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放射能がれき撤去で“3重がん”になった 元作業員 怒りの提訴 via サンデー毎日

福島第1原発事故直後、収束作業にあたった元作業員が怒りの声を上げた。離職後に3重のがんを発症、労災も認められない状況から提訴に踏み切ったのだ。事故から4年半余り、現実は何も変わっていない。

 ◇「汚染がれきを抱えて運搬」

 ◇「線量計を外し、作業時間もオーバー」

 札幌市に住む57歳の男性Aさんは、福島第1原発の収束作業に従事したことを後悔している。現場を離れた事故翌年の2012年から、相次いで三つのがんを発症したからだ。

 Aさんは知人から重機オペレーターの腕を買われ、福島第1原発に向かった。事故から4カ月足らずの7月4日から働き始め、4カ月後の10月31日、累積 被曝(ひばく)量が原発労働者の年間上限50ミリシーベルトを超える56・41ミリシーベルトに達し、現場を去った。そして翌12年6月に膀胱(ぼうこ う)がん、13年3月に胃がん、5月には結腸がんを発症した。

 Aさんは今年9月1日、「がんの原因は杜撰(ずさん)な労働環境しか考えられない」として、東京電力、作業元請けの大成建設(東京都)、下請けの建設会 社を相手取り、約6500万円の賠償を求めて札幌地裁に提訴。11月5日に開かれる第1回口頭弁論で意見陳述を行う予定だ。

(略)

現場には、重機では片付けられない中途半端な大きさや形のがれきが数多くあった。Aさんは7人1組の班に組み込まれ、鉛のベストを着て、屋外で20キロ以上もあるがれきの塊を下腹で支えるような格好で運んだ。

 着ていた鉛のベストでは、外部被曝は防げないのか。放射線被曝に詳しい「旭川北医院」の松崎道幸医師は、こう否定する。

「ガンマ線の線量を10分の1にするには厚さ25ミリの鉛が必要です。薄い鉛のベストでは効果がない」

 がん発症を受け、Aさんは福島・富岡労働基準監督署で労災申請をした際、松崎医師の「病状に関する意見書」を添えた。意見書で松崎医師は「コンクリート片を下腹で支えて持ち運べば、大腸と膀胱が相当量の近接被曝を受けた」とした。

 そして、Aさんが作業中の被曝が原因とするもう一つの理由が、防護マスクの縁を塞いだガムテープが何度もはがれて浮き、隙間(すきま)から粉じんを吸引したことだ。

「50代半ばでの三つのがんのほぼ同時発症は、『特別な発がん因子』の作用で起きたと考えるしかない。それが放射能汚染された粉じんであれば、内部被曝もしていたことになる」(松崎医師)

 さらに、Aさんは線量計をあえて外して作業したことも度々あったという。

(略)

◇「10ミリシーベルト被曝でがん発症率3%増」

「原爆の被爆では、これ以下の線量なら安全という『しきい値』は存在しない。低線量でも発病するということです」(高崎弁護士)

 労基署の判断材料にもなった「100ミリシーベルト以下は健康に影響がない」との理論は、「極めて非科学的」と松崎医師は批判する。例えばカナダでは、 血管造影やCT検査などを何度も受けた8万人への疫学調査で、「被曝量が10ミリシーベルト増えるごとにがん発症率も3%ずつ増える(100ミリシーベル トで30%)」との報告が11年に出た。さらに松崎医師が驚いたのが、日本にも全く同じデータがあったことだ。

 文部科学省の委託調査として放射線影響協会が実施した「原子力発電施設等放射線業務従事者等に係る疫学的調査」では、原発労働者約20万人を約11年追 跡した結果、「10ミリシーベルトの被曝でがん発症率が平均3%上がる」と10年に報告されていた。これらの報告に学会からの反論はないという。

全文は放射能がれき撤去で“3重がん”になった 元作業員 怒りの提訴

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