東日本大震災と原発事故から来年、10年となるのを前に、高校生がみずからの物語を語る発表会が、福島県郡山市で開かれました。
この発表会は、若者ならではの目線やことばで福島について発信してもらい、震災と原発事故の風化を防ごうと福島県が初めて企画し、郡山市の会場では震災当時、小学生だった県内の高校生22人が発表しました。
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磐城農業高校の塩田智恵さんは会場に集まった人たちにまず「あなたの名前は何ですか」と「困っていることは何ですか」と伝える2つの手話を教えました。
そして兄に聴覚障害があることを明かしたうえで、「震災当時、兄は情報が入らず困っていたので、災害時には勇気を持っていま覚えた手話を使って話しかけてほしい」と呼びかけました。
また、郡山高校の秋山風凜さんは、福島につきまとう震災と原発事故というイメージを変えるためには、自分たちの世代が情報を発信していくことが大切で行動を起こす必要があると訴えていました。