東日本大震災から12月11日で4年9か月です。復興への最大の課題は福島第一原発の廃炉です。30年から40年に及ぶというこの作業に向き合う、地元の学生たちの姿を追いました。
第一原発から12キロ離れた福島第二原発。震災後、止まったままの施設を訪れたのは、いわき市にある福島工業高等専門学校の学生たちです。
福島高専では、廃炉に向けた人材育成が始まっています。
「廃炉はすごく長い時間がかかる。30年、40年かかると言われているので、その間、次から次へと若い方がちゃんと育っていかないと」(福島高専 佐藤正知特命教授)
福島第一原発で、現在働いている人は7000人近く。長い年月がかかる廃炉の最大の課題は人材の確保と育成です。
福島高専では、ことし10月から放射線や廃炉に必要な知識を学ぶ選択科目を取り入れました。
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「アユ釣りとか農業とか放射線を気にしないで生活できるようになれたらいい」(福島高専4年 渡辺隆也さん)渡辺さんは原発を見て、これからの道のりの険しさと自分がやるべきことを考えていました。
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「復興」という美名の下に今後なん世代もの福島の若者が被曝しなければならない現実にこそ向き合うべきではないでしょうか。