【台北共同】台北など台湾の4都市で30日、福島第1原発事故を受け、原発廃止を訴える大規模なデモや集会が行われ、合計1万3千人以上(主催者発表)が参加した。台北には環境保護団体など100以上の市民団体の1万人以上(同)が集まり、東日本大震災の福島県の被災者2人も参加した。
2人は、福島第1原発を抱える福島県大熊町の自宅で被災した反原発市民団体「ハイロアクション福島原発40年実行委員会」事務局長の大賀あや子さん(38)と、福島市の同実行委員会委員長、宇野朗子さん(39)。デモを前に「福島の子どもたちには、故郷がこんなことになり大人として申し訳ない。皆さんは今の美しい台湾を子どもに残せるよう行動してください。私たちの犠牲を無駄にしないで」と訴えた。