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そんなチェルノブイリに生きた人々の心情を軸に、この事故を描いたグラフィックノベル(漫画)『チェルノブイリ――家族の帰る場所』が昨年スペイン で発売された。奇しくも出版のタイミングが福島第一原発事故と重なり話題を集めた本作が、この度日本でも出版されることになった。ここに描かれたストー リーを通して、いま福島で起こっていること、土地を失うということ、汚染された土地に留まり続けることの意味が痛切にわかり始めるだろう。スペイン人であ る彼らは、どうしてこの題材を描こうと思ったのか。そして、福島の事故をどのように見ているのか。来日中の原作者フランシスコ・サンチェスと作画を担当し たナターシャ・ブストスに話を聞いた。
――2006年にスペイン・バルセロナで開催されたチェルノブイリ原発事故20周年を記念する展示会がきっかけでこのテーマを扱うことに決めたそうですが、事故当時、チェルノブイリ事故はスペインではどのように受け止められていましたか?
全文は「日本人はもっと情報公開を求めるべきだった」スペイン人から見た福島とチェルノブイリ