<にじいろノート>福島の女子たちと出会ってvia 河北新報

9月に福島の被災地を巡るスタディーツアー「“きもち”をつなぐバス~福島行」で現地コーディネートとガイドをしてくれた、「女子の暮らしの研究所」(女子クラ)の皆さん。仙台・宮城で活動している女性たちと思いを語り合うイベントのゲストとして、11月に仙台にお迎えしました。
 「かわいい」をキーワードに福島から発信を続ける皆さんは、明るくて一緒にいるとパワーをもらえます。再会を心待ちにしていた私は、女子クラさんの商品「ふくいろピアス」を着けてその場に臨みました。
 「大人になっていく過程で、女の子たちは(被ばく問題について)いろんなことを知っていく。彼女たちのサポートができれば」と代表の日塔マキさん。「福島はどういう状況か一言で言えないくらい複雑。これからも福島のことを発信していきたい」と?沢(かんざわ)沙織さん。
 発災時、大学生だった林崎知実さんは、被ばくによる健康被害の不安を抱えながら、身近な人とも話せない葛藤がありました。そんな中、日塔さんらが企画した「女の子のための保養ツアー」で福島を離れて、やっと本音が言えたそうです。「これからの子どもたちに、自分のようなつらい思いをしてほしくない」と話してくれました。
 自分と同世代の人たちが、どんどん思いを形にしていく姿は、「すごい!」の一言。と同時に、焦りも感じました。震災の時、被災地には住んでいなかった私。でも、学生時代を過ごした仙台が深刻な被害に遭い、漠然と「このままじゃいけない」と感じていました。その後、就職で仙台に来たものの、「私に何ができるだろう?」と自問する日々。やりたいことはまだぼんやりしたまま…。
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(公益財団法人せんだい男女共同参画財団・菅瑛子)

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