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【寄稿】核抑止力という狂気=ゴルバチョフ氏 via The Wall Street Journal

私がサッチャー氏の説得を試みてから数十年、核の危険は深刻になる一方だ

By Mikhail Gorbachev
2019 年 5 月 1 日 15:26 JST

――筆者のミハイル・ゴルバチョフ氏は旧ソビエト連邦の元大統領
***
 「抑止力は間違いによる核使用や核を使ったテロから世界を守ることはできない」。ジョージ・シュルツ元米国務長官、ウィリアム・ペリー元米国防長官、サム・ナン元米上院議員は先ごろ、こう書いた。「米国、ロシア両政府間で持続的かつ意味のある対話がなければ、そうした事態が起きる可能性はさら高まる」とも書いている。米ロ間の戦略的な関与が緊急に必要であるという点について私も彼らと同じ意見だ。さらに私は、核抑止力が世界を守るのではなく、世界を恒常的な危険にさらし続けると確信している。
 この問題についてマーガレット・サッチャー元英首相との激しい議論を思い出す。われわれは多くのことを議論し、共通の立場を見いだしたことも少なくなかった。しかしこの問題については、サッチャー氏は最後まで譲らず、核兵器のおかげで第三次世界大戦を阻止できたと言い張った。

(略)

核兵器が世界を戦争から救うことができると信じる人達は1962年のキューバ危機を思い出すべきだ。ソ連による核兵器の設置をめぐる対立が世界を戦争の寸前にまで追いやった。最近公表された文書を読むと、世界がどれほど運命の一線に近づいたかが分かる。このとき世界を救ったのは核兵器ではない。ジョン・F・ケネディとニキータ・フルシチョフという当時の米国とソ連の指導者が正気に返ったことで世界は救われたのだ。2人は当時も、それ以降もじっくり考えたことだろう。核兵器についての2人の認識は大きく変わった。

それだけではない。両氏は大気圏内、宇宙空間、水中における核実験を終わらせることで合意に達し、その結果、質的な軍拡競争のペースを遅らせると共に、核爆発で生じる人を死に至らしめる物質から大気を守った。

その後、核軍縮を継続的に前進させる機会は失われ、軍産複合体が良識に勝利した。それからずっとあとの1980年代の終わりになってようやく、米国とソ連は核軍拡競争を止めることができた。米国とロシアは今、非常に危険な岐路に立っている。両国は立ち止まって考えなければならない。冷戦を生き抜いた賢者らが意見を表明した。次は両国の指導者らが行動を起こす番だ。

全文は【寄稿】核抑止力という狂気=ゴルバチョフ氏

当サイト既出関連記事:The Madness of Nuclear Deterrence via the Wall Street Journal

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