新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期された東京五輪の聖火リレーについて、県実行委員会は開始百日前の十五日、県内の詳細ルートを発表した。二十六市町村二十八区間を走る従来の計画を維持した。運営の簡素化・効率化のため、通過する自治体の順番やルートを一部変更し、総距離は一・二キロ伸びて計五一・七一キロとなった。聖火リレーは来年三月二十五日にJヴィレッジ(楢葉・広野町)を出発し、二十七日までの三日間、県内を巡る。
県内の実施市町村と通過順は【表】の通り。初日は4区から9区までの順番が変わり、川内村、いわき市、富岡町、葛尾村、双葉町、大熊町の順となる。三日目は4区から6区までが本宮市、須賀川市、田村市の順番。二日目は従来計画と変わらない。
双葉、浪江、猪苗代の三町でルートが変わる。浪江町で約二百メートル、猪苗代町で約一キロ走行距離が伸びる。
各日の最終地点で聖火の到着を祝う「セレブレーション」の会場は延期前と同じ会場に設けた。初日の南相馬市は国重要無形民俗文化財「相馬野馬追」の主会場となる雲雀ケ原祭場地、二日目の会津若松市は鶴ケ城公園市営駐車場、三日目の郡山市は開成山公園自由広場。