手・宮城内陸地震では最大で4,022ガル、07年の新潟県中越沖地震では柏崎刈羽原発の1号機タービン建屋1階で1,862ガル、同3号機タービン建屋1階で2,058ガル、同6号機原子炉建屋の屋根トラスで1,541ガルの揺れが観測された。全国の原発でも、約600~1,000ガルの揺れを超える地震に見舞われることが十分にあり得ると言える。 また、これらの原発の耐震基準は原子炉本体や格納容器などの主要な部分のみに適用され、緊急時に炉心を冷却する非常用炉心冷却装置や配管などの設備は別扱いだ。本体が地震に耐えられても、配管やパイプの継ぎ目など発電機の周辺設備の弱い部分が壊れると、放射能漏れ事故につながると指摘されている。 地震研究に長く携わる武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏は、「地震を引き起こすとされる活断層の上だけでなく、活断層がなく地震が起こると想定されていなかった場所でも地震が多発しています。もはやどこで地震が起こるかを予知できません。地震予知は原発の建設や運転にも利用されてきましたが、これまで調査されてきた地震データを基に、原発がある場所で地震が起こる可能性を予知するのはほぼ不可能です」と強調する。耐震基準の設定で用いる過去数百年という短い期間の地震の記録では、裏付けが十分ではないということだ。 懸念される地震時のリスク 島村氏は「住宅を建てる場所で1,000年や1万年に1回などの地震が起こる可能性があってもそこまで懸念されることではありませんが、原発や核燃料廃棄物処分施設では地震時のリスクを冷静に判断して建設を見直すことが必要ではないでしょうか」という。なかでも放射能廃棄物処分施設は、放射能の懸念がなくなる数十万年後まで地震などで壊れることなく、安全に核廃棄物を保管できる必要がある。 また全国の活断層は、調査で判明しているだけでも約2,000、知られていないものを含めると約6,000に上ると推定されている。日本は欧州などに比べてはるかに活断層が多いが、活断層は過去数十万年間に地震で動いたもので、地表から見てわかる断層とされるため、地震を引き起こす可能性のある断層はほかにも多い。 さらに島村氏は「地震がなく安全とされる欧州でも、1~2万年に1度は大きな地震が起こっており、世界中で地震が起こらない場所はほとんどありません。また実際には、一般的に耐震基準として想定される1,000ガルの揺れに対応できる原発をつくる場合でも乗り越えるべき課題が多いといわれ、さらに揺れの強い4,000ガルの地震に耐えられる原発の構造をつくることができるかが問題です」と語る […] 全文
去年の原発比率 全体の29%に拡大 via KBS World Radio
韓国電力公社が16日に発表した報告書によりますと、去年、電子力発電による発電量は、前の年より9.8%増加した、およそ16万ギガワット時(GWh)と、主要電源のうち最も大きく増加しました。原発の発電量が16ギガワット時を超えるのは、2016年以来4年ぶりです。また、全体の電力生産量に占める割合も、前の年の25.9%から29.0%と、主要電源のうち最も大きく拡大しています。韓国電力公社は、設備の整備などで稼働停止となっていた原発設備が再び稼働したことで発電量が急増したものとみています。 […] 全文
所沢の作家、原発問題に挑む 市ゆかりの22人 作品展 文化センターで来月6日まで via 東京新聞
(抜粋) 市内在住者の作品や、市内開催の展示会に出品された作品計44点を展示。 志水児王(じおう)さんと飯田博之さんが共同制作した「崩壊音楽」は、トランクケース状の立体物に放射線量計を置き、線量に応じて異なる音を奏でるという。 加茂昂(あきら)さんの油彩画「福島県双葉郡浪江町北井出付近にたたずむ」では、東京電力福島第一原発事故に伴う帰還困難区域の荒涼とした風景が描かれた。 入場無料。西武新宿線航空公園駅東口から徒歩約10分。問い合わせは市文化芸術振興課=電04(2998)9211=へ。 (加藤木信夫) 全文は所沢の作家、原発問題に挑む 市ゆかりの22人 作品展 文化センターで来月6日まで
「死んでもいい人間を用意してくれ」 深夜2時に福島1Fに向かった、“20人の決死隊” 『ヤクザと原発 福島第一潜入記』#8 via 文春オンライン
冷却システムがダウンし1Fが危機的状況に陥ると、佐藤の携帯に東京電力関係者から「緊急対応の作業があっから行けるかな?」と、直接電話がかかってきた。 前述した通り、彼の会社のボスは「死んでもいい人間を用意してくれ」という要請を受け、社員の派遣をためらっていた。 「うちらが行きますよ。誰も行かないのはまずいでしょ」 ここでの撤退は後々の営業戦略に大きな影響を与えるだろう、と佐藤は踏んでいた。土壇場のピンチで逃げ出さずに踏ん張れば、東電は作業員を派遣してくれた会社に恩義を感じるはずだ。他の会社を含め、佐藤の現場から合計20人あまりが1Fに向かうことになった。マイクロバスがJヴィレッジに到着したのは午前2時だった。 (略) 正確な線量なんて分からない 「食事はクラッカー2袋にサンマの缶詰1個、あとは水のペットボトルが1本でました。荷物はバスの中に置いて来ちゃったし、前の日ほとんど睡眠とってないんで、グレーのマットが敷かれた広い会議室で寝てましたよ。ほとんど情報はなかったです。細かいこと知ったって関係ないですから。自衛隊のヘリコプターが空から放水したのは知ってました。『ありがたいけど、あれじゃあ無理だったよな』って、みんなが話してたのが聞こえたんで」 現場作業は午後1時から開始された。飲まず食わず、合計8時間あまりの連続作業で休憩時間もない。誰一人として話をする者はいなかった。30代、40代、中には50代の作業員もいたが、全員が黙々と作業を続けた。 「放管はいましたけど、装備の話しかしてなかった。言われたのは『ちゃんとマスクをしろ』くらいです。事前にさっと(放射線量を)測りに行ってるだろうけど、正確な線量なんて分かんなかったと思います。自分たち、代表で2、3人だけ個人線量計持ったんですけど、それぞればらばらに仕事しているから、どこが線量高いのかなんて分からないじゃないですか。 (略) 屈託のない笑顔で当時の様子を話す佐藤に、精子の検査と造血幹細胞の採取をすすめた。いまだ彼は病院に行こうとしない。 作業員は情報弱者 佐藤のように高額な日当をもらっている作業員はごく少数である。同時期、日立系列は作業員に直接100万円の危険手当を支給したという話もあったが、ウラは取れていない。いわき平のハローワークで調べた通り、1Fで働く作業員の多くは、死と隣り合わせの過酷な労働の割に低賃金である。会社の体質や作業内容、それぞれのスキルにもよるが、もともと1Fで働いていた作業員たちでも日当2万~4万円あたりが相場で、平均、約12時間拘束される。毎日現場に出れば、月給120万円になる計算だが、若くてスタミナのある熟練工であっても月に20日が限度という。 「担当部署によって違うし、天気やその日の作業内容にもよるけど、どこも毎日6時間から8時間は作業しているだろう。酷暑の中、防護服に防塵マスクだから、ただ座っているだけでも疲労する。狭い場所では不自然なポーズのまま長時間作業しなきゃならないので体がもたない」(30代の作業員) (略) いわき湯本近辺を宿にしている作業員に密着しているうち、分かってきたことがある。作業員の多くは放射能に関する専門的な知識を持っておらず、毎日のニュースすら知ることが出来ない情報弱者という事実である。 「旅館のフロントに新聞は置いてあるけど、毎日疲れちゃって読む気がしない。テレビのニュースを録画しておきたいけど、部屋にビデオなんてない。インターネット? 携帯ならあるけど、パソコンなんて持ってきても無意味だ。ビジネスホテルならともかく温泉旅館にLANケーブルなんてない。元々みんな肉体労働してんだし、無線で繫ぐほどのマニアはいない」(協力企業の現場監督) 実際、2011年7月初め、4号機の使用済み燃料プールの温度が上昇し、作業員に避難命令が出される直前だったのに、彼らの多くは深刻な事態だったと認識していない。 (略) 自分がどれほど危険な作業をしているか漠然としか理解していない上、新たな情報を得ることもできず、慣れが恐怖心を鈍化させるのだろう。誰に強要されたわけでもなく、自分の意思で現場に入っているのだから、自業自得・自己責任と結論づけるのは簡単だ。が、現場の過酷さを考えれば、作業後、または休日を使い、情報を得るための努力をしろと強いるのは酷である。 (略) 作業員の被曝限度が厳守されている前提なら、こうした格差は必然的なものと割り切ることもできる。が、フクシマ50でさえ、当時、装着していたフィルムバッジの値は公表されておらず、本人たちにも知らされていないのだ。1Fが立て続けに水素爆発を起こした当時、多くの作業員がオンタイムで被曝数値が分かるデジタル線量計を持っていなかった。最低限、本人にはフィルムバッジの数値を通達すべきだ。そうしない限り、被曝限度を越えた作業員を働かせているのではないか……という疑念は消えない。 (略) 二次会の最後、カラオケを熱唱したマイクを使い、社長は社員にこう呼びかけた。 「俺たちで1Fを止め、次の世代に日本を渡そう」 熱気は不思議と伝染する。正直、不埒な作業員である私にも、社長や同僚と同じ気持ちが芽生えていた。わずか1パーセントにも満たないが、正義などこの程度で十分だ。 ヤクザ発原発経由リビア行き メーリングリストを通じ、海外メディアからのコンタクトも多かった。テレビ局はすべて断ったが、アルジャジーラの取材だけは受けた。1F内で動画を撮影し、再びインタビューに応じる代わり、リビアへの入国と現地取材を手伝ってもらうという交換条件が成立したからだ。 (略) 結局のところ、このプランは失敗だった。1Fでの勤務最終日、首都・トリポリが陥落してしまったからだ。 全文は「死んでもいい人間を用意してくれ」 深夜2時に福島1Fに向かった、“20人の決死隊” 『ヤクザと原発 福島第一潜入記』#8
原爆は悪ではないのか。では原発は? via 北海道新聞
原爆と原発は、いずれも核分裂で発生する巨大なエネルギーを使う。米国では広島、長崎への原爆投下を正当化する世論が根強いが、原爆は絶対悪ではないのか。被爆国・日本では戦後、原発が国策として推進され、東京電力福島第1原発事故後も原発を手放さない。原発は必要なのか。26日は「原子力の日」。道内で核のごみ(高レベル放射性廃棄物)の処分問題が注目される中、日米の「核」への意識について識者に聞いた。(編集委員 関口裕士) 全文
「みんな狂うんだよ、金に」 福島のヤクザが「墓でがっつり」を狙ったワケ via 文春オンライン
『ヤクザと原発 福島第一潜入記』#2 前編はこちら 鈴木 智彦 任俠系右翼は国家の味方 東京電力福島第一原発(1F)の1号機、3号機が立て続けに水素爆発を起こした直後、私は暴力団を通じて協力会社にコンタクトを取った。どこから切り込んでも、簡単にヤクザルートで話が訊けたので、数年前の祭りの光景を思い出した。親分は肝臓癌で亡くなったが、組織の利権はいまも変わらず存在しているはずだ。表面上、消滅したように見えても、地縁・血縁で結ばれた街の成り立ちが根本から変わるとは考えにくい。 親分の説明通り、東電管内でも原発と暴力団の接点は見つかった。簡単に取材が進みすぎて少々戸惑う。警察、企業、暴力団……よく言えばのどかだが、そのどれも脇が甘い。実際、原発事故さえなければ、1Fの暴力団対策がマスコミの注目を集めることはなかった。私自身、原発のことなど少しも調べなかったろう。 暴力団に対する警察の強硬姿勢は西高東低である。新聞やテレビで大きく報道されるのは、西日本の組織、とりわけ日本最大の暴力団・山口組対策だ。もちろん、警察取り締まりの西高東低は、東日本に存在する暴力団の劣勢を意味しない。違いは社会との関係性にあって、東日本の暴力団は西と比較し、反権力ではなく、親権力という意味である。 これだけの事故が起き、たくさんの住民が苦しんでいるのに、任俠系右翼……暴力団の実質的傘下にある右翼団体がほとんど動かないことをみてもそれは明らかである。 暴力団に連れられ、東京電力関連会社社員はもちろん、プラントメーカーやゼネコンなど……日本を代表する上場企業の社員が、私の取材を受けるため居酒屋の個室に姿を見せた。あくまで個人的な付き合いと分かっていても、堂々と会社の名刺を出すのだから面食らう。こちらから受け取りを拒否した。万が一名刺入れを落としたら一大事だ。みんな屈託がなかった。やはり暴力団に対する意識が甘いとしかいえない。 (略) いわきは元々常磐(じょうばん)炭鉱があるかんね。ヤクザがいっぱいいたし、青線も繁盛してた」 かつてヤクザの分類に博徒系、的屋系などと並んで、「炭鉱暴力団」という項目が存在していた。昭和30年代の警察資料をみると、はっきりそう書いてあり、全国各地でかなりの勢力だったことが分かる。閉山とともに炭鉱ヤクザは衰退したが、福岡県田川市に本拠を置く指定暴力団・太州(たいしゅう)会はいまも大きな組織力を保持しており、その代表格といっていい。資本家たちは炭鉱労働者をまとめ上げるため地元のヤクザを利用し、親分を代表者として各地に下請け会社を作らせた。暴力というもっとも原始的、かつ、実効性の高い手段は、国策としてのエネルギー政策と常にセットとして存在している。 墓の移転でがっつり 元ヤクザが続ける。 「原発が来るとなぜヤクザが儲かるか。うるせぇヤツを一発で黙らせるからに決まってるだろ。いまは無理だよ。すぐパクられる。ヤクザ使って恐喝できたら、当人たちもラクなんだろうけど、それできないから自分たちの若い衆を働きにだすわけ。 (略) 1Fの時……ある集落は近隣の海側が移動場所だったね。ただ東電が集落に3年以上住民票がないと駄目とか言い出して、俺たちがなんとかしてやった家がけっこうある。みんな大喜びしてたよ。まぁ、がっつり抜いてるんだけど、たったひとつ墓があるだけで、大金が入ってくるんだから。 当時、いまみたいに暴力団なんて言葉はなかったし、俠客なんていったらおおげさだけど、貧乏人のリーダーみたいなもんだったから、悪いなんて感覚はヤクザにもねぇし、街や村の人間にもない。盆暮正月は無礼講で、堂々と博奕をやってた。年寄りも来るし、役場の人間も来たし、警察だって遊びにきた。学校の先生が手が付けられない不良を連れてきて『礼儀作法を教えてやってくれ』なんて、いまじゃあ考えられねぇこともあったよ。 (略) 暗黙の了解 その後も原発は暴力団……正確にいうならヤクザと一心同体だった地域共同体に金を落とし続けた。電源三法交付金や発電所が支払う固定資産税をはじめ、原発運営、維持管理……地元に落ちる巨額の金を抜け目ない連中が懐に入れる。バブル期は作業員一人につき、月額100万円が支給されたという。それぞれに40万の月給を払っても、60万が仲介した暴力団の懐に落ちる。 「駆け出しのヤクザでも10人集めれば月に600万円だ。ベンツだろうがロールス・ロイスだろうが乗り放題だ。バブルがはじけて、単価が下がってくっと、適当にやってた人夫出しの会社がばたばた倒産したけどね。真面目なヤクザなんてそういねぇから。 (略) なにか不祥事があり、それが新聞沙汰になっても、東電が怖いのは世論の批判だけ。どの協力企業も、一度や二度、そういった不始末を起こし、名前を変えて再出発しているし、元請けだってそれは分かっている。実質、ヤクザの会社であっても、兄弟や親戚を社長にすればいいだけだ。狭い田舎なんだから、隠そうたって無理な話で、それは暗黙の了解だ。もともとみんな仲間内なんだから。親戚や友達、先輩後輩……地域が全部グルと思っていい」 暗黙の了解……その後も原発取材で嫌というほど聞かされた言葉である。暴力団でも企業であっても、さも当たり前のようにこのフレーズを繰り返す。暴力団にとって、原発のようにダブルスタンダードと隠蔽体質の上に成り立つ産業は、最高のユートピアかもしれない。事実、原発を運営する電力会社は、警察に尻を叩かれ、ようやく暴力団排除に重い腰を上げたばかりだ。 全文は「みんな狂うんだよ、金に」 福島のヤクザが「墓でがっつり」を狙ったワケ
「原発は儲かる。堅いシノギだな」 街の顔役だったヤクザが見せた正体とは via 文春オンライン
『ヤクザと原発 福島第一潜入記』#1 鈴木 智彦 30年近くヤクザを取材してきたジャーナリストの鈴木智彦氏は、あるとき原発と暴力団には接点があることを知る。そして起こった東日本大震災――。鈴木氏が福島第一原発(1F)に潜入したレポート、『ヤクザと原発 福島第一潜入記』(文春文庫)より、一部を転載する。(全2回の1回目/後編に続く) 原発は儲かる 「海から固めた。まずは漁協の組合に話を通して、抜け駆けがないようまとめたんだ」 (略) 原発について質問したのは、ただの好奇心からだった。今回の来訪は20年以上前の抗争事件の取材が目的だ。 殺し殺され、という話の核心は、祭りの翌日、事務所で訊かせてもらうことになっていた。前日入りしたのは、親分から「ヤクザは警察がいうようなごろつきじゃない。暴力団と呼ばれるのは心外だ。いっぺんうちの祭りに来い。あんたの目で確かめてくれ」と要望されたからだ。 たまたま近くに原発があったから訊いた。座持ちのための世間話に過ぎない。 「原発は儲かる。堅いシノギだな。動き出したらずっと金になる。これ一本で食える。シャブなんて売らんでもいい。俺、薬は大嫌いだからな。薬局(覚せい剤を密売する組織をこう呼ぶ。暴力団内部でも侮蔑的なニュアンスがある)やるくらいなら地下足袋履くほうがましだ。それに原発はあんたたちふうに言えば、タブーの宝庫。それが裏社会の俺たちには、打ち出の小槌となるんだよ。はっはっは」 (略) 代紋なしでは捌ききれん 「なにも特別なことじゃない。どでかい公共工事が小さい街にやってくる。言ってみりゃ、ただそれだけのこと。ダムや高速道路と同じ。それが原子力発電所という、わけのわからんもんいうだけじゃねぇか。街を代表して電力会社と交渉し、ゼネコンと話付けて、地元の土建屋に仕事を振る。それだけじゃとても人手が足りんから、あとはよその場所にいる兄弟分なんかに話を振ったり、普段から仲のいい組長連中の会社を使う。どでかいシノギになるから、代紋なしではとても捌(さば)ききれんし、工事だって進まない。俺が何度もいうように、悪は悪でもヤクザは必要悪。百聞は一見にしかず。この祭りをみれば、あんたも分かっただろう。 そういう情報は……真っ先に俺らのとこに入ってくるようになってる。選挙で票をまとめたのは俺たちだ。恩返しなんていうと語弊があっけど、持ちつ持たれつで生きているってこと。それに俺はこの街が好きで、街を守るためならいつ命を捨ててもかまわないと思ってる。この辺の町議会だったら、俺たちが後援すれば誰でも当選する。お前、金がないんだろ。どうだ、ここに引っ越して、うちの土建屋で何年か働いて、立候補したらどうだ?」 (略) 「原発って……安全なんですか?」 話をそらすため質問した。ICレコーダーは回してあった。喧噪の中で上手く録音できるか不安でも、メモを取るわけにはいかない。こういう際には頻繁にトイレに駆け込む。使えると思った話があれば、便座に座り、ポケットの手帳に殴り書きする。 「原発がいいか悪いか、普通の人間にはわからんよ。電力会社が東大あたりの偉い先生を連れて説明に来る。やれ日本には石油がない、指先ほどのウランがあれば、たくさんのドラム缶に入った石油と同じだけ電気が作れる、なんて言われたら、へぇ、となる。俺らの世代は石油ショックを経験しとるから説得力があったね。 じーさん、ばーさん連中なんて、一通り説明されれば、原発は夢工場だと思っただろう。実際、そうなんだ、この街にとっては。なにしろ国のお墨付き。偉い先生と一緒に『放射能は厳重に管理されている』と説明を受けるからみんな信用する。田舎の人間は権威に弱い。大学の先生、これが効く。 それにちょっと考えれば、誰だって損得勘定が出来る。原発の関係会社が街にいっぱい出来て、飲み屋、飯屋にだって活気が出ると計算する。ここら一帯は元々なにもない寒村だ。国道から一本入れば砂利道ばかりで、人もいない、活気もない。金もない。若いヤツは学校を出るとすぐ都会に出て行ってしまう。それは仕事がないからだ。 (略) 俺たちは街のため、みんなのため、地元が少しでも多くの金を取れるよう努力する。それをちゃんと地元に還元する。街の人間に嫌われたらヤクザなんてやっていけない。地元密着の人気商売だから、みんなで儲けてハッピーにならないと生きてはいけない。きっちりそれを有言実行してるから、警察だって見て見ぬふりをしてくれる。それに警察だって、ほとんど俺らの幼なじみだよ。あいつらも仕事だ。上からヤクザを取り締まれと言われたら逆らえない。だからメンツは立ててやる。共存共栄。だからこうして、祭りの時にはみんなが挨拶してくれるわけだ。カタギさんを大事にしないとヤクザは生き残れない。暴対法みたいなもんができたらなおさらだろう。カタギの生き血を啜(すす)るような暴力団は消える。俺たちにとっても大歓迎だ」 表面上、親分は頼もしい街の顔役にみえた。地域密着に関しては仰せの通りだ。が、何年も暴力団取材をしていれば、言葉のすべてを額面通り受け取るウブさは消えている。慕われているのか、怖がられているのか、その両方か、割合の判別はある程度できる。 全文は 続きは「原発は儲かる。堅いシノギだな」 街の顔役だったヤクザが見せた正体とは 「みんな狂うんだよ、金に」 福島のヤクザが「墓でがっつり」を狙ったワケ『ヤクザと原発 福島第一潜入記』#2
世界で再生エネ発電、原発超える コストも優位、欧米は廃炉進む via 東京新聞
世界全体の再生可能エネルギーによる発電量が昨年、初めて原発を上回ったとする報告書をフランス、日本、英国などの国際チームが26日までにまとめた。太陽光や風力が急増する一方、原発は先進国で廃炉の動きが相次ぐなど停滞が目立ち、前年をやや上回る水準にとどまった。 チームの一員でコンサルタントのマイクル・シュナイダー氏は「原発の発電コストは高く、世界のエネルギー市場で競争力を完全に失っている」と指摘した。 全文は世界で再生エネ発電、原発超える コストも優位、欧米は廃炉進む
原発事故時の避難先 ガイドマップで周知 日立市、全世帯に配布 via 東京新聞
東海村の日本原子力発電東海第二原発から三十キロ圏に入る日立市は、原発事故時の避難先や避難経路を周知するためのガイドマップ八万四千部を作製し、市内の全世帯に配布した。市は避難計画を策定中だが、避難先が分からない市民が多くいるとみられることから、「ガイドマップで課題を解消したい」としている。 日立市の広域避難計画の素案では、地区ごとに福島県の十七市町村に避難することになっている。 昨年十一月に、東海第二原発での事故を想定した避難訓練を実施した際、参加者にアンケートをした。回答した約百人のうち半数近くが、避難計画素案について「聞いたことがない」と答えた。 […] 市原子力安全対策室は「事故時に逃げる先を住民に知ってほしい」と話している。また、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、避難所での感染症対策も検討するとしている。(松村真一郎) 関連キーワード 全文