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楢葉町や富岡町でのフィールドワークや県立ふたば未来学園高校(広野町)での話し合いなどを通じて、福島や日本の未来について考えた。
参加したのは東大教育学部付属中等教育学校の高校2年生6人とふたば未来学園の約20人。東京の6人は3月に富岡町と浪江町を訪問。「もっと知りたい」と地元の生徒と連絡を取り合い、泊まりがけの交流会が企画、実行された。
7日の「地域未来会議」では、双葉郡について「帰れる人と帰れない人など地域によって差がある」「放射性廃棄物の中間貯蔵のその先も考えなければいけない」などの意見があった。
東大付属の加藤多笑さん(16)は「福島で自分事として考えたい。日本全体で考えないといけない問題だ」と語った。
今月下旬には福島の高校生が東大付属を訪問する。企画したふたば未来学園高校3年の渡辺美友さん(17)は「震災と原発事故をこの地域から見て学んだ。何か一つでも考えが変わるきっかけになればいい」と話した。(柳沼広幸)